今回は怠惰に悩むINFPからの質問に回答する。INFPが怠惰を克服し、自己規律を身につけるにはどうすればいいか?これはLevel19でも解説する予定だが、会員コンテンツなので同じような問題で悩むINFPのために、公開記事を作成しておく。
記事タイトルはINFPだが、Siチャイルド仲間のINTPにも同じ問題がある。彼らは多くの重荷や責任に追われて行き詰まり、自分の快適ゾーンに嵌ってしまうのである。彼らは両者共にSiチャイルドを持つ結果タイプであるため、特定の状況で自分にとって好ましい結果が得られるとわかっていない限り、それをしようとしないだろう。そして24時間ベッドで横になって、夢の中で遊んでいたりする。
INFPの内部にはコンフォート・ゾーンがあり、彼らはめちゃくちゃ怠け者になる可能性がある。そして人間としての成長が妨げられ、大きな問題になる。あるいは、快楽主義に身を委ねるかもしれない。一日12時間ゲームに耽るINxPの姿は、想像に難くない。その結果、何らかの依存症になり、自分や他人の重荷となる。このような習慣から、彼らは社会不適合なタイプのレッテルを貼られる。INFPは人生を諦め、快楽主義に転向し、ただただ怠惰であり続ける。
彼らは文字通り何もせず、時間の経過と共に衰退することに身を委ねる。INTPは消費による衰退であるのに対し、INFPは何もせずに衰退していく。「水と人間は止まると腐る」という言葉があるが、まさにそのような有様である。INTPは腐るほど自分を消費する。彼らは常にその葛藤に対処しなければならず、快楽主義と怠惰によって構成された悪習慣に戻ってしまう。発見するものが何もない、あるいは自分が獲得できる力や権威がない。ならば生きる価値もない。これは事実上、INPが緩慢に朽ち果てて行く自殺のようなものである。男女にかかわらず、この問題に苦しんでいる。
自分のコンフォートゾーンにも、自分の悪い習慣にも慣れ切っているので、強制的により良い習慣を身につけなければならない状況に追いやる必要がある。例えば、実家から追い出す。しかし場合によっては、ホームレスとして生きることを受け入れることもある。快楽主義と怠惰が極まると、そこまで落ちてしまうのである。彼らは流れに逆らって泳ぐことも、流れに乗って泳ぐこともしたくないので、ただ何もせずにそこにいる。誰も彼らと関わりたくないし、仕事を与えたくもないが、彼らは気にしない。
INFPはTiデーモンと同盟を結んで満足する。彼らは自分に嘘を吐き、現実には根拠のない夢や空想の世界に逃避する。彼らの自我を打ち砕き、夢の世界から引きずり出そうとしても、精神衛生が悪化するだけである。彼らの行動を黙認するのも、自殺願望を傍観しているに過ぎない。INTPが快楽主義であるのと同じように、INFPの怠惰も自己破滅への道である。彼らはどのように悪い習慣を断ち切ればいいのか?
まず自分の恐怖と向き合う意欲を持たなければならない。ロバート・グリーンの「恐怖を克服すれば野望は現実のものとなる」という本を読むといい。INFPは自分たちの快適ゾーンからぬけ出すことを恐れ、怠惰モードに浸りきっている。
次に具体的な手順に移る。怠惰なINFPは悪い習慣を断ち切り、良い習慣を身につけなければならない。どんな習慣を身につけたいかは人によって違うだろうが、習慣とは1.環境の合図、2.行動的な反応、3.報酬という三つの要素で 構成されている。つまり、この三つが互いに近い時間で近接して発生する頻度が高いほど、習慣はより強力になる。
何かが習慣になれば、内なる目標や動機に導かれることなく、自動的に反応するようになる。重要なのは、習慣にしたい行動に焦点を当てるのではなく、そのきっかけに着目することである。例えば、ベッドから起き上がろうと努力するのではなく、決まった時間にアラームが鳴るようにセットしておき、起き上がるきっかけを作る。
習慣にしたい行動は簡単なものにした方がいい。あまりにも厳しいものや難しいものは、Niクリティックの批判にとても耐えられないだろう。減量したかったら、まずはジムに行くことを習慣にする。どんなトレーニングをするかは考えなくていい。ジムに行けば、自動的に何かをする気になるだろう。過大な期待を抱かず、ハードルを低く設定して、小さく始める。
そして上手くいかなかった時の計画も立てておく。月に一度だけ24時間ベッドで横たわり夢の世界で遊んでもいい日を決めておき、怠惰になりそうになったら「その日まで我慢しよう」と自分に言い聞かせる。Fiヒーローならばどんな時に自分の気分が悪くなり、どうすれば良くなるか熟知しているだろうから、前もって対処法を考えておくといい。
では逆に悪い習慣を断ち切るにはどうすればいいか?悪習慣のきっかけは、不安と退屈である。自分がどんな時に不安を感じるか把握し、退屈した時に手を伸ばすものを排除する。「仕事で嫌なことがあった翌日は本を読む」という習慣を作れば、劣等Teの不安を自己改善と結びつけることができる。INFPは自分に権力や権威を得るための十分な適性がないと思っており、権威のある他者に指揮されることを受容する。しかし時間と共に無力感が蓄積し、怠惰となって現れるのである。重要なのは、夢の国の滞在期間を徐々に減らしていくことである。最初は12時間、次は10時間、と短縮していく方が改善は容易であろう。時には起き上がれない時もあるだろうが、それを失敗として受け入れて続けることが必要である。
ここまで説明してきたが、SiチャイルドとNiクリティックは習慣作りに失敗する可能性がある。最も手っ取り早いのは、彼らを窮地に追い込み、強制的に生き残る為の努力をせざるを得ない状況に放り込むことである。仕事で昇進しなければ家賃を払えない物件に引っ越してみるのもいいかもしれない。そうすれば夢の国で遊んでいる暇などない。なお実行は自己責任でお願いする。
INFPやINTPは恐怖を克服して、自分の快適ゾーンからぬけ出さなければならない。まだ世界にはINTPの知らないことは沢山あるし、INFPが成功を望むなら信念を持って飛躍しなければならない。人生が終わる時に「私は夢の国で遊んでいました」と胸を張って言えるだろうか?自分の人生が何のためにあるのか、よく考えてもらいたい。
コメントを残す