今回は以前リクエストされたINTJに関する記事である。単なる妄想だが、リクエストしてきた読者はINTJではないだろう。INTJは「楽しみにしている」と口には出さないが、更新されたら無表情で貪り読むタイプである。私の周りにはINTJが多いが、私は彼らの可愛らしさが好きである。
INTJは内向・直観・思考・判断型であり、NT気質である。彼らのインタラクション・スタイルはISTP・ISTJ・INFJと同様に、フィニッシャーである。INTJは物事を始めることに苦労するが、始めたらどんな手段を使っても終わらせようとする。彼らは非常に未来志向で、戦略的に前進するためにルーチン、プロセス、テクノロジーを使いこなす。彼ら自身はルーチンを好まないが、他人の為にルーチンを提供することは可能である。
Niヒーローは強力な意志を持っており、どんなことでも意志を貫いて達成しようとする。鉄の意志によって障害を乗り越えられない場合、潜在意識、無意識、超自我を使って、どうにかして望みを叶えようとする。彼らは非常に目標志向なので、目標をリストアップして、それらを達成するための計画を実行することを好む。これは学業から仕事、人間関係まであらゆる領域に適用される。
彼らが実際の性行為より脳内で妄想に耽ることを好むのは、劣等Seが他人に悪い経験を与えることに不安を感じるためである。これはプレゼンテーション、自分がどう見えるか、それらの虚栄心を刺激する類のもの全てである。だから人々の考えを管理し、自分がどのように見えるかをコントロールしようとする。しかし、そのせいで社会的に奇妙な存在になってしまうのである。同様にパフォーマンス不安を抱えるINFJは、Feで相手が良い気分になっていることを確認できるが、INTJは周囲に自分を好きな人間がいるかわからないので、常にパフォーマンスに緊張を強いられる。
このため、彼らは対人面で「いつ何をすべきかわからない」という問題を抱えている。この不安を克服し、向上心を持つようになると、ESFP潜在意識が現れ、ベッドの上でパートナーに最高の体験を与えられるようになる。パートナーに最適なのは、ENTP、ENFP、INTP、INFPの4タイプである。NPたちのSiチャイルドと劣等Siは、INTJが自分を不快にするか気にしていない。彼らは既にINTJと楽しむことを決めたので、事前にそう伝えておけば、INTJは安心して良い経験を与えることができる。
潜在意識ESFPは、とても面白い人物になる可能性を秘めている。面白いと言っても、コメディアンではなく、風刺的な面白さである。しかし自我ESFPやENTPのような単純な面白さが心に刺さらない人間もいる。
Teペアレントは非常にプロセス志向で、ISTJと同様にデータや出典を迅速に見つけ出す。ここでのポイントは、INTJの自我、影、潜在意識、全てが行動タイプということである。INTJはトリプル・ムーブメントと呼ばれるタイプであり、動きは速い。ENFPもトリプル・ムーブメントである。INTJのNiヒーローは迅速に意思決定を行い、前進するために理想的な道筋を示すデータを入手する。
INTJは文字通り何でも屋になることができる。彼らは何かの知識、技術を熟練させることが得意である。そしてその知識を利用して、ENTPの影は詐欺師となる。自我ENTPが詐欺師であることは周知の事実だが、INTJも黒幕として暗躍していることを忘れてはならない。文字通り、影から人を操作し、騙すのである。
Fiチャイルドが道徳的な大義を抱き、「これは良いことだ」と思い込んだら、彼らはTeペアレントで合理的に情報を集め、その主題を研究してマスターする。それが実際に良いことか、詐欺になるかはFiチャイルド次第である。大義がない、道徳的理由が欠けている、あるいは単にやりたくない場合を除き、Fiチャイルドは時間と労力を費やして働くことを厭わない。ISTJのように、Siヒーローが怠ける心配はない。
INTJは自分の気持ちを子供のように大事にする。彼らが利己的な印象を与えるのは、自分の気持ちはわかるのに、相手の気持ちはわからないからである。しかし、INTJはTeで気遣いをするのは得意である。私のサーバー運営をしていたINTJも色々と配慮してくれていたが、「私は結構気を遣っているのに、周りからは言いたいことを言っているように思われる」とぼやいていたことがある。伝わらないのは、Feトリックスターが社会規範を読み取れないためである。彼らは自分が道徳的に良い人間であるかを確認するのに忙しく、社会規範に構っている暇がない。
INTJは周囲の人々が自分を良い人間だと思っていないと、自分を受け入れることができない。このため、彼らは資格情報、肩書を重視する。地位や評判は必要不可欠なものである。水戸黄門の印籠よろしく、「MBTIの認定ユーザーです」と名乗れば、皆がINTJを専門家だと思うし、物事を知っていることを証明できるので、他人に悪い経験をさせる心配もなく、忠誠心を獲得することができる。その忠誠心が本人に対するものか資格に対するものかは別として、Fiチャイルドは良い気分になる。
Niヒーローは夥しい数の印籠、ではなく夥しい数の資格を取得するやる気に満ちているので、他の人々に馬鹿だと思われる心配はない。資格が彼らを守ってくれる。この資格によって、INTJは評判を守り、良い第一印象を与えることができる。評判によって気分が良くなるのは、ISTJとの共通点である。
INTJは16タイプの中で最も被害妄想的である。何故か?彼らにはNeネメシスがあり、他人の意図を心配している。INTJは偏執的なので、インターネット上で本名を教えてくれることは滅多にない。本名どころか、HNも頻繁に変える。これはINTJがFeトリックスターを劣等Seで過剰に補っているためである。彼らは人の気持ちがわからないので、忠誠心によって相手を測る。相手が自分に忠実だとわかるまでは、彼らは忠誠心チェックを延々と続けなければならない。そんな日が来るかは神のみぞ知るだが、人々は結果として、INTJを疎外するようになる。
INTJはそれらの人々を遠ざける。人々は陰口を言い合うのが常である。INTJは不信感を抱き、それを裏切りだと思い込む。Neネメシスのせいで、彼らは誰も信用していない。彼らが不当な扱いや裏切りを受けたと認識すると、それがたった一度であっても、彼らは関係を断ち切り孤独を選ぶ。INTJのFeトリックスターは笑いどころとして使えるが、Neネメシスは偏執的に人々の意図を勘繰り、裏切りを予感し、陰で悪口を言われることを心配する。
どれだけ多くの分野に習熟し、大量の資格を取得しても、人々がINTJに一貫した忠誠心を持ち続けることは滅多にない。INTJは人々が自分に対する意見を容易く変えることに不満を持っているが、INTJ本人も些細な切欠から友人に対する意見を変えるので、これは一種の偽善であろう。だからINTJに対しては、常に率直に自分の意図を説明しなければならない。それが悪口であっても、本人に伝えた方がいい。私も「鳥頭」「電波」と公言しているが、彼らは喜んでいる。それがINTJに忠実で献身的である証になる。彼らは相手がどう思うか尋ねてくるし、自分の意志を推測の余地なく教えてくれる。これに基づいて、NTPはINTJと良好な関係を築くことができるだろう。しかし、これは疲れることがある。真実を語りながら女優でありたいとは矛盾しているかもしれない。
Tiクリティックは、自分が知っていることを批判する。INTJは自分が知っていることが間違っている、自分が愚かであるという考えが頭の片隅にあるので、Teで他の人々の意見を尋ねざるを得ない。あるいは、膨大なデータを集めて自分が真実を知っている確信を得る。実際、彼らが知っている内容は不正確である。
ただし無意識がENTPなので、INTJは既に知っていることを頻繁に検証する。少なくとも、何かを問いかければ参考資料は提示してくれるので、彼らが抱いている信念が何を根拠として形成されたのかは明白である。お互いに「出典を引用してください」と言い合わなければならない。私も出典を引用して自分の考えを説明しなければならないし、彼らも出典を引用して、自分の信念が真実であるか検証しなければならない。これは一種のトレードオフである。
同様に、Neネメシスが痛くもない腹を探ってきたら、劣等Seに今までの信頼実績を見せてやる。FeトリックスターはINTJの社交に問題を引き起こす。例えば、誰かが気遣いで違う話題を振った時に、「話題が逸れている」と指摘するのはINTJである。劣等Seは相手に不快な経験を与えていることに気づかないし、相手が気分を害していることも理解しない。そういうわけで彼らは社交性に乏しいが、先に述べたように、不安を克服すれば潜在意識ESFPとして注目の的になることもできる。彼らは心の奥底では、目立ちたいと思っている。
彼らのSiデーモンは危険である。この機能は過去に繋がるが、INTJに過去の思い出を尋ねるのは得策ではない。彼らの個人的な経験を掘り下げても、出てくるのは過去の挫折や恋人の自殺、裏切りへの報復など暗い思い出ばかりである。幸い私はSeトリックスターなので、他人の経験には興味がない。聞くこともあるが、それは自分にとって良い経験になりそうな時のみである。そしてINTJがどんな経験をしていたとしても、それは私に何の感情も生み出さない。
INTJが良い経験を提供するために手を尽くして、何かを見せたり、プロジェクトを作り上げた時に、突然それらを台無しにしたり、彼らの功績を認めなかったらどうなるか?彼らは超自我ISFJとなり、ギロチンで裏切り者の首を切断し、死んだものとして過去の一部に葬り去る。あなたが彼らを裏切り、不誠実であれば、超自我ISFJは精神的に処刑することを厭わない。INTJはNeネメシスで相手の意図に不信感を持っており、劣等Seで偏執的な結論に飛びつく。トリプル・ムーブメントなので、切り捨てるに至るまでの動きは速い。切り捨てられた相手は何が起こったかわからない。その思い込みについて話し合おうとしても、Siデーモンは受け付けようとしないのである。
Siデーモンの問題を避けるために、忠誠心を示さねばならない。INTJが良い経験を与えてくれていることを伝え、彼らのせいで不快になった場合、それも伝えるべきである。明確に伝えられない限り、INTJは何もできない。彼らは問題解決者なので、改善するためにはTiクリティックに訴えかける必要がある。
これがINTJの人物像である。いつも「○○タイプに感謝しろ」と書いているが、他人からの称賛や報酬を追求するあまり、自分を見失う人々もいる。「成功とは心の平穏のことだ。理想の自分に辿り着こうとできるだけの努力はした、と心から納得できた時に、その境地に達することができる」という言葉も覚えておくべきだろう。
コメントを残す