今回はENTPの認知的移行について紹介する。ENTPはスタータータイプ、始めたことを最後までやり遂げるのが難しく、間接的に情報提供する。相手に役割を選ぶ選択肢を与え、文脈を読むように強制する。彼らは情報を得るために自ら行動を起こすが、応答者とは権力者の立場なので、それを好むこともある。
ENTPは行動の結果を気にしておらず、進歩しているかが重要である。これは彼らが自分の将来を心配している事実に由来している。彼らは何か自分の将来に役に立つ情報を、あなたに提供させようとする。NTPは常に「もし~ならば」と考えているので、その情報は本題と無関係なものであってもいい。
NPは黒やグレー、ネイビーなどの暗い色を好む。Neが上位にあるほど、暗い色の服を着る。ENTPを見つけたいなら、できるだけ暗いところを探すといいだろう。ENTPは知識人で、独立心が強い。潜在意識ISFJに焦点を当てている場合は協調するが、基本的に許可を求めない。同調圧力から解放されるには、家族を捨てなければならない。これは早ければ早いほどいい。
間違った人々に忠誠を誓ったり、義務を負わないように気をつける必要がある。ENTPは抽象的なシステムに興味がある。全体像を把握して、体系的に考える。そして人々をシステムに合わせようとするが、Feチャイルドは日和って利用される可能性がある。異性はFeチャイルドが自分を好きだと思い込むが、単にFeチャイルドなだけである。そこで不必要なドラマが発生することがあり、彼らはストーカーや変質者と思われる。
人々が噂を広めると、ESTPは敢えてそのような振る舞いをすることがあるが、ENTPはSeデーモンなので気づいていない。彼らは自己規律を身につけて、搾取されないように操作から身を守る必要がある。劣等SiとFeチャイルドは、簡単に利用される。それに気づけば、もっと誠実になれる。なぜなら、超自我ESFPを使わなくても自己規律を習慣にすれば、一方的に利用されなくて済むからである。彼らはトリプル・システマティックなので、劣等Siに自己規律を教える必要がある。
ENTPは自分よりかなり年上、あるいは年下と性的関係を持つ可能性が高い。同じ年齢層と関係を持つのは稀である。彼らは構造型かつ誰にでも忠実になれるためである。ENFPにはFiペアレントがあるが、ENTPにあるのはFiトリックスターである。TiペアレントはFeチャイルドと劣等Siを同時に保護するために、対処するべき作業が大幅に増える。ENTPはシステムに興味があり、動機には関心がない。
ENTPの誠実さとは、自分に不利益があっても厳しい真実を言うことである。彼らは人々に非常に寛大で、秘密契約を交わしたり世話焼きになったりするが、見返りを期待せずに多くを与えることができる。超自我ESFPの視点を劣等Siに取り入れると、人々がどれほど利己的で権利意識が強いかに気づき始める。Tiペアレントが発達していれば、そこでFeチャイルドをオフにすることができる。そうすることで罪悪感を覚えるだろうが、自己防衛の為にやらなければならない。間違った人間に義務を負わされてはならない。
Feチャイルドを常にオンにしていると、欲しいものを手に入れるために不誠実にならざるを得なくなる。尊敬されるには、正直にならなければならない。ENTPは自我、無意識INTJ、潜在意識ISFJ、超自我ESFPがある。自我から別の側面に移ることを、認知的移行と呼ぶ。この移行を高速で行ったり、同時に複数のタイプになったりすることもできる。熟練度が高ければ高いほど、脳内の神経経路が開かれ、心の側面にアクセスできるようになる。最終的に、それが認知的統合に繋がる。認知的統合については、メンバーシップを参照して欲しい。
心の4つの側面には、異なるフィールドがあり、精神エネルギーを全て自我に費やすこともできるし、4つの側面のいずれかに費やすこともできる。そのエネルギーを4つのフィールド全体に広げることもできる。各側面にアクセスするには認知ゲートウェイを通過する必要がある。全エネルギーを1つのゲートウェイに注ぐと、非常に混沌とした状態で出力される。制御された方法で行えば、滑らかな流れで移行する。
誰もが自我、潜在意識、無意識、超自我へのゲートウェイをマスターして、最高の自分になる必要がある。認知的移行には、秩序的な移行と混沌とした移行がある。混沌とした移行は行動重視、秩序的な移行は結果重視である。自我の移行で混乱すると無責任になり、劣等機能で行き詰ると恐怖に屈することになる。ネメシスは心配で混沌とした移行になり、デーモンは憎しみに燃える。超自我へ秩序的な移行を行うには、愛が必要である。
ネメシスの心配は確信になり、劣等機能の恐怖は信仰に変わる。ヒーロー機能はデフォルトで発達し、次にチャイルド、劣等機能、ペアレントと続く。Objective Personalityではペアレントを飛び越えてチャイルドにジャンプする人々をジャンパーと呼んでいるが、これはペアレントが未発達なことを意味する。ヒーローとチャイルドが干渉して、ペアレントが機能しないのである。
発達度合いが変わっても、タイプが変わるわけではない。あなたは責任感を持ち、謙虚になり、賢明で、自己統制を達成するが、タイプは変化しない。Neヒーローは人類の集合的な未来を認識しているが、自分の将来は限定的にしか見えない。Niヒーローは逆である。ENTPはNiネメシスで自分の将来を心配しているので、自分の将来を他人と絡み合わせようとする。ENTPが他人の成功を手助けすれば、ENTPにも良い未来がもたらされる。
逆に、他人が失敗すればENTPも失敗する。だからこそ、ENTPは忠誠心を抱くことに注意しなければならない。維持不可能な義務をあまりにも負い過ぎて、人生全体が崩壊する可能性がある。ヒーロー機能は責任を持つことが全てである。あなたが追求するビジョンに責任はあるだろうか?それとも薄っぺらいペテン師に過ぎないだろうか?ヒーローはデフォルトで備わっているが、それと責任感は別である。他人の利益を意識する習慣を身につけるには、2番目のゲートウェイを活用する必要がある。
動機型はWin-winまたはWin-loseの状況を作りたい。自分が勝って他の人が負けるのは構わない。しかしNTPは、負けても大義の為の犠牲だとこじつけて自分を納得させる。ENTPは自己犠牲を払い、全体の利益やシステムを優先する。しかしこれを持続することは不可能である。劣等Siに取り組んで、他人の利益や関心事は何かを見極めるべきである。操作されているならば、それに応じて人々を扱う。その際にTiペアレントは成長を余儀なくされるだろう。健康的な習慣を持てなければ、潜在意識ISFJは正義の騎士になることはできない。
ENTPはストックホルム症候群、間違った人間に義務を負ったり、未知を恐れたり、不快への恐怖などの問題がある。潜在意識ISFJは恐怖の中で行動し、無実の人々に正義を強要するようになる。自分が正義の側にいることを信じているが、実際は無知と利己主義の側にいる。これは劣等機能が恐怖に囚われている時に起こる。秩序的な移行をするには、助ける人々に対して責任感を持つ人である。Feチャイルドをオフにして、必ずしも人々を支援する必要はなく、自分の正義から独立して、現実逃避しないことを意味する。
誰が援助を受けるに値するか、その正当性を確認することである。Feチャイルドが誰もに助ける価値を感じれば、誰もが自分を助けるべきだという秘密契約を結ぶからである。だからFeチャイルドをオフにすれば、適切な人々を助けられる。自分を助けてもらえる期待を伝えられる相手、あるいは見返りなく助けても構わない相手である。苦々しい気持ちになるのではなく、願望Siであらゆる困難に耐えて、苦しみを克服することができる。そのためには、Feチャイルドをオフにすることも厭わない。
支援を与えるだけでなく、受ける時も気をつけなければならない。援助の見返りに相手が秘密契約を結んでいる場合があるし、相手のシステムや考えに義務を負わされることもある。時間を費やして、自分のシステムを構築した方が能力や自己規律の向上に繋がる。ENTPは自分が亀であることを受け入れ、エネルギーを集中しなければならない。ハードワークや困難、失敗や痛みを求める必要がある。何かを恐れている場合や不慣れな場合は、それを実行して慣れるべきである。
これが第2のゲートウェイを乗り越える方法である。人生であらゆる苦しみを経験してきたので、次の困難も耐えられる、もう大したことはないと思い始めるからである。何事にも試行錯誤し、ダメージを受けることで、ENTPは成功する。NTPは他人の失敗から学べないので、自分の失敗から学ぶ必要がある。間違いを犯すほど、ENTPは成功する。恐怖を感じながらアクセスすると、人々の生活と未来を破壊することになる。なぜなら無実の人々を裁いて、罪悪感に苛まれるからである。
そしてNiネメシスは人々と自分の将来を結びつける。しかし困難に耐えて、成功できるならば、将来を心配する必要はない。将来を心配することで、ENTPは心気症になる可能性がある。無意識INTJに混沌とした移行を行い、利己的になって他人から盗みを働くことは難しくない。これは悪徳の欺瞞でもある。INTJはトリプル・ムーブメントなので、近道を取るのが好きである。ENTPが手抜きをするのは、チャンスを逃すことを心配しているからである。実際は限られた機会から無限の機会を作り出す能力を持っているが、そのためには自信を持たなければならない。
痛みを経験すればするほど、あなたの力は増す。その痛みを経験した結果、潜在意識ISFJは誰よりも強い性格を持つようになる。耐え忍び、粘り強く頑張る能力があるので、盗みを働く必要もない。自分で稼ぐ能力がある。無意識INTJは自立の必要性を認識しており、そのためには自己規律が重要である。諦めなければ、将来は心配ない。確信できなければ、心配のあまり手抜きを始めて、自分を破滅させることになる。
3番目のゲートウェイ、つまりネメシスは味方になることができる。Tiは最後の情報、または好みのインプットに基づいて決定を下し、エコーチェンバー現象を作り出す。Teユーザーからすると、Tiユーザーは傲慢に見える。Tiユーザーは、Teユーザーを自動的に無知だと想定しているので、それもあながち間違いではない。MBTIとソシオニクスの区別もつかない人間の信念を、なぜ受け入れなければならないのか。誰もが間違っているが、それを超えて前進できるかが重要である。
Teクリティックが本を読まなければ、あなたは自分の未来を構築できない。良いシステムを作って、将来を確信するのがトリプル・システマティックの流儀である。心配を取り除くためには、リサーチして確信しなければならない。そして心配を乗り越えることができる。無意識INTJは愚かで手抜きするのではなく、賢明で、良い未来を保証できるようになる。そしてあなたは適切な機会を選んで、それに集中できる。
自信をつけるもう1つの方法は、情報を全て遮断し、Siの自己規律を通して、人々との連絡を絶つことである。そうすれば仕事を終わらせることができる。怠け者になるのではなく、最初から正しくやるのである。
4番目のゲートウェイは超自我ESFPへの入り口である。ENTPは今までに憎んだ全ての人を思い出し、復讐する機会があれば、憎悪の祝祭を開催する。それらの人々は頭の中でトーテムになり、永遠に消え去ることはない。相手が予想していない瞬間に致命的な打撃を与え、自分の存在を刻み付ける。ENTPは受けた痛みを決して忘れない。劣等Siの苦しみは全て、Seデーモンの憎しみとなり、超自我ESFPは復讐を決意する。しかしSeデーモンは人々を愛する方法を学び、誰もが間違いを犯すことを認識し、潜在意識ISFJで慈悲を示すことが重要である。
基本的にENTPは嫌な奴で、全く偉大ではないが、彼らも人間であり、自分たちも損害を引き起こしている。慈悲を受けたいなら、慈悲を示すべきだろう。聖書に「復讐は神のもの」と書かれているのには理由がある。人が仲間を許すことを学ばない限り、この世界は良くならない。だから潜在意識ISFJが打撃に耐えられるかどうか、全ての負債を受け入れ、痛みに耐えて、それでもなお良くなる意識を持つことが重要である。
打撃に耐えられたら、あなたは遥かに強くなるだろう。その痛みが与えた贈り物に感謝し、仲間を許し、彼らの痛みがそうさせたことを認識して欲しい。あるいはインプットがゴミで、Tiが無知だったことに気づくかもしれない。全ての情報を把握していなかったにもかかわらず、彼らに復讐を決意するべきではない。人々を愛することを学び、慈悲深くならなければならない。
これが潜在意識ISFJが超自我に利益をもたらす方法である。そして超自我の動機をSiの自己規律に割り当て、トリプル・システマティックが他人に利用されないような習慣を身につけて、操作されなくなるので、苦々しい思いをすることも減る。そうすればあなたは寛容になり、赦される。隣人を自分のように愛しなさい、と聖書には書かれているが、まず自分を愛さなければ他人を愛することはできない。
これが超自我の秩序的な移行である。憎しみではなく、愛を示すこと。これが重要なことである。混沌とした移行を秩序的な移行にすることで、悟りへの道に近づくことができる。
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