今回はENFPについて議論する。ENFPは情報提供・開始・行動のスタータータイプである。情報提供とは、言葉の裏に多くの意味を内包していることである。文脈によって、彼らが何を言いたいかは異なる。開始とは人々がやって来るのを待つのではなく、自分から相手のところへ赴くことを意味する。

ENFPは吸血鬼のごとく、人々の考えを抽出して、思考の基準点を潜在意識ISTJに蓄積する。自分で考える能力がなくても、豊富な論理的根拠を持ち、「自分はIQが高い」という信念を抱けば、メンサに入会することができる。ENFPは非常に行動を重視しており、トリプル・ムーブメントとして知られている。彼らは絶えず動き続けている。混沌とした中立がENTPだとすれば、混沌とした善がENFPである。彼らは善であろうとしているが、そのために混乱の中にいる。そのうち、各タイプがどのアラインメントに属するか比較するシリーズをやる予定である。

ENFPは常に他人のアイデアを擁護し、多くの本を読んで基準点を集め、そのデータに理想主義的な信念を加える。その情報をパッケージ化して、あなたの考えを変えようとする。するとその人物の知性が成長したり、ENFPから何かを購入したりする。金と引き換えに、あなたが望むものを何でも与える。だからENFPは素晴らしいセールスマンになる。

彼らは自分に対する他人の評価を気にしている。ENFPが堕落すると、非常に利己的になり、自己評価は他人が自分をどう思うかに左右される。そんなENFPに打ってつけなのがINFJである。INFJの誠実さにより、ENFPは正義の行動を取り、堕落からぬけ出すことができる。これはENFPとINFJの社会的適合性が高いためである。ENFPと最も互換性が高いのはNJである。次いでSP、NP、SJの順になる。もっと詳しく言うと、NFJ、STP、NTJ、SFP、SFJ、NTP、STJ、NFPとなる。

ENFPと社会的互換性が高いのは、INFJ、ENFJ、ISTP、ESTP、INTJ、ENTJ、ISFP、ESFP、ISFJ、ESFJ、INTP、ENTP、ISTJ、ESTJ、INFP、最後に仲間のENFPである。自分自身と親しくなっても、最終的には競争することになる。違うタイプが自分に寄せてくることもある。私はこれを経験したことがあるが、非常に気持ち悪いので、読者が同じ状況に陥らないことを祈る。いつもの免責事項だが、全てのタイプが全てのタイプと互換性があるわけではないので、認知的冗長性がある。INFPとENFPは仲間意識に基づいて共同活動をすることはできるが、恋愛にはお勧めしない。NFPを題材にした薄い本を作成しても、売れ行きは悪いだろう。

人間の認知は16種類あり、全てが結びついて巨大な全体像を形成している。我々は神が創造した小さなパズルのピースに過ぎない。これらは8つの心理機能と心の4つの側面を掛け合わせた異なる次元を持っている。マクロ進化が真実であるためには、混沌とした突然変異と呼ばれるものが存在する必要がある。つまり、その場合、タイプはもっと混沌としているはずである。心理機能が遺伝学の影響を受けると断言できる科学的根拠はない。人間の本質、育成、環境にスピリチュアリティという四次元の陰と陽を追加することができる。ここに遺伝が介入する余地はない。マクロ進化が真実なら、我々は混沌とした性格を持つことになる。しかし、人間の性格はランダムではない。私たちは心の決まった構造を持ち、毎回決まった構造に陥っている。この構造、つまりタイプが変わる証拠はない。

ENFPというパズルのピースに最も適合するのは、INFJとENFJである。彼らは理想主義者であり、誰とでも調和できると信じている。SJやSPとの大規模なインターフェースの合間にNTがいるが、NTJの女性は非常に希少な存在なので、全体像の中で利用できるパズルのピースには偏りがある。人間の認知はすべて異なっており、ミクロ進化的に言えば、仲間意識や互換性を得るために、冗長性を必要とする。人間は何かを達成するために協力し合わなければならない。

というわけで、ENFPとINFJの話である。ENFPは常にINFJが何を望んでいるか認識しており、INFJも常に自分が何を望んでいるか認識しているので、衝突は起こらない。ENFPは自分の気持ちを認識しており、INFJはENFPの気持ちを認識しているので、衝突は起こらない。ENFJはINFJの考えを気にしており、INFJは自分の考えを気にしている。ENFPは快適であることを望み、INFJはENFPを快適にしようとしている。ENFPがINFJから良い経験を得ることで、利己的で堕落することを防ぐことができる。ENFPが堕落した世界からの貢献を求める代わりに、INFJがそれを提供するのである。

これにより、ENFPは他者に貢献し、慈善活動をする意欲が湧いてくる。ENFPは常に社会を変えようとしているが、それは自分の将来を心配しているからである。INFJはENFPの将来を心配しており、そこには矛盾が無い。ENFPはINFJを悪人として批判しており、INFJも自分を悪人として批判している。ENFPには自分の考えがないが、INFJはENFPが何を考えているかわからない。そしてENFPは他人に与える経験を気にしていないが、INFJは経験を受け取りたくない。重要なのは、これら二つの魂がラジオのようなものであり、正確な周波数で同調していることである。外向的な機能は内向的な機能を消費しようとしており、探している心理機能を最短距離で見つけることができる。

次にENFPとENFJである。ENFJは外向型なので、できるだけ多くの人々と交流して慈悲深くあろうと努めており、それがENFPに多くの人々に対して慈善活動をするように促す。そして、これら二タイプを組み合わせると活動の組織化が起こる。ENFPとENFJは協調して、教会連合を設立することができる。そこに雇用が発生し、多くの教区民が集まって、新しい家族が生まれるだろう。ENFPは最も慈善的な人物になり、ENFJは最も慈悲深い人物になる。

Teチャイルドは劣等Tiの言うことを聞かざるを得ない。Tiトリックスターにはそれしか選択肢がないのもあるが、そうしなければ劣等TiはTeデーモンになり、超自我ESTJが発動するからである。ENFPはそんな経験をしたくない。そんな経験をしても、良い気分にはならないだろう。SeチャイルドはENFPを快適にすることに気を配っており、劣等Siはそれに喜んでいる。この関係には謙虚さが組み込まれている。なぜなら、ENFJの劣等TiはTeチャイルドの基準点を優先するためである。ENFPの方はENFJが提供する経験に身を委ね、ENFJを信頼する。

さて、ENFPとISTPである。三番目の関係は非常に一般的である。ENFPがビジネスを立ち上げる場合、ISTPと組むと良い。ENFPのアイデアを、ISTPが構築して実現することができる。問題は、ENFPが極端に堕落してISTPを挫折させることである。幸いなことに、ISTPは潜在意識ENFJがあるので、それを利用できる。それに、TiヒーローはENFPを正直に保つ役割を果たす。ただし、ISTPはENFPの気分が悪くなることを不安に感じているが、ENFPは頻繁に気分が悪くなる。ISTPは必要に応じて、ENFPの気分が悪くなっても、ENFPを正直に保ち、規律を守らせ、忠誠を維持する必要がある。これはENFPの自制心を高めるので、素晴らしい関係である。Niネメシスにやりたいようにやらせてはならない。ISTPは他人に義務を課すのが上手い。ESTPは楽観的なので義務を押しつけないが、Seペアレントは義務を強制する。

ENFPとISTPには成長の可能性が大いにある。ISTPは意志の力を磨き、社会的に他の人々と交流する能力を高めることになる。ENFPがISTPを定期的に外出させることで、ISTPは慈悲深くなり、潜在意識ENFJで他人に指導する能力が高まる。これはENFPに推奨できる関係である。そしてESTPだが、この関係にも個人的な成長と発展が見込める。問題は、Seヒーローがやり過ぎてENFPが不快になったり、Neヒーローが多くの選択肢で圧倒するあまり、ESTPが何も選べなくなることである。したがって、劣等機能に合わせて、ヒーローは手加減しなければならない。彼らが成熟した結果として、それを和らげることができれば、これは素晴らしい関係である。ただし、ペアレントとチャイルドの関りでは、親が子供っぽさに呆れることがある。

以上が上位4つの互換性である。次に下位4つの互換性に移るが、まずはENFPとISTJである。デーモンはヒーローを消費しようとするが、それは上手くいかない。ISTJはENFPが十分な経験をしているか常に心配しており、ENFPは自分がしていることを知る能力に疑問を抱いている。ペアレントはENFPに「自分が何をしているかわかっていますか?」と聞き続けるが、ENFPはわからない。そしてお互いに愚か者のレッテルを貼り合うことになる。ENFPはISTJに無情のレッテルを貼るが、Fiチャイルドにとってそれはあまり意味がない。彼らはお互いに競争心を持つ。ISTJは「私のアレクサンドリア図書館の方が優れています」と誇示し、最良の状況は訪れない。全ての機能が目的地に到達するために互いに競合しており、自我から影に足を踏み入れる必要がある。二点間の最短距離は直線だが、二つの機能間には長い長い距離がある。

ENFPとESTJも同様である。ESTJはスーパーエリートであり、Seクリティックは劣等Siの提供する経験を嫌悪する。それだけでなく、ESTJはENFPがどんな気持ち家など全く気にしていない。そしてENFPの経験が足りないことを批判し、際限なくENFPの気分を悪くする。ESTJは自分が何をしたいかわからないので、ENFPは彼らを動機づけることができない。そもそも既にSiペアレントには果たすべき義務があるので、他のものが入り込む余地はない。

そしてENFPとINFPである。彼らは二人ともNFPなので、仲間意識を持って連携することはできる。ここでもENFPはINFPを動機づけようとするが、上手くいかない。彼らは内向的感覚で快適になろうとする。互いに相手に慰めてもらおうとするが、失敗する。相手の意志を刺激しようとしても駄目である。そしてお互いに相手の考えを確認しようとして、見つめ合うことになる。しかし碌な考えは出てこない。

最後にENFP同士だが、これは最終的にどのENFPが優れているかという頂上決戦が始まるだろう。自分と同じような人間を見て、「共通点がある」と喜ぶのは危険である。そのような人間を傍に置く危険性を描いた映画が「ルームメイト」である。これでENFPの社会的適合性について解説を終えるが、カオス理論が心理機能にどのような影響を与えるのか、なぜ構造化するのか、心理機能の冗長性がどのように進化の一側面となるか、これは非常に興味深いことである。仲間意識と互換性、この両方を利用できることは、心理機能の観点から互換性がなかったとしても、人類が共通の目標に向かって努力できるように設定されたセーフティネットであろう。