今回は予定していた記事が思ったように進まなかったので、差し替えて投稿する。とはいえ、これはこれで重要な話であろう。ちなみにSDとはSubconscious Developmentの略である。 

以前も言及したように、潜在意識が発達すると人々は幸せになり、無意識が発達すると人々は成熟する傾向がある。ただし、これは一部の人々が幸せで、一部の人々が成熟している、という単純な話ではない。幸福と成熟が何を意味するかは別に記事を書くかもしれない。

子育て中の親なら、子供が幸せで豊かに育って欲しいと思うだろう。早期に苦難を経験して欲しくないし、子供があまりにも早く成長して欲しくないとも願うかもしれない。残念ながら親自身が子供の苦難そのものになることも多いが、一般的には子供が幸福で不安のない生活を送って欲しいと思う。実際は、潜在意識が発達すれば幸せになり、無意識が発達すれば成熟する。

これに関して意識的にできることはあまりなく、この二つの道のどちらかに進むことを妨害するか、そうしないかである。たとえできたとしても、必ずしも望んだ道に進むとは限らない。正確に言えば、望んだようにできたとしても、期待していたものとは違うかもしれない。

潜在意識が発達している人間は、人生の問題に対処するエネルギーがある。自我や潜在意識の中で生きている人は、本来の性質で自然に時間を過ごしている。一方、影を発達させた人間は、自我の外側に存在しており、自然な枠の中から外れている。これは筋肉を鍛えているようなもので、疲れ果ててしまう。これは必ずしも悪いことではない。

自我や潜在意識にフォーカスするようになれば、つまり自我に時間を費やせるようになれば、発達できるだろう。自我に時間を費やせるようになるということは、自我機能が環境内で受け入れられるようになるということである。環境とは子供が多くの時間を費やす場所、親、友人、学校、社会集団に対して、より高い価値を持つ場所である。

自我機能が受け入れられているかに応じて、自我に焦点が当てられるか、影に焦点が当てられるかが決まる。社会や親に影の機能の方が受け入れられている場合、影の側面で多くの時間を過ごす可能性が高くなる。子供を手厚く保護しても、自我機能と互換性がない場合は影が発達する可能性がある。互換性がある場合、潜在意識が発達するかもしれない。他にも要因は多くある。子供との関係は大きな役割を果たすが、それは単に「親子の相性が良い」という単純な話ではない。

もし親が子供と唯一の交流源なら、潜在意識が発達するだろう。親子の関係が理想的で、問題がなく、受け入れるのが容易ならそういうことになる。もし親子の相性が良く、子供を保護していて、親が主な社会化の源泉であったとしても、子供との間に何らかの問題があれば、彼らは反抗し、親から離れる手段として影の側面に入るだろう。これは年齢によっても変わる。

子供は成長するにつれて、親との関りにおいて異なる段階を経る。乳幼児期の頃は何でも親に頼るが、成長と共にその傾向は薄れていく。小学校高学年の頃は親との繋がりが最も強く、この段階で親は子供に最も影響を与えることができる。この段階で子供との関係がどのように進展するかによって、次の段階の土台が作られる。思春期の子供は、生物学的に親から離れて大人になっていく時期である。前の段階で親とどのような関係だったかによって、この段階はいくつかの異なる方向に進む。

その前の段階が悪ければ、子供は親を信頼できないと感じ、親に頼りたくない。この時点で、親よりも友達グループが遥かに大きな影響力を持つようになる。どんな関係であってもそうなるが、問題は親がどの程度役割を果たしているかということである。親が影響を与えられるピークは4~12歳頃だが、その年齢でも友達はいる。彼らを保護するかどうかは、不確定要素である。思春期に過干渉すると子供との関係は不安定になるが、それが主な要因ではない。

次のポイントは、彼らは潜在意識を発達させているか、無意識を発達させているかを確認したいかどうかである。誰かが潜在意識に集中している場合、彼らは幸せになる傾向がある。本来の性質である4つの機能で、多くのエネルギーを費やしている。彼らは潜在意識の発達に関連する不安や恐怖を克服している。つまり、劣等機能が強くなってくる。いずれ「恐怖をエゴハッキングする」というコースを開講する時は、恥ずかしげもなく告知する予定である。

潜在意識が発達すると、自我にある4つの機能が作動し、エネルギーが増加する。この欠点は、人生が自我機能に対処できない問題を投げつけてくることである。場合によっては、影の機能でも対処できない。多くの場合は、自我が対処できない問題は影の機能が何とかできる。だから長期的には、潜在意識が発達していると行き詰まりにぶつかることになる。潜在意識の発達は、良い意味でも悪い意味でも人生に大きな影響を与える。潜在意識に特化すると、不測の事態に対応できない。逆に無意識が発達していると、エネルギーは少ないが、日常的に多くの機能を使用することになる。

したがって、これは精神的に疲労する。どちらにも特化していないので、良く言えば万能だが、専門家にはなれない。親としては、子供のタイプを理解し、彼らが陥りやすい落とし穴を把握して、成長をサポートすることが望ましい。親は子供に対して責任があるが、彼らが自立できるように支援して、子供が人生の問題に適切に対処できるようにしてやる必要がある。

人間は誰でも問題に遭遇するが、その問題から彼らを救うことはできない。最善のことは、彼らに教えることである。「教える」とはああしろこうしろと指図したり、過干渉することではない。特定の側面が発達するように誘導するべきではないだろう。影と潜在意識どちらが発達していようと、人生は子どもに挑戦し、課題を与える。親にできるのは子供を理解し、彼らが自分では対処できない問題に遭遇した時に助けてやることである。