今回のお題は「成長マインドセットを持つタイプは何か?」である。成長マインドセットを持つように影響を受けるタイプと、そうではないタイプは何だろうか。
このテーマから考えられる選択肢は、思考型か感情型か、という二択である。MBTIの観点からは、どちらも考えられる。しかし問題は、TとFをどう定義するかが曖昧であり、MBTIの文字システムが極端に制限されていることである。例えば、INFJやESFJは思考型である。FJは思考型であり、感情型ではない。上位4つの機能にTiを持つタイプは、「考える人」である。
ポイントは、MBTIの文字システムに頼ることはできないということである。しかし、それでもFJとTPを比較すると、見方は異なる。成長マインドセットについて議論する場合、Teヒーローは非常に達成志向である。ただし、何かを達成した時にその功績に満足して、成長が止まってしまう可能性がある。これはよくあることである。学士号を取得しても、成長が止まる。成功したと思っても、現実では何も成し遂げていない。つまり、人は自分自身に嘘をついている。これは外向型が陥りやすい罠のひとつで、人生の早期で高学歴になればなるほど、成果に非常に重点を置くようになる。
Teチャイルドや劣等Teは人生初期では成果をそれほど気にしないが、人生の後期には気にするようになる。Teユーザーの成長は成果によって完全に制限される。彼らは成長の為に成長しようとはしない。したがって、成長マインドセットを持つタイプはFJとTPである。問題は、TPとFJの間には大きな違いがあることにある。
TPたちは自分が真実を知っていると思っている。事実と社会規範は、自分が知っている真実に基づいているはずである。これはTPが社会規範の創造者であることを意味する。真実は社会規範とは別のものである。TP、つまりINTP、ENTP、ISTP、ESTPは自分たちが社会規範を決め、自分たちが知っている真実が社会規範を決めるべきだと信じている。
長い目で見れば、全人類が採用する社会規範を実際に作り上げるのは、TPである。最終的にこの規範を採用するのはFJである。FJはそれが社会的に受け入れられていない限り、何が真実で何が偽かを気にしない。これは大きな問題である。それが社会的に受け入れられなければ、何かを真実だとは考えない。このため、FJはエコーチェンバー現象を生成する危険性がある。彼らは誰かの意見に耳を傾ける方法を知らなかったり、そもそも人の意見に気づかなかったりするので、一方的にエコーチェンバーの発信源となる。
実際に社会規範を作成しているのはTPである。FJはそれを採用して、既存の社会規範と組み合わせて、それを強制しているだけである。つまり、TPは社会規範がどうあるべきか判断する決定権を持つ。全てのTPは実用的で、全てのFJは協調的である。FJの成長マインドセットは、他人の成長マインドセット、他人の社会規範を採用して適応させ、それを自分や他の人々に強制する能力である。しかし、それは本当の成長マインドセットではない。
本当の成長マインドセットを持つのはTPたちである。TiヒーローやTiペアレントは、常に真実と嘘を認識している。彼らは成長マインドセットを作り上げ、それを実践している。他の人々が従事する社会規範はTPによって決定される。彼らが自分の人生を、自分が生きるべきだと考える方法で生きることによって、他の人々の規範となる。他の人々が私を見て同じように生きたいと思ったり、あるいは同じように生きたくないと思っても、いずれにせよ彼らの成長に影響を与えることになる。
私にとって普通であることは、他の人にとっても普通である可能性がある。TPはデフォルトで他のタイプから異常だと思われる。INTPはニートのオタク、ENTPは詐欺師、ISTPはアドレナリンラッシュ、ESTPは虐めっ子である。誰も彼らと友達になりたくない。しかしTPは自分が望むように、あるべき姿で人生を生きており、最終的には世間の人々も我々の規範を採用する。レッドピルを飲んだ人々にとって、INTP男性は集合的にベータの例となる。TPはシグマのようなもので、我が道を行き、自分のやりたいことをやっているだけである。
ESTPの人生は最初はアルファから始まるが、終わりごろにはベータに近づく。これは主観的で議論の余地がある見解であるものの、人々はこれらの力学に気づかないままである。TPが自分の人生を好きなように生きるには、成長する以外に選択肢はない。とにかく一人で何とかする。その副産物として、彼らは成長し、TP成長マインドセットを身につける。彼らはそれに従って生きる。
それを見ていたFJが「私もそのスタイルを採用します」と言い、それを他の人に強制する。FJの社会規範は実際にはTPに依存しており、社会規範を作成するのはTPである。FJはそれを採用して推進する。FJはしばしば自分がその規範を作り上げたかのように振舞うが、実際には彼らは他人の規範を真似て、それを他人に強制しているだけである。彼らはそのマインドセットの源ではない。人類の成長マインドセットの源となるのはTPである。TP諸氏は、その誇りを胸に自分の人生を生きて欲しい。
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