読者が大好きな「タイプの特徴」は終了したが、それに代わるシリーズを用意してある。今回からはタイプの美徳と悪徳について紹介していく。この美徳と悪徳にどういった意味があるか?これらのタイプがどのように融合し、互換性がある・ないを理解するためには、それらの違いや複雑さについて、何が彼らを動機づけているかを理解する必要がある。

これを解釈するひとつの方法が美徳と悪徳である。これはユング的な考え方であろう。これによって、各タイプがどのようなものであるかの理解が深まり、あるタイプの美徳と悪徳がいつ生じるか、そのタイプの本質や育成が、その他のタイプにどのような影響を与えるかが分かり始める。少なくとも美徳と悪徳の観点から言えばそうである。美徳とは何か?美徳とはタイプの能力であり、一番の特質のようなものであり、16タイプのひとつであることで得られる最高の結果である。

逆に、悪徳は最悪の性質である。多くのタイプは同じ美徳と悪徳を共有している。それらの一部は主要なものであり、一部は二次的なものである。ここではセカンダリについて深く掘り下げるつもりはない。16のタイプごとに、主な美徳と悪徳について説明する。近い将来、二次的な美徳と悪徳についてもカバーするかもしれない。

今回のタイプはESTJである。構造タイプとも呼ばれるイン・チャージ。彼らは責任を負い、リーダーシップ指向で、DISCシステムに変換するとDである。彼らは直接的にコントロールを開始し、自分のペースで物事を進める。無意識はISTP、潜在意識INFPは狡猾になることがあり、自分の哲学を作り出す。そして超自我はENFJである。何がESTJを動かすのか?彼らは何を見つけようとしていて、人生に何を求めているのだろうか?彼らはいつも事態を収束させようとしている。だからこそESTJは優れた管理職になれるのである。彼らは門を守るため、優れた受付や警備員になる。

ESTJに意地悪せず、笑顔を作り、良い経験を与えれば、彼らを乗り越えることができる。良い第一印象を与え、彼らに重要な存在だと感じてもらう。彼らのことをとても大切に思っていると伝えてやって、良い気分にさせてやる。そうすればESTJは喜んで門の鍵を渡してくれるだろう。なぜ彼らが門番にこれほど適しているのか理解できるだろうか?答えは、彼らが混乱を嫌うからである。したがって、彼らは物事を秩序立てなければならない。静けさはESTJの美徳であり、これは非常に禅的である。彼らは実際に禅を見つけようとしている。彼らは静けさを求めている。静けさを保つためには物事を秩序付ける必要があり、ESTJは人生を探索し、世界が無秩序であるという事実を見つめる。彼らの目を通した外界は、常に動いていて制御不能である。そのせいで、彼らは常に悩まされている。

時に強迫性障害と言えるほどに、ESTJは秩序をもたらしたいという強い欲求を持っている。彼らは本当に静けさを求めているので、全てに秩序をもたらさなければならない。ISTPやESTPが誰かに良い経験を提供しようとしている場合、ESTJが物事を整理することに役立つ。彼らが求める静けさ、平和と調和がもたらされる。静けさは美徳だが、実際には悪徳でもある。彼らは特定の領域で静けさに集中するあまり、混乱する可能性がある。彼らの悪徳は混乱である。突然、彼らの気分が悪くなり、何もする気にならなくなってしまう。そして全てが完全に混乱し、カオスが到来する。

例えば、ESTJがある組織で働いているとする。現場は混乱しており、彼らは迷惑しているが、意思決定するための権限が無い。ESTJは空を仰ぎ、それについて何もしない。それが更なる混乱を招き、彼らはさらにやる気を失う。そして最終的に既得権すら失い、全くやる気がなくなってマンネリに陥ってしまう。これがESTJの悪徳、つまりカオスである。彼らは避けようとしている混乱を引き寄せてしまう。興味深いコンセプトであろう。多くの美徳と悪徳は、自己成就的預言と関連している。美徳と悪徳は陰と陽である。一方の側面を追求すると、もう一方の側面も成長する。ESTJは最終的に静けさを見つける。彼らが秩序をもたらすことは、さらに多くの混乱を招く。したがって、ESTJの仕事は決して完了しない。ESTJが嫌うのは、現場にENTPが現れることである。ENTP、別名「混沌のエージェント」である。

ENTPは進歩の為に混乱をもたらす。目的は手段を正当化する。ESTJはENTPに対処しなければならなくなる。そして両者の間に問題が勃発する。ESTJは自分の混乱を増幅させたENTPに適切に対処することができない。この混乱に、無意識ISTPは激怒する。あなたがESTJと付き合っているならば、美徳の静けさを引き出すために全力を尽くして、物事を秩序付けるのを助けることである。物事を整理整頓することで、より快適になるだろう。整理整頓を手伝ってやれば、ESTJはあなたの混乱を特定して、混乱を収拾することができる。例えば、税金の手続きや、法的種類やビジネス上の決定を代行することが可能である。

ESTJにとっては静けさが最重要事項である。全てのものには適切な場所があり、全てが秩序正しくなければならない。ESTJは1㎞先からでも、靴紐を結んでいない人、ネクタイが緩んでいる人、シャツが汚れている人を見分けることができる。Seクリティックは非常に虚栄心が強いので、管理されていない人に対する敬意を失う。彼らは静けさと物事の秩序を必要としている。人々がきちんとしていることは、秩序が保たれている証である。ESTJと付き合う時に、あなたがきちんとしていなかったり、無秩序だったりすると、彼らはあなたに対する敬意を失うだろう。

彼らは自分たちの地位や評判を重視しており、あなたが混乱を増して彼らの評判を脅かすと、ESTJの恨みは蓄積していく。そのことを認識しておくことである。何故そのようなことが起こるのか?Teヒーローにとって、他の人々が何を考えているかが最重要事項であり、ESTJは他の人々が自分をどう思っているかを常に意識している。ペアレントにとっては、快適に過ごし、デートから良い経験を得ることが大切である。だから秩序正しく行動するために最善を尽くし、彼らに良い経験を与えるように努めるか、服装のアドバイスを求めるのがいいだろう。

ESTJの女性は、ファッションを手厳しく批判する。Seクリティックは誰よりもファッションを理解しているので、ENTPのファッションセンスを改善することができる。ESTJはジムでエクササイズを欠かさない女性が好きである。これらの女性たちは概してSTJである。つまり、彼女たちはアドバイスするに足る成果を達成している。ESTJとデートする際に、彼らを刺激しないような視覚体験を提供する必要がある。そのような経験を与えてやると、彼らは平穏を感じることができる。クリティックは殆どの場合、理想主義者として機能し、可能な限り完璧であろうとする。人間は完璧であることはできないが、クリティックはそれを試みる。

クリティックは賢明なので、彼らの話に耳を傾けるのは有益である。それはESTJの場合も同様である。美徳と悪徳の静けさと混沌である。彼らが穏やかな生活を送れるように手助けする必要がある。ESTJは通常、自分の人生において秩序を確立しており、そこに混沌を持ち込まなければ、彼らと良い関係を築くことができる。あなたは彼らと友達になれるし、恋人にもなれる。あなたが混乱を助長せず、秩序を維持するために最善を尽くそうとしており、ESTJを助ければ、あなたの人生も穏やかなものになり、彼らと一緒に居られるだろう。それがポイントである。

ただし、マンネリに嵌ってしまい、それが混乱を引き起こす可能性があることに気を付けて欲しい。ESTJがマンネリに陥った場合、Siペアレントに義務を課し、ハードワークを続けること、混乱に秩序をもたらす継続的な活動を続ける義務があることを教えなければならない。そしてそれがESTJの美徳であり悪徳でもある。

今後は16タイプの美徳と悪徳を投稿していく。その後は互換性に取り組み、性的な相性やビジネス的な相性を調査する。そして全てのタイプの「愛の言語」を掘り下げていく。可能な限り多くの角度から、互換性について理解できるように試みるつもりである。