この「○○タイプとxxタイプの違い」シリーズは、基本的に読者からのリクエスト順で投稿している。とはいえN型ばかりで胸やけがしてきたので、今回は箸休めでS型同士の比較を行う。私のフォロワーのESTJはセッションに来てくれたり、以前の投稿を覚えていてメッセージをくれたりするので、SJの中では好感度の高いタイプである。

ESTJとISTJは両者ともにSTJである。両者ともに直接的だが、ESTJは自分が開始した行動を制御し、ISTJは応答して行動する。彼らはどちらも伝統に焦点を当てた保護者であり、やるべき義務を遂行するが、何がしたいかはわからない。まずESTJについてだが、ヒーローの論理的根拠は過去であり、義務であり、長期記憶である。クリティックの短期記憶、物理学でもある。チャイルドの形而上学と劣等Fiは、潜在意識INFPを哲学的にする。そして無意識ISTPは、自分の気持ちについて何も言わない。彼らは黙って部屋の中に手榴弾を投げつけ、何事もなかったかのように歩き去る。

ISTJは少し異なる。彼らは他人の気持ちを理解しようと一生懸命努力しているが、その手は空を掴み何の手がかりもない。彼らは社交のブラックホールのようなものであり、相手が興味のない話題をお構いなしに続けようとする。ESTJは人の気持ちに興味がないので、「人の話を聞く態度じゃない」と相手の態度を改めさせる。ESTJは論理的根拠とプロセスを気にしているので、責任を負い、リーダーシップ志向である。ISTJは愚かな人々の群れに放り込まれると無意識ESTPで責任を負うこともあるが、余分なプロセスやポリシーまで押しつけるので、それほど上手く機能しない。ESTJの無意識ISTPは、事前に効率的な計画を立てておく。彼らは仕事を終わらせなければならないことを、理解している。

ESTJはスカイダイビングやスポーツに取り組むことが大好きなので、Seクリティックで意欲的に取り組む。ISTJもやろうと思えばできるが、彼らのSiヒーローやFiチャイルドは怠惰であり、それをする気分ではない。ESTJはジムに行って体脂肪を減らすことに熱心だが、ISTJにとっては最優先事項ではないし、それほど重要でもない。

彼らはSiが上位にあるため、軍隊において一般的であり、義務を果たすことを名誉に感じる。消防士、警察、救急隊員、沿岸警備隊なども好きである。ESTJがリーダーとして指示を出し、ISTJが適切なデータに従ってそれを実行する。

ISTJのSiヒーローは、自分がやるべきことを最優先する。彼らはESTJよりも、自分の経験や快適さを優先する。ESTJの方が不快な状況に身を置くことが多いが、攻撃に対する耐久力があるのはISTJの方である。彼らはESTJより遥かに持久力があるが、敏感なので、ESTJを悪人として矢面に立たせようとする。そのような評判によってESTJは自分が悪人だと感じるが、ISTJはFiチャイルドで自分を適切に評価することができる。

ISTJは自分が悪人ではないかと心配することはないが、自分の身に災厄が降りかかることは恐れている。飛行機から飛び降りてパラシュートが機能しなかったら?死んだら地獄に落とされるだろうか?このような恐怖から、彼らはコンフォートゾーンに閉じ込められてしまい、行動することができなくなる。彼らが飛行機から飛び降りるためには、潜在意識ENFPにアクセスする必要がある。

ESTJはプロセスとポリシーを優先し、ISTJは快適性を優先する。前者はプロジェクトの執行者であり、後者はプロジェクトの委任者に近い。ISTJがリーダーになると、シャドウESTPで人々を疎外する恐れがある。ESTJのNeチャイルドは他の人々が望むものを与えることが重要である一方、ISTJは人々が望むものを恐れている。その結果、どんな災厄が引き起こされるかわかったものではない。ESTJは自分が経験した素晴らしいことを、相手が望むべき義務として押し付けるのが好きである。私はマッサージを受けて良い気分になったので、あなたも行きたいだろう、行くべきだ、という思考回路である。ISTJはそんなことはしない。彼らは黙って経験を内にため込んでおく。潜在意識ENFPで人々の願望を煽ろうとしている時を除けば、彼らは人々の望みを恐れている。

潜在意識INFPがあるため、ESTJは非常に哲学的である。ISTJの潜在意識はENFPなので、彼らは信念やブランドに価値を置く。哲学は個人的な信念のようなものであり、信念は他人の哲学のようなものである。ENFPは他人の信念に焦点を当てている。ISTJは歩くアレクサンドリア図書館のようにデータを収集しているので、誰でも質問や問い合わせをすれば、具体的で詳細な答えが返って来る。このようにして、ISTJは他人の信念を変える。

INFPの哲学は個人的なものであり、通常は図書館として公開されていない。彼らは独自に哲学を発展させ、教えるのは気分次第である。それも一対多数ではなく、一対一の関係で行う。これはESTJがISTPと上手くやっていける理由でもある。潜在意識INFPはISTPの潜在意識ENFJと調和しており、潜在意識ENFJはESTJの個人的な哲学を引き継いで実行することができる。つまり、イン・チャージのタイプがバックグラウンドタイプに移行して哲学を開発し、それを見たフィニッシャーがイン・チャージに移行して、それを世界の為に実行する。そうして人々の信念体系を変えていくうちに、その影響を受けた潜在意識INFJが新たな信念体系を広めるようになる。こうして世界は回っていくのである。

全てはシステム統合とその流れ次第である。これら二つの潜在意識の領域がどのように相互作用するか、それらがどのように異なるかは不明である。影の領域に移ると、ESTJは自分たちが愚かであることを心配しており、他の人々に「どう思いますか?」と尋ねる。これで自分が知っていることを確認できる。ISTJは自分の経験が他人に知られることを心配している。彼らは見た目が悪かったり、悪臭がしたり、靴紐が解けているのを他人に知られたくない。ESTJもそれを真面目に受け止めているが、ISTJはさらに敏感である。ESTJは批判を受けて改善するか、「お前の方が酷い」と批判し返すが、ISTJは相手が正しいかもしれないと思う。

ISTJには劣等Neがあり、これがSeネメシスと連携すると、ISTJは恐慌をきたす。ESTJのFiとTiにも同様のことが起こる。自分が愚かであるならば、知らず知らずのうちに悪いことをしているかもしれない。彼らは密かに神経衰弱に陥るが、傍目からは何が起こっているかわからない。彼らは気分が悪く、それについて話したくない。ISTPやESTPは、それを社会的に処理するヒントを与えられるだろう。

Seクリティックは完璧な経験を与えることを要求しているため、ESTJは他人に良い経験を提供するために努力する。それは願望的な機能なので、やや劣っている。しかしクリティックは賢明な老人、あるいは老婦人であり、ESTJはSeを非常に高い基準で保持している。彼らは着こなしが良く、第一印象が良い。Seクリティックの基準に満たない人間は、ESTJに存在を許されない。ISTJはあからさまに口には出さないが、他人を家に入れようとはしない。他人が家を汚したり破壊したりすることを恐れているからである。

ISTJは家の物理的環境を憂えているので、全てが完璧に、全てがクリーンでなければならない。ESTJも同様の基準を持っているが、しばらくするとそれをやる気分ではなくなる。ISTJは気分が悪くても、義務としてそれを処理する。ISTJのTiクリティックは、アレクサンドリア図書館の知識を検証する。Te-Fiの信念は必ずしも真実ではない。何かを信じているからといって、それが必ずしも真実とは限らない。彼らがそれを信じる前に膨大な調査を行い、大量の出典、引用、情報源を読み込んで「これが真実だ」と納得すれば、「この信念を抱いて良かった」と思えるだろう。

このようにISTJはSi-Teでアレクサンドリア図書館に信念を積み上げる。そしてこれらの信念を潜在意識ENFPが他の人々に宣伝し、他人に信念を抱かせる。ESTJは個人的な哲学を発展させるだけで、他人の為に信念や哲学を作っているわけではない。ISTJは何が真実であるかについて非常に批判的であり、何かを言う時には出典もセットで引用しなければならない。あなたが言うことよりも、それを裏付ける出典の方が重要である。データを見せれば、ISTJは信用する。

ESTJも同様だが、Neチャイルドがあるため、やや開放的である。愚かなのは自分の方で、相手が正しくて自分が間違っているかもしれない。ESTJは聞く耳を持つが、ISTJは閉鎖的で決定を下す前にデータを確認したいと思う。通常、ESTJは中間管理職の意志決定者であり、ISTJよりオープンマインドである。売り込みの際には、これを認識しておくといい。ISTJにプレゼンテーションする際は、製品についてまくしたてる前に、データや数字を提示することが重要である。

Niトリックスターのせいで、ESTJは何かを望もうとして、それに失敗する。ISTPとESTPは、それを見て満足する。特にESTPは間違ったものを望むことを恐れているので、ESTJが更に悪いものを望んでいるのを見ると、気分が良くなる。ESTJがトラブルに巻き込まれるのは、Niトリックスターのせいである。彼らは欲しい車を購入してはならない。Siペアレントで車を購入した経験があるか、Teヒーローで合理的な購入理由を導き出せるなら買ってもいい。

ISTJはNiデーモンを持っているので、何かを売りつけるには向かないタイプである。彼らは潜在意識ENFPで信念を売り込む側なので、自分はなかなか良いセールスマンだと自認している。ISTJに販売契約を勝ち取るのはISTPである。ISTJは義務に重点を置いているので、Niデーモンとは関わり合いたくない。超自我INFJが何かを望み始めると、彼らは自分自身に火をつけて、人生を燃やし尽くそうとする。見て、夜なのに明るいよ。私を見て。そして彼らは燃え尽きる。これが典型的なINFJの自爆である。

ISTJは超自我でこれを行う。超自我は人間の腐敗であり、巨悪に利用されたり、人々の生活を破壊する可能性がある。ここには悪徳の腐敗がある。例えば、ENFPの悪徳は堕落である。心には4つの心理機能が存在するので、厳密に言えば、それぞれの機能についてアドバイスが必要だろう。とにかく超自我INFJが火を点けないように気を付けて欲しい。ISTJはどん底に陥ると人生をリセットしようとする。これが超自我の目的である。人々との関係、評判、全てを破壊する。根こそぎ破壊しつくしたら新天地に赴き、新たな人生を歩み始める。既に古き知人は切り離し、前世とは何の関係もない。

これは基本的にINFJがドアスラムでやることであり、Siヒーローは新たな名前、新たな顔で過去とは無関係の人生を送ることも厭わない。ESTJのFeデーモンは、誰かがどんな気分であろうと全く気にしない。彼らはFiで自分の気持ちだけを気にしており、同情することはできるが、共感することはできない。STJどちらにも共感を期待することはできないが、特にESTJに共感を強いると、操作されていると感じて人間ゴミ処理場に廃棄されると思った方がいい。

このようにESTJとISTJの違いを比較することができる。タイプの比較は4シリーズあり、1シリーズにつき8回、最大で合計32の記事を投稿することになる。誰もSJに興味がないようなので気を利かせて投稿したが、STJたちは感謝して欲しい。