これまで男性性、女性性、親密な関係がどのように機能するかを話してきた。親密な関係で重要なのは愛と尊敬である。そして男性の魅力は高貴さ、女性の魅力は美しさであることを思い出して欲しい。今回の投稿では男性の気高さの源について話し、男らしさを最大限に高める方法について考察する。

男性の高貴さの源は何か?ジョン・ミルトンの「失楽園」という本がある。「失楽園」はエデンの園における悲劇の物語である。アダムとイブがエデンの園にいると、悪魔がやってきて誘惑しようとする。神はこれから何が起こるか警告するために、アダムに天使を遣わせる。アダムは天使を歓迎し、天地創造について知的な会話を始める。彼は好奇心旺盛なので、知りたいのである。イブはその場にいたが、彼女はその話にあまり興味がなかったので、退屈して出て行った。

すると天使が「あなたは性的快楽に囚われて動物のような振る舞いをしている。イブにこれからもあなたと関係を続けて欲しいなら、彼女に尊敬して欲しいなら、そんなことを続けてはならない」と批判してきた。アダムはびっくりする。彼は、イブが彼を軽蔑したり、彼への敬意を失ったりする可能性を全く考えていなかったのである。彼はその考えが気に入らなかった。そこで彼は天使に、「彼女が私への敬意を失ったらどうすればいいですか?」と訊ねた。

それがこの投稿のポイントである。男性の気高さの根源とは何か?もし女性にとって魅力的な存在になりたいなら、できるだけ多くの高貴さを持たなければならない。どうやってそれを構築するか?その質問の答えは「尊敬」である。自分自身を尊重することに時間を費やせば、文字通りこの世で最も高貴な人間になれるだろう。

例えば、ここにENFPの男性がいる。彼は人生のどん底に落ち、車も仕事もなかった。住む場所も、付き合う女性も、お金もない。銀行残高は5千円である。彼は人生の敗者で、子供部屋のベッドに横たわっていた。そこに天啓が閃き、彼は自分自身への評価が間違っていたことに気づく。ENFP氏は読書を始め、成功を築くために役立つ指導者を求めた。彼はテレビやゲームに時間を費やすことをやめて、本に取り組み、必要な知識を吸収していった。彼は自分自身を尊重することで富を手に入れ、フェラーリに乗れるようになった。

重要なのは、ENFP氏は最終的にフェラーリを手に入れたが、あなたはそうではないということである。フェラーリそのものは象徴に過ぎないが、自分を大切にした結果として、質の高い女性と付き合うことができる。自尊心こそが、人間の能力の源である。あなたは残りの人生の全てを、自分を大切にしながら過ごさないといけない。もし女性と付き合っていて、その女性が自分を尊重することを邪魔しているのなら、今すぐ別れるべきである。しばしば女性はこのように人間関係を破壊する。彼女たちは誰かと親密になると、全てを自分中心にしてもらわないと気が済まない。そして愚かな男性は、それに付き合って時間を無為に過ごすのである。

彼女はそれに満足するかもしれないし、「今まで経験した中で最高の関係だ」と思うかもしれない。ただし、そこから女性は男性に対する敬意を失い始める。自尊心のある男性が、女性のご機嫌取りをするだろうか?女性はそれを知っているので、そういう男性を尊敬することはない。そして敬意のない女性を、男性が愛することもできなくなる。こうして関係は崩壊するが、これは自分たちで招いたことである。男性は自分を尊重することに集中しなければならない。自分自身を尊重することで、高貴さを築き上げ、女性に尊敬されることができる。

男性が自分を尊重し、高貴さを手に入れない限り、女性にそれを与えることはできない。私はいつも読書を推奨しているが、小説ではなくノンフィクションの方がいいだろう。外国語を学んでもいい。テレビを見たりゲームをしている自分を評価できるだろうか?特に若い頃は、自分を向上させるために時間を費やさなければならない。学ぶことは何歳になってもできるが、早い方がいいのは間違いない。自分を大切にすることをやめたら、あなたは停滞し、女性は敬意を失い、文字通り無価値になってしまう。

これは人生の最も重要な教訓であり、男らしさの源である。マイケル・ジョーダンは自分自身を尊敬していた。彼は一生懸命に練習したが、失敗することもあった。しかし失敗を受け入れることも重要である。自分を大切にしたからこそ失敗したのである。「失敗するかもしれないから何もしない」というのは、敗者の思考と言える。恐れを無視して失敗してみれば、想像より大したことがないことに気づく。成功するためにゲームするのではなく、失敗して教訓を得るためにゲームする。その教訓を学ぶことで賢くなるかもしれない。男らしさとは、知恵を持つことである。

テレビを見たり、ゲームをプレイしていても知恵は得られない。自分自身を尊重し、失敗することでそれを得ることができる。どれかは成功への道に繋がっているので、失敗だけで終わることはあり得ない。自分自身を信じて、意志の力を持つことで、それを成し遂げることができる。自分の時間を自身を尊重することに費やせば、成功するだろう。やるべきことは、自分が何者かを知り、自分の目標、境界線、基準を知ることである。

自分のニーズを満たすことに責任を持つことが、自分を大切にすることである。自分が何をしたいか考える前に、図書館にでも行って、興味を引かれた本を何冊か読んでみる。そうすればやりたいことが思い浮かんで来る。それを目標として、人生を生きる。良い習慣を身につけなければならない。読書を通じて自分がどれほど愚かであるか、どれほど変わる必要があるか、どれほど良くなることができるか理解するだろう。ただし大抵の人々は、本を読んだりオーディオブックを聞くことを嫌がる。

自分自身を改善することを怠っている人々が大勢いる。誰もが生産者ではなく、消費者になりたがる。女性は本質的に消費するための存在なので、生産者を望んでおり、別の消費者を求めていない。王の仕事は生産することであり、消費することではない。生産した以上に消費し、玉座にふんぞり返るのは「子供椅子の暴君」と呼ばれる元型である。彼の王国は砂上に作られ、儚く崩れ去ることだろう。読書以外にも、何かを学んだり、人生を探索して自分を向上させることが大切である。ゲームでは自分に挑戦することにはならない。自分自身を大切にして、本来あるべき男になって欲しい。ドラゴンを殺して、王女を手に入れる。

次回は美しさの源について投稿するが、男性諸氏には自分を尊重するために出来る限りのことをして、真の男になってもらいたい。あなたが主権ある人間であるなら、社会が押しつけるものに同意する必要はない。あなたは男性らしさを確保し、男性らしさを守る定義から、この社会をより良い方向に変えることができる。これはあなた自身や女性のためだけではなく、将来のある子供たちのためでもある。尊敬される男性になることで、より良い世界を創造する一助となってもらいたい。カジュアルな関係で子供を作り、家族を捨てる男の子供として生まれたら、苦しみ、無価値、アイデンティティの喪失といったサイクルが延々と続くことになる。子供たちは父親からアイデンティティを取得しており、だからこそ父の姓を受け継ぐのである。