今回はESFPの認知的移行と、それが心の各側面にどのように影響するか紹介する。認知的移行には秩序的な移行と混沌とした移行がある。脳には4つの畑があり、灌漑設備があることをイメージして欲しい。畑に水を撒く時、水を送り込む圧力が強い場合は混沌とした流れになる。

通常それは無責任、恐怖、心配、憎しみなどが原因である。ご存知のように、無責任は最初のゲートウェイに、恐怖は2番目のゲートウェイに、心配は3番目のゲートウェイに関連する。憎しみは最後のゲートウェイに関連し、これらは心の4つの側面にアクセスするためのゲートウェイである。これらは混沌とした移行を引き起こすが、秩序的に使用できるようになると、それは責任、勇気、確信、愛に変わる。これについてはLevel19で詳しく説明している。

ESFPのインタラクション・スタイルはスターターである。彼らは遠回しに情報提供するが、人々がやって来るよりも自分から会話を開始することを好む。彼らは行動を重視しており、結果はそれほど気にしていない。SPは今を生きることに全力なので、自分の行動の結果には全く気付いていない。ESFPの人生は原因と結果を理解する旅のようなものである。彼らはこの旅の途中で真実に行き当たることもあるが、それは自力で発見するのではなく、偶然の産物である。

彼らは実用的なので、それが真実に辿り着く助けになる。ESFPは必ずしも人々が正しいと考えることではなく、上手くいくことを進んで行う。また具体的で、現実に焦点を当てている。彼らは動機型なので、自分がその状況から何を得るかを意識している。彼らのクアドラは放浪者として知られており、宝物の為にパフォーマンスをしたり、宝探しをする。見つけた宝物を誰と共有するかは彼らの自由である。

しかし未熟だったり堕落していると、あるいは便宜性に重点を置く放浪者は、宝物を盗む方を好む。殆どの人は、放浪者が自分が獲得してもいないものを盗むことに気づいていない。ENTJは人々のアイデアを盗み、自分の金儲けに利用する。シルバーペアのENTPは、無意識INTJでそれに加担することがある。

ESFPは決闘者として知られている。彼らが対立を生み出すのは、ESTPのように強さや人格を鍛えることが目的ではなく、混乱の中でアイデアを試すためである。ESTPは社会規範に挑戦し、構造の完全性を理解しようとするが、ESFPはアイデアの完全性を試している。Teチャイルドは「それは事実なのか?」と常に理解しようとしている。ESFPは自分が無知であることを知っており、それを他人から隠そうとしている。そのため煙幕を張り、可能な限り自分を賢く見せようとする。

人々がESFPと経験を共有したいと思うことは、即ちESFPを賢いと思っていることになる。Seヒーローは座って本を読む能力に欠けていることが多く、他人と比較して自分が愚かだったり、知性に欠けていると感じる。ESFPは努力の方向がわからず、間違った選択をすることを恐れて、全ての選択肢を試すことになる。彼らは真実も行動の結果もわからないので、何度もやり直して、無限ループに陥る可能性がある。しかし何らかの理由で、教訓を学び、否定的な因果関係を認識することで、Siネメシスは失敗を思い出すことができるようになるだろう。 

ネメシスは味方に変わり、読書に時間を費やすために十分な自制心を持つようになる。ESFPが本を読むと、メンサに入会できるほど聡明になり、Teチャイルドは数学も理解できるようになる。特に潜在意識INTJに集中したESFPは、座って本を読めるようになる。あなたが賢いふりをしていると、周囲の人々はそれを見抜き、誰もあなたと経験を共有したくなくなる。そしてあなたは史上最も忘れっぽい人になる。

ESFPが決闘者と呼ばれるのは、彼らが方法ではなく、理由を理解しようとしているからである。彼らは物事の背後にある真実や彼らが抱えている葛藤の理由を知る必要がある。これらの葛藤は、彼らの心の4つの側面に表れている。潜在意識はINTJレンジャー、無意識はISFJ、超自我はENTPローグである。彼らは混沌とした悪党になり、今日は相手の命を救うが、翌日には同じ相手の車を盗む。Fiペアレントは実際には値しないものに自分が値すると信じ始めることがある。

これは影にNTPがあるタイプが深刻な窃盗癖を持つ理由の1つである。彼らは物理的な品だけでなく、アイデアを盗んで自分のものとすることもある。なぜなら、彼らは自分が賢いという認識を欲しているからである。これがESFPが盗作に勤しむ理由である。多くのESFPは学校でカンニングして、他人の学力を自分の学力として利用する。彼らは賢くて聡明だという評判を得たいが、心の底ではそうではないことをわかっている。だから見せかける必要がある。

ESFPが自制心をもって読書すれば、この事態を避けることができる。彼らがリサーチを行い、その結果を互いに比較すれば、数字によって真実を判断することができる。宇宙の究極の言語は数字である。数字は無限に数えることができ、永遠に続いていく。つまり、宇宙が無限であることは数字に表れている。私たちには潜在的に無限の選択肢があり、それを制限しているのは自分自身である。バベルの塔のように、人々は集まって何でも達成できる。人類の可能性は無限である。

ESFPは英雄になる方法を発見するが、その理由がわからない。Neデーモンはそれを理解する役には立たないので、彼らはだだっ広い平面の世界に生きている。「これをやったら、こうなる」という因果関係を、ESFPは理解できない。人生経験を積み、読書をすることによってのみ、彼らはそれを認識できるようになる。その結果、彼らは真実を発見するための方法を実践できるようになる。

ESFPがパフォーマンスを行うのは、新しいことに挑戦し、人々の反応にどのような影響がもたらされるか確認するためである。その結果、彼らは物理的な環境と相互作用する。

最初のゲートウェイはヒーロー機能であり、責任について学ぶ場所である。これを混沌とさせたり、秩序正しく扱ったりすることができるが、それはあなたの責任感にかかっている。チャイルドが成長するにつれて、ヒーローは更に成功することができる。Seヒーローは物事を開始し、現実を自分の意志で曲げることが可能である。彼らは巨大な旋風やハリケーンのような存在で、この嵐を乗り切るにはSiユーザーが必要である。

自我そのものはデフォルトで与えられるが、最初は無責任なので、もっと責任感を持たなければならない。ESFPの自我は因果関係を見つけようとしている。それを超えると2番目のゲートウェイである劣等機能があり、最初は恐怖に震えている。ESFPが選択の自由を奪われると、彼らは非常に暴力的になり、あなたに憎しみを抱くようになる。

ESFPは他人からの認識を必要としており、他人が自分に特定の評価を下すように、周囲の人々の認識を管理している。もし第三者がやってきて真実を暴露すると、ESFPは周囲の人々に忠誠を要求し始める。なぜなら、彼らの認識と現実が一致していないからである。その結果、ESFPは選択の自由が脅かされていることに気づく。ESFPの自由を保証していたのは、彼らが築き上げた認識である。そのため、彼らは周囲の人々の思考をコントロールし、特定の知識に固執する。もし全体像が知られてしまったら、人々はESFPの選択の自由を奪い始めるからである。

実際にはESFPは自分が話していることをわかっておらず、それほど信頼できる人物ではない。したがって、ESFPに選択の自由を与えるべきではない。ESFPは権限を奪われ、選択の自由はなくなる。それは何としても避けたいことである。あなたは読書することを選択すべきである。便宜的な漫画や携帯小説ではなく、意味のある実用書を読んでみてはどうだろうか。そうすればあなたの意見は価値のあるものになり、人々はあなたが賢いと思うようになり、信頼されて選択肢も増える。彼らはESFPに忠実になり、意見を共有してくれる。

あなたは便宜的に怠けるのではなく、本を読み、Fiペアレントで良いか悪いか判断することができる。内容を忘れてしまっても、本自体がトーテムになる。Seヒーローは本で読んだ内容が、他の人の行動と結びついていることに気づき始める。そして人々の行動を通して、内容を思い出すのである。

こうして選択の自由を確保すると、勇気を養って潜在意識INTJに移行することができる。そして更に自分の利益に役立つシステムを開発できるだろう。人生の問題を解決する究極の方法を作成したり、選択の自由を保証するには読書が不可欠である。そうしないと潜在意識INTJは利己的になり、責任を負う代わりにパーティー三昧を選択する。または他の人の重荷になる。これはFiペアレントに一般的だが、社会や家族があなたを助けながら苦々しい思いをしていても、それに気づいていない。

誰もESFPの気持ちを傷つけないために、それを口に出さないからである。ESFPは自分の行動の結果に無知なままで、自分は皆を楽しませていると信じているが、実際には皆がESFPの気分を良くしてやっているだけである。人々はあなたが思っている以上に、あなたを見抜いている。ESFPはENFPと同じくらい上手くやっていると信じているが、ENFPは自分が吐いた嘘や提示した認識を全て覚えている。ESFPにはできない。その結果、ESFPは全てのタイプの中で最も矛盾している。誰もがそれを知っており、それがあなたが選択の自由を奪われる理由である。

ESFPは自分で作ったわけではないシステムに従うことを恐れているが、人生で成功したいならTeチャイルドを使う必要がある。それは気分の問題ではない。本を読んで自分の意見を価値あるものにすれば、潜在意識INTJは幸福になる。これをしなければ、中年の危機が訪れるだろう。クォーターライフ・クライシスは責任感の欠如から発生するが、中年の危機は潜在意識が恐怖を乗り越えて大志を抱くことに繋がる。4分の3の危機は知恵を求め、最後の危機は憎しみを手放して愛に目覚める。

これは人間が辿らなければならない道筋であり、認知的移行はそのプロセスの最初のステップである。もしあなたが恐れるなら、潜在意識INTJは他人のアイデアを盗んで自分のものとし、他人の手柄を奪おうとする。潜在意識が発達すれば、あなたは独創的になり、生来のINTJを凌ぐパフォーマンスを発揮できるようになる。発達した潜在意識は、16タイプが提供できる最高の資質である。そのためには恐怖を克服しなければならない。間違った選択をしても、それを正しい選択にすればいい。

3番目のゲートウェイであるネメシスは、ESFPをノスタルジックにさせる。彼らは人生経験が十分にないことを心配する。それは完全に価値があるわけでも、機能するものでもない。ESFPは心配のあまり、過剰なパフォーマンスでそれを補おうとする。経験したように見せかけて、演技しなければならない一方で、能力を補うために努力しようとはしない。人々がESFPを評価しないのは、経験が足りないから?それは真実ではない。

本を読んで、価値のある意見を持てば、この問題は起こらないはずである。人生で苦しみ、因果関係を多少なりとも理解して、気分が悪くても失敗を記録し、同じ行動を何度も繰り返すのではなく、教訓を学べば、本を読んだり責任感を持つのに十分な自制心が身に付くだろう。ESFPは人生経験が足りないことを心配しているが、その経験を得るために自制心を発揮する意志はない。これはジレンマであり、人生は風に吹かれるままになる。これはESFPが過去の良い経験を再び体験したがる理由でもある。彼らがノスタルジックになるのは、新しい経験をしてしまうと、過去の良い経験を忘れてしまうのではないかと思っているからである。 

しかし新しい共有体験を持ち続けるのは、ESFPの責任である。共有体験が多ければ多いほど、人生経験も増える。相手が忠実であろうとなかろうと、共有経験を積めば、人生経験の不足を心配する必要はない。あなたは今やっていることに集中し、他人の経験に耳を傾けるだけでなく、彼らと共に素晴らしい物語を作り出す意欲も重要である。

人生経験が足りなければ、マニュアルを読むこともできる。マニュアルが存在するのは、ESFPが必要としているからである。それを読めばいい。ESFPほどマニュアルを読みこなせるタイプはいない。広義においては、本を読むこともマニュアルを読むことの一環である。もしあなた自身が価値のある情報源になれなければ、シャドウISFJは間違ったものに忠実になる。あなたは放蕩や自己顕示欲や自分を良く見せることに忠実になり、間違った仲間にも忠実になる。

彼らはあなたの利益に関心がなく、あなたをリスクに晒すことで選択肢を奪おうとする。しかしISFJの影はそれらの人々に忠実になり、彼らの悪い習慣を引き継いでしまう。自制心が欠けているESFPは熱いストーブに何度も触れて火傷し、因果関係を理解しようとする。行動には結果が伴うので、行動する前に他の人が何をしたか調べておくべきだろう。いつも衝動的に行動して、好き放題に選択し、何が起こるか確かめていては、命がいくつあっても足りない。他の人はその選択をしてどうなったか、把握しておいた方がいい。

そうすれば他人の経験から恩恵を受け、他人の失敗から学ぶことができるようになる。それがESFPのするべきことである。そうしないと同じ行動を何度も繰り返し、間違ったことに忠実になり、気分次第で選択の自由が決まる。毎回苦労して学ぶ必要はなく、他人の失敗から学ぶことができる。そして自分を守り、良い結果を確実に得るために、究極のシステムを作り上げる。あなたがやろうとしていることを他の人がやっていないか調べる自制心を持たない限り、同じ失敗を何度も繰り返すだけである。

それが第3のゲートウェイの教訓である。ESFPは自分の失敗より、他人の失敗の方が学ぶことが多い。彼らは決断を下してから許しを請おうとするが、ESFPは最初に許可を求めることから恩恵を受けるタイプである。ここで言う許可とは、他人の選択の結果を確認することである。無意識ISFJは他人の過ちから学ぶという自己規律に忠実になることができる。あなたが過ちを犯したら、人生から失敗を取り除くために他の人が何をしているか知りたいと思うだろう。それほど難しいことではない。

第4のゲートウェイはデーモン機能である。Neデーモンは他人の選択肢を奪い、未来を破壊する。これはESFPが選択権を奪われた時に発動する。選択権を奪われるのは、ESFPが無責任で、行動の結果を認識していないからである。Neデーモンは激怒するが、実際はESFPの落ち度である。しかし彼らは愚か者だと思われたくないので、責任を取る気はない。そして評判は低下して、人々の忠誠心を失うことになる。

Neデーモンの目的は、他人の選択肢を排除することである。これがSeヒーローが他人の注目を要請する理由である。注目が集まれば集まるほど、自分の選択肢が増えると彼らは信じている。必ずしもそうではなく、注目が集まったせいで選択の自由が奪われることもある。ESTPはこれを理解しているが、ESFPは地位や評判を至高の宝物としているため、それを理解できない。地位と引き換えに脅迫されることもある。

最終的にESFPは憎しみに満ちた人間になるが、時にそれは身から出た錆である。だからあなたは自分が選択を奪われたのは何故か、他の人々に与えた経験について自問する必要がある。あなたの衝動性の犠牲になった結果、人々はあなたから自由を奪う決断を下したのかもしれない。あなたのせいで否定的な経験をしたり、何かを強制されたり、不快な思いをしたくなかったのである。ESFPは自分の自由の為に他人に義務を課したり、自分の地位の為に他人を犠牲にしたり、他人の宝物を盗む可能性がある。

盗人は刑務所に入れられて、腕を切り落とされるものである。劣等機能が入り口ならば、デーモン機能は出口である。Neデーモンが他人の選択を認識するのは、劣等Niが自分の選択肢に過敏だからである。劣等Niは状況から常に勝利を要求するし、Fiペアレントは他人が負けるのもやむなしと思っているが、ウィンウィンの関係を築くことに集中しなければならない。なぜなら、あなたが勝者で相手が敗者の場合、相手は恨みを募らせ、あなたの自由を奪うからである。その憎しみはあなたに返ってくる。

超自我に秩序的に移行するには、他人に選択の自由を与えることである。彼らがあなたの選択の自由を奪わざるを得ない状況に導いたのは、あなた自身である。彼らを憎む代わりに、あなたは彼らを愛し、自由を奪われたことに感謝する。なぜなら、それはあなたに貴重な教訓を与え、あなたをより良い人間にしたからである。