私にはINTJの知り合いが多い。その中の一人がかつて友人だった。例のINFJとは違い、彼女は私の情報に対価を払おうとしていたが、最終的に私が関係を終わらせた。何故か?彼女が「類型は役に立たなかった」と言ったからである。
勿論、MBTIとソシオニクスの区別がつかず、タイプを判別する方法も知らず、16PersonalitiesでINFJが出る自分の弟をISFPだと思っていた彼女にとっては、役に立たなかっただろう。私は説明したし、ブログにも何が違うか書いたはずだが、彼女は理解できないようだった。そして「役には立たなかったけど、その先を見てみたい」と言う。その先も何も、彼女はそんな段階ではない。彼女は英語が苦手なので、その先を見せるのは私の役目ということになるが、こんな調子で貶められていくのかと思うと耐えがたかった。そしてソシオニクスの相性論でタイプ談義をしながら、「タイプの偏見は良くない」と言うのである。私はそれを道徳の観点から気にしているわけではないが、彼女の言う「モラル」はファッションにしか思えなかった。
彼女は「はっきり言って欲しい。殴り合って仲良くなりたい」と言っていたが、「お前は馬鹿だ」とはっきり言われて仲良くできるだろうか。私はそう思わない。基本的に、INTJはそれほど賢くない。賢いINTJもいるが、大抵は中の上程度をうろうろしている。彼ら自身も薄々それを自覚しているので、資格を取ったり賢い誰かに情報提供してもらうことで、自分の知性を補う必要がある。これがINTJが他人に高い水準を要求する理由である。しかし、それを認めると気分が悪くなってしまうので、「役に立たない」「大した話じゃない」と言わないと気が済まない。そのくせ私にへばりついて離れないのである。INTJは「自分は本など読まなくても類型を使いこなせる」という信念を抱いている。
一度は自分を納得させようとしたが、やはり妥協するのは良くないので、私は彼女を切ることにした。彼女自身もそれを予感していたのか、「対等じゃないから払わせて」「何でも言ってね」と言ってきたが、ただ金を払って私と対等になりたかっただけで、本心では役に立たないと思っていることに変わりはない。しかしこれがINTJなりの優しさなのである。彼らは何かしら実利的な行為で恩を返そうとするし、それ自体は私も有難く思っている。彼女は仕事で経営者と関わる機会が多く、金に関するトラブルに慣れていた。それもあって清算したかったのだろうが、既に私の中ではそういう問題ではなかったし、ずっとサーバーにいたのだから何かする機会などいくらでもあっただろう。彼女の気持ちを満足させるために、彼女の負担にならないことを考えてやってもらうのもバカバカしかったので、「もういい」という気分であった。彼女こそ何の役にも立っていないではないか。
しかし最後に試してみたいことがあったので、彼女に要らないものを売りつけてみた。試したかったのは、買うかどうかではない。何を出しても彼女は買うことはわかっていた。試したかったのは、その後にどうするかである。しかし彼女はそれを対価として受け入れたようだった。特に何かの期待があったわけでも、何かの感情が沸いたわけでもなかったが、それを確認した後に私は彼女との連絡手段を断った。不純物は取り除かなければならない。
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