今まで何度も言及してきたように、私はMBTIテストを絶対的に軽蔑している。テストは完全に失敗作であり、正確な結果を得ることができない。公式はテストの販売をすることで利益を上げるために、Teユーザーが信じられる程度の体裁を整えているに過ぎない。

テストでミスタイプしてしまう人々はどうすればいいのだろうか?今回はなぜ私がこのテストを嫌うのか、このテストがどのようにして人々をミスタイプする仕組みになっているのか紹介する。MBTIテストはフェイクニュースのようなものである。テストには多くの問題があるが、人々は二分法の文字に関する定義を理解していない。

そして自分自身についても理解していないので、未熟な人間が欠陥のあるテストを受けた結果、ミスタイプする。ダリオ・ナルディは公式の自認タイプを基に実験を行ったが、タイプの識別をテストに頼っている場合、結果は不正確になる。このためにタイプグリッドがあり、気質とインタラクション・スタイルがある。

ここに認知軸とクアドラ、更に別の要素が加わるかもしれない。重要なのは、誰かと接触した際に相手がどんなタイプで、どんな心理機能を持っているか確実にわかるシステムを持つことである。それによって、その人物の長所と短所、プレッシャーポイントを全て把握し、結果として仲間とやり取りを最適化する機会が得られる。

そして自分自身を理解することで、自分や他人とのやり取りを最適化することもできる。なぜなら、それで自分のニーズや世界との関わり方を理解できるからである。その情報を得られれば、人生で大きな成果を得られるだろう。それを念頭に置いてもらいたい。MBTIテストは人為的な操作や受験者のバイアスがかかりやすい。インターネット上にあるテストの多くは、INTJやINFJになる。

MBTIはただのテストである。公式はテストの販売会社、認定ユーザーはテストの販売員、MBTIは心理機能ではなく指標を測るテストである。そこがタイプを判定する上で問題になる。だからテストに近づいてはならない。ISTPはTiヒーローだが、MBTIではPタイプである。しかし判断型なので、テストではISTJと判定される。あるいは無意識ESTJでテストを受けた場合もJ判定されるだろう。虐待やトラウマの結果、影に囚われている場合もテストでミスタイプする。

ここから本題に入るが、まず心理機能が何であるか説明する。外向的感覚は今ここに生きることが存在意義である。内向的直観は意志の力、人が何を望んでおり、情熱は何かというものである。彼らの最良の未来は何で、自分の道を切り開くための経路は何か?Niは自分にとって最善の未来を見つける直感である。これは個人的な無意識でもあり、遥か先の未来をスナイパーライフルのように見通すことができる。

内向的感覚は過去の経験であり、長期記憶へのアクセスでもある。Siユーザーはあらゆる出来事を覚えていることができる。やらかした本人が忘れても、Siヒーローが現場にいた場合、言い逃れするのは難しい。一方、外向的感覚は短期記憶へのアクセスで、RAMのようなものである。Siがハードドライブで、Seがランダムアクセスメモリのようなものだとすると、新しい情報が入ってくると、古い情報は押し流される。Siが無意識にあると、ハードドライブの容量が小さいので、記憶するべきことをよく考えなければならない。Seを使ってそれを発見する。

外向的直観は形而上学や未来に関する機能である。皆や人類が向かう先を予測して、現実を見通す力がある。文字通り頭の中でタイムトラベルして、心の水晶玉で何が起こるかを常に想像している。その中から理想的な未来を選び、それぞれの未来が実現する可能性を高めるために決断を下す。ただし、その範囲には限りがある。それほど遠い将来を見通すことはできない。NeはSiと結びついているため、経験を積めば積むほど、以前に起こったことは再び起こるため、より先の未来を見ることができる。

Niは遠くまで見通すことができるが、1度に1つの未来しか見えないのに対して、Neは全てを見通すことができる。本質的にはスナイパーライフルとショットガンの違いである。

Tiは「それが真なら、これは偽」という思考である。テーブルに100個の思考が並んでいる場合、その全ての真偽を判定する。Teは多数決で真偽を判断し、最も多くの人間が真実だと見なすものを信じる。この信念を合理的思考と呼ぶ。Teはインプットで、Tiはプロセスである。Feはアウトプット、Fiはフィードバックになる。これについてはLevel18で解説している。

外向的感情は倫理であり、人々に良い気分を与える。道徳とは個人が何を良いか悪いか感じるが、外向的感情は多数決で何が良いか悪いか決める。これはSeが人々の反応に敏感なことに似ている。このためSTPは特定の愛情表現に非常に敏感である。なぜなら、彼らは一般の人々がそれに悪い反応をするだろうと考えているからである。必ずしも本人たちがそう反応するわけではないが、彼らは他人の反応を気にする。

同じことがFeにも当てはまるが、Feは人々が何を良いか悪いか感じるかが重要である。これは注意すべき点である。Ni、Si、Ne、Se、これらは全て知覚機能である。MBTIにはJとPがあるが、判断しているのか知覚しているのか不明瞭である。MBTIがなぜ完全な失敗作で、フェイクニュースなのかお分かりいただけるだろう。この理論は大まかな目安としてしか使えない。

「何となく外向的で、感情的で批判的に電波を飛ばしているからENFJだ」という使い方しかできない。MBTIの二分法は本当に酷い。判断と知覚にも問題がある。INFPとINFJはFiヒーローとNiヒーローだが、それぞれPタイプとJタイプである。INFPは意思決定、すなわち自分がどう感じるかが全てであり、全てを良いことと悪いことに分類して、独自の道徳観を育んでいる。その信念によっては利己的になる。そしてINFJは知覚主機能だがJタイプである。

ソシオニクスはこれらの文字に関して問題はない。しかしMBTIの方がTeユーザーの認知を得ており、SEOに最適化されているので、人々に信用されている。実際はIJはP型であり、IPはJ型だが、MBTIテストに協調しなければならない。外向型にこの問題はないが、内向型はJとPが逆である。したがって、単純計算では4分の1の確率でミスタイプする。

この欠陥のあるテストを販売するためには、認定ユーザーの資格を取らなければならない。さらに言えば、ENFJは劣等Tiがあるので、「考える人」である。ENFPはFiペアレントがあるので、「感じる人」である。これもミスタイプの原因である。またENTJのSeチャイルドは楽観的でとても目立つので、ESTJと間違いやすい。

1度はテストを信じるが、何年も経ってから私の記事を読んで、「私はENTJだ」と気づくことになる。外向と内向の問題もある。ENTPは外向型の中で最も内向的である。それは潜在意識ISFJが舞台裏に潜んでいるからである。社交的な状況で居心地が悪いと感じると、誰とも関わろうとしない。そのせいで周りの人を不快にさせると、その場から立ち去るか家に帰るしかない。完全に時間の無駄である。

ENTPはスタータータイプなので、何かを成し遂げるには自分自身を強制的に追い込み、Niネメシスで集中して仕事を終わらせなければならない。彼らが自分を内向的だと認識していると、テストでINTPになる。MBTIテストの問題は、心の4つの側面を認識していないことである。INFJは内向型の中で最も外向的であり、パーティーが好きで、他人に良い経験をさせてあげたいと思っている。

彼らは目立ち語り屋で、いつも中心人物でいたい。なぜなら潜在意識ESTPが表に出て、集団を主導したい、主導権を握りたいと思っているからである。その経験から他人を自分に忠実にさせたい、他人を強くしたい、向上させたいと願っている。INFJは注目の的になりたいので、無意識ENFPで「自分はINFJに見えない特別な魅力がある。あなたが望むものは何でもあげるから、自分を評価して欲しい」と操作してくる。

彼らが外向型に移行していると、テストを受ける時に「パーティーが好きか」という質問に「はい」と答える。そしてENFJに判定されるので、彼らはそれに協調する。MBTIテストは正確ではないので、それに時間を無駄にしないで欲しい。やるべきことは、タイプグリッドを用いて自分や他人のタイプを判定する方法を理解することである。

勿論、潜在意識や影の問題もあるが、テストに頼るよりタイプグリッドの方が正確である。Teユーザーがタイプグリッドを使いこなすのに努力が必要なのはわかっているが、1度マスターすれば初見の人物を30秒以内に判定できる。彼らの心理機能や心の側面、弱点が瞬時にわかり、たとえ相手と相性が悪くても、やり取りを最適化することができる。そうすれば責任を負って、より良い人生を送れるだろう。

テストは権威であり、何十年も進歩していない。1970年代の医学に頼っても、命を落とすだけである。同じように、MBTIの言うことも鵜呑みにしてはならない。だからタイプグリッドを学んで、より良い生活を手に入れて欲しい。ブログを読んだだけではタイプがわからない人は、セッションを利用してもらいたい。タイプ関係や自分のタイプが統合する方法を求める人は、メンバーシップが役に立つだろう。

とにかく二分法は避けて、心理機能とタイプグリッドに重点を置いて欲しい。そうすれば最高の判定結果が得られるはずである。