今回は知覚システムについて解説する。知っての通り、私たちには4つの知覚機能がある。外向的直観は広がるような水であり、内向的直観は欲望の炎である。外向的感覚の風は内向的感覚の大地に影響を与え、最終的に人間の魂の内部で完璧な元素のバランスが生まれる。
NeはNiを消費しようとしており、SeはSiを消費しようとしている。内向的感覚は耕すべき土なので、忍耐力、不屈の精神、ストイシズムを特徴とする。外向的感覚は非常に反応的であり、SPは最も反射速度が高い。爆発した建物の中に居て、最初に異変に気付くのは彼らだろう。私のようなSiユーザーは反応が遅いので死ぬ可能性が高いが、SPは風のように私を救ってくれるはずである。
外向的直観は何にでも適応する。Neは未来の知識の源である井戸に喩えることができる。水は広がり、あり得る未来の可能性を全て内包する。ブルース・リーは「水になれ」と言っている。火は非常に未来志向の知識である。火は個人の未来だが、水はあらゆる方向に流れるため、何が起こるか知っている。
これら4つの知覚機能が人間の精神を構成している。人間は意思決定するために情報を収集しなければならない。SeとNi、SiとNeは軸でリンクしており、一方に起こることはもう片方にも影響を与える。火の使い手は影響を与えたい、何かを見せたい、人がやっていることを正しく知りたい、欲しい、これをやらせたい。水のアプローチは、私はこんなことを経験したがあなたもやりたいか、あなたがやりたいことを私もすべきだ、という風になる。炎は自分の欲望だが、水は外部の誰かが望むものを対象とする。Siは内部の義務や規律だが、Seは外部の誰かがやるべきことである。「私がやるべきこと」と「あなたがやるべきこと」の違いと言ってもいい。
これらの知覚機能は相互作用し、専門家同士でチームを組む。水は大地と、炎は風と連携して機能する。知覚に働くシステムはインプット、プロセス、アウトプット、フィードバックである。これが基本的なフィードバックループになる。何かをインプットするとプロセスで攪拌され、その結果として何らかのアウトプットが行われると、誰かがそれに反応してフィードバックが提供される。人間の心はこのシステムに従っており、インプット、プロセス、アウトプット、フィードバックは陰陽の均衡でもある。判断機能にも同様のシステムがあるが、これについては次の投稿で説明する。
外向的直観は形而上学的認識を司る。多くの人々は今ここにある現実に焦点を当てており、可能性に焦点を当てていないので、実際の世界が何であるかわかっていない。物質が秩序を構成しているとすれば、水は混沌を表すと言える。外向的直観は、フィードバックループの最初のインプットを担う。NeがNiに栄養を与えると、NiはNeの「もしも」を処理し、創造する。炎が水を燃やして蒸気にすると、エネルギーが生まれる。蒸気ベースのエンジンは水を熱で処理し、蒸気を生成する結果として、エンジン全体や輸送手段を稼働させる。これは錬金術のプロセスでもある。あなたは彼方から大いなるアイデアを受け取り、それをNiで攪拌したいと望んでいる。このプロセスはエリザベス・ギルバートの「ビッグ・マジック」で概説されている。
誰かにとって可能なことを見て、自分もそれをやりたいと望んだ後に、それを実現するプロセスが生じる。形而上学は潜在的なポテンシャルエネルギーとしても知られている。位置エネルギーは運動エネルギーに変換される。つまり、位置エネルギーはNiの意志の力によって収穫され、運動エネルギーであるSeに変換される。あなたには大きな可能性(Ne)があり、それを実行することを決定(Ni)した後に、運動エネルギー(Se)で現実や物理学に持ち込まれる。現実にアウトプットが行われると、誰かが経験をして(Si)、過去に起こった記憶としてフィードバックが定着する。
二つの要素はそれぞれと親和している。水と土、火と風がペアとしてリンクされている。NeはNiに望まれたい。Seユーザーは風の使い手である。以前は存在しなかった新しい経験が風によってもたらされ、それを大地が受け止めることで、Seユーザーは見捨てられたと感じることがない。炎はどんな方向にも自由に燃焼できなければならない。水は求められ、汲み上げられて圧力を加えられ、レーザーとなって山や障害物を打ち砕きたい。これが可能なのは、水が濃縮されており、秩序が混沌に持ち込まれるからである。人間の知覚システムは、文字通り秩序が混沌にもたらされる様子を表している。
インテリジェント・デザインが存在しなかったら、人間の心はもっと混沌としていただろう。インテリジェント・デザインが真実か、それを私が信じているかは別として、ここではそういう設定で話している。これは文字通り私たちが世界を知覚する仕組みであり、人々はNe-SiとNi-Seペアでそれを行う。彼らが関係を持ちたいと思っているこれらの知覚システムのエネルギーは、性的エネルギーの源である。このシステムの結果として、人はセックスをする。セクシャリティは判断機能よりも知覚機能に関するものである。こういった場合、人々の判断は脇に置かれ、知覚が主導権を握る。
人間関係においては、知覚機能が性的互換性を担い、判断機能が感情的な互換性を担う。これについては次の投稿で説明するが、口頭のコミュニケーションで恋愛や結婚などの感情的問題を解決することはできるが、性的な不一致を伝えることはできない。だから誰かと関係を築く時は、基本的な親和性を抑えておく必要がある。土と水の使い手は、風と火の使い手と関係を結べば、幸せで充実した生活を送ることができる。同じペアと関係を持つと、混乱が起こり、このフィードバックループ全体が壊れることになる。
全ての要素を関係に調和させる必要がある。人々は4つの要素を全て自分の中で表現したいと思っている。それは性的関係かもしれないし、仕事上や友情、子育てかもしれない。しかし性的関係ではこの組み合わせを忠実に守らないと、後悔することになるだろう。
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