イン・チャージ、スターターの人間関係を紹介し終わったので、今回はISTJの社会的適合性について取り上げる。ISTJはフィニッシャーの一角を占め、物事を終わらせるのは得意だが、始めるのは苦手である。フィニッシャーの人々は直接・応答・行動の特性を持ち、一貫して進歩する必要がある。彼らはSTJなので、制御された混沌のようなものである。
アクセスを稼いでいるのは圧倒的にIN系の記事で、ISTJに興味を持つ人間は少ないが、Siユーザーとしては全てのタイプを取り上げる義務がある。まず免責事項として、この関係は恋愛関係やビジネス関係ではない。社会的適合性は友人関係に基づいているので、必ずしもロマンチックな関係を意味するものではない。それぞれのタイプには独自のピースがあり、そのピースが心理機能である。これらを上手く組み合わせることが、関係において重要である。
人間は時間の経過と共に発達し、進化するにつれて、人間関係における認知的重複を発達させてきた。心理機能において互換性がなくても、共通点を見つけることはできる。同じNTP、同じSFJは仲間意識を持つ。ピースを併せて大きなパズルを作るより、同じパズルを二枚揃えた方が見栄えがいいこともある。しかし、このパズルを合体することはできない。
本題に入ると、ISTJと互換性が高いのはSPである。そしてNJ、SJ、NPと続く。最初にSTP、次にNFJ、そしてSFP、NTJ、NTP、SFJ、NFPと進行し、最後はSTJである。これを16種類のリスト化すると、最高の互換性はESTP。次にISTP、三位がENFJとなる。そしてINFJ、ESFP、ISFP、ENTJ、INTJ、ENTP、INTP、ESFJ、ISFJ、ENFP、INFP、ESTJ、最下位がISTJである。アレクサンドリア図書館同士で本を貸し借りしても、蔵書は同じである。
いつもは最高の互換性から説明しているが、今回は最低の互換性から取り上げる。Siヒーローは世界で最も忠実な人間だが、相手が忠実であることを心配している。おまけに彼らは相手の気持ちがわからないし、相手が正しいことを言っているか判断できる自信もない。「私は何を望んでいるかわからないし、あなたの望みも恐ろしい」「奇遇ですね、私もです」「きっとあなたがすべきことを教えた方がいいのでしょうが、それを果たせるか心配です」「そうですね」といった調子である。
彼らの心理機能の通信距離は長く、機能に必要な栄養エネルギーを得ることができない。これは全てのタイプの中で最もお互いを消耗させる組み合わせである。彼らは仲間意識をもって一緒に働くことができるが、そのうち「自分の方が義務を果たしている」と思うようになる。プロセスやポリシーを見つけるために二人のISTJが競い合うのは、退屈な光景である。
ISTJとESTJもよく似た関係である。ISTJはESTJの忠実さを疑い、ESTJは腹を立てる。ESTJは自分がどう思われているか不安だが、ISTJは気づかない。そしてお互いに相手の気持ちを無視したまま、付き合っていかなければならない。あるいは、ESTJはプロセスで自分をコントロールしようとしていると、ISTJを非難する。これは偽善のようなものである。二人のSTJ、二人のNFP、二人のNFJが共にいる時、彼らはお互いの偽善を引き出し合う。少なくとも三文字を共有している二人がいたら、何かしらの偽善を指摘することができる。
これはISTJに限った話ではなく、どのタイプにも言える。誰もにこのリスクがあり、独自の偽善がある。タイプの偽善シリーズもそのうち掲載するので、楽しみにしていて欲しい。
そしてISTJとINFPである。INFPは自分の気持ちが第一だが、ISTJは相手の気持ちがわからない。そしてISTJは自分の考えに批判的なので、INFPに自分の考えを伝えない。だからINFPは推測するしかないのだが、ISTJが何を望んでいるのか見当もつかない。下手に何かを動機づけようとすると、ISTJの超自我が発動してしまう。スーパーINFJモードである。INFPは良い経験を得たいが、ISTJはその経験がINFPにとって未知であることを心配している。そしてINFPはISTJに贈り物をすることなど想像だにしない。
あるいはISTJとENFPはどうか?ソシオニクスでは、これらのタイプは双対関係である。これは互換性と全く関係が無い。この関係は競合を引き起こす。なぜならISTJは潜在意識ENFPなので、リアルENFPにライバル意識を持つからである。ENFPも潜在意識ISTJとして、リアルISTJを超越しようとしている。彼らは友達付き合いをしていても、内心は相手に迷惑している。しかし互いに自分が良い人間だというイメージを崩したくないので、黙っているだけである。ENFPとは計画を立てられないことに、ISTJは苛々している。
次に最高の互換性である。ISTJとESTPは素晴らしい組み合わせである。この組み合わせはお互いに正直でいられる。ISTJが怠け者であるように、ESTPも怠け者になる可能性がある。しかしESTPが現実性チェックを提供すると、ISTJはやる気が出て、義務を果たし始める。ESTPは現実性チェックを行うことで、自分が怠け者になることを防ぐことができる。そしてISTJがやっていることを見て、劣等Niは自分もそれをやりたくなる。彼らは良い友達になり、恋愛関係を形成する。この組み合わせは恋愛関係でも最上位である。ISTJは素晴らしい趣味を持っており、ESTPが与えたどんな感覚も自分のものにできる。
ESTPは自分の考えに責任があり、ISTJもESTPの考えを把握する責任がある。そしてESTPはISTJの気持ちを知っており、ISTJも自分の気持ちを知っている。ISTJはESTPの考えに従って、「ESTPを助けたい」という気持ちで劣等Neの恐れを克服し、選択肢を提供する。その選択肢のおかげで、ESTPは自分の望みを恐れる必要がなくなる。美しい友情であろう。これらのタイプは、求めている機能を互いの自我から得ることができる。ESTPは過去の経験を心配しており、ISTJはそれが自分たちの経験になることを心配している。そして、SeヒーローはSiヒーローを快適にさせようとする。Siユーザーは、Siヒーローが要求する経験を与えることができない。ESTPはできる。彼らは新鮮でスリルのある経験を与えて、ISTJの忠誠心を獲得する。
ESTPは他人の考えに批判的である。他人が愚かであり、統計が間違っていることは半ば既成事実と言ってもいい。ISTJも自分について同様の考えを持っているので、ここに対立はない。ESTPは自分の感情に気づいていないし、ISTJも気づいていない。そしてESTPは他人の望みに無関心だが、ISTJは何かを望もうと思わない。彼らは義務を果たし、義務の合間に新たな経験で気晴らしをする。ESTPがやりたいことをやっても、ISTJは忠実に義務を果たす。彼らは力を合わせて人生に立ち向かう。素晴らしい関係である。
次に互換性が高いのはISTJとISTPである。ISTJはISTPが何を考えているか認識しており、アレクサンドリア図書館を拡張する。ISTPはISTJの経験を認識しており、それを取り入れて自分がやりたいことを何でもやる。ISTJの側で、ISTPは完全なる自由を手に入れる。ISTJはISTPの望みを恐れることがあるが、ISTPはISTJの気分を良くしようとするので、大きな問題にはならない。これらの機能には謙虚さがあるので、労力のかからない関係である。ISTJはISTPの経験を心配しており、ISTPはISTJが愚かであることを心配しているが、両者ともに既に自分を批判しているため、衝突はない。ISTJが自分の考えを批判的に検証するおかげで、ISTPは彼らを愚か者ゾーンに置かなくて済む。ISTJはISTPが物忘れすることを心配しており、彼らに物事を思い出させるために存在する。外向的感覚は短期記憶である。長期記憶に優れるISTJは、いつでもSTPに記憶を提供することができる。ISTPはISTJが何を望んでいるか全く知らないし、ISTJもわかっていない。ISTPは物事について自分がどう感じているか気にしないし、ISTJもISTPの気分を気にしない。
三番目に相性が良いのは、ISTJとENFJである。社会的適合性の三番目は、一般的に結婚することが多い。これはペアレントが劣等機能を教育できることと関係があるだろう。親は既に自分の子供機能を教え守護しており、この関係を他者にも引き継いで成長を促す。ENFJは自分が何を望んでいるか認識しているので、ISTJは他人の意図をそれほど恐れる必要が無い。劣等Neの恐れが取り除かれ、Siヒーローは快適になる。劣等Tiも同様である。ENFJの考えに、ISTJは非常に忍耐強く耳を傾ける。ただし、TeペアレントがENFJを不安にさせ、考えが迷走する可能性がある。ENFJはISTJが社会的認識を持たないことを心配しているので、Feヒーローで介入して軌道修正することができる。
ISTJとINFJは、ENFJとよく似ている。ただし、劣等機能はヒーローを処理できないので、お互いを恐れたり、結論を急ぐ場合がある。INFJはISTJを不快にさせることを恐れ、パフォーマンス不安を抱く。ISTJはINFJの強欲さに恐れをなし、INFJに忠誠を尽くすべきか疑問を抱く。その様子を見て、INFJはISTJの忠誠心を疑う。彼らが成熟し、よくコミュニケーションを取れていれば、この問題を乗り越えることができる。
彼らはお互いの劣等機能を踏みにじらないように、コミュニケーションする必要がある。お互いの不安をサポートすることで、素晴らしい個人的な成長と発達に繋がる可能性がある。ISTJが怠け者にならない限り、INFJは計画を立ててもらうことができる。しかしISTJが怠けないように彼らの気分を誘導することは、INFJの得意分野である。
これがISTJの社会的互換性である。今回は下位の関係から説明したが、次回からはいつも通りのやり方に戻る。
コメントを残す