先日セッションにいらしたINTPの方は、会社員が合わなくて疲れているように見えた。サンプルが集まったら、INTPの生き方についてまとめるべきかもしれない。今回は「もしもINTPが起業家になったら」の話である。INTPの起業家はかなり珍しい。大抵は無意識ENTJに焦点を合わせたタイプである。
彼らはシステム志向が強く、人に対する意識が薄い。暴食よりも貪欲という大罪に近く、これが問題になる可能性がある。INTPに関しては、3つのことを考える必要がある。信頼、人、そしてシステムである。
INTPの起業家がまず取り組むべきことは、信頼である。Teネメシスは特定のタスクを任せるために、他人を信頼することが難しい。INTPはSiチャイルドでどんな義務も引き受けることができるので、一生懸命に取り組んで、何とかやり遂げる。しかしどれだけ優秀だったとしても、一人で全てをこなすことはできない。だがTeネメシスはチームメンバーのパフォーマンスを常に疑問視している。
この疑念と、他人が何をしているか気づかないSeトリックスターが相まって、INTPは一人で仕事をかかえこむことになる。私の場合は他人の能力というよりメンタル的な耐久性が心配である。能力のある人間はそれなりにいるが、メンタルが安定している人間は希少である。特にNFは些細なこと(彼らにとっては天変地異なのだろうが)で大騒ぎして、私にケアを要求するので、ギャルゲーをやらされているような気分になる。
ギャルゲーの選択肢に失敗すると、破局イベントが発生する。INTPは雇ったチームメンバーを信頼する方法を学び、健全な習慣を身につけなければならない。もう1点は、採用する人物について、事前に良く知っておくことである。履歴書に書かれた資格に基づいて採用するのではなく、その人物を良く知って、タイピングして会話する必要がある。イーロン・マスクは学歴や資格で人を雇ったりしない。
結局は相性と能力の問題である。Seトリックスターは他人のパフォーマンスや能力に気づかないので、適切な人材を採用するのは難しいが、履歴書に頼るのではなく、相手を信頼できるシステムを開発することが重要である。なぜなら、人はたいてい嘘を吐くからである。Teネメシスは人の資格を心配しているが、その相手と親しくなればなるほど、その人を信頼できる可能性が高まる。それができなければ、あなたは起業に辿り着けないだろう。
さらに、劣等Feで倫理意識を高めなければならない。あなたが雇う人々には、好かれている必要がある。単に給料の問題ではなく、魅力的で好かれる人間でなければならないが、魅力とは人の気分を良くすればいいわけではない。そしてINTPとしては、快適だと感じられる職場環境を整える必要がある。
それに加えて、貪欲な性質が生産性の妨げになる可能性がある。それを防ぐためには、模範を示す必要がある。最終的には、適切なシステム、適切な起業家精神を構築して、営業とマーケティング、ビジネスモデルを理解することが目標である。トリプル・システマティックのINTPは、成功した起業家になるためには、セールス・ファネルとは何か、Facebook広告がどのように機能するかを知る必要がある。
Seトリックスターは他の人が何をしているか全く知らないので、自分で全てを学ばなければならない。やり方を学んでから、それを実行し、システムや手順を作成する。そして誰かを雇い、そのシステムを実行してもらう。少なくともビジネスを始めたばかりの頃、人を信頼して才能を見極めるまでは、自分がやったことのない仕事を他人に任せることはできない。
次に3つの原則がある。謙虚さ、ハングリー精神、そして賢明さである。謙虚さとは、自分が全ての答えを持っているわけではないことを認めることを意味するが、これはTiヒーローにとっては難しいことである。さらに、貪欲さに屈するのではなく、ハングリー精神を持ち、労働倫理を高めることが重要である。賢明さとは、人を理解することである。この3つの基本原則を理解しなければ、起業家として成功することはないだろう。
繰り返すが、人を信頼して仕事を任せられるようにならなければならない。彼らが仕事をしている最中に現れて、無意識ENTJで邪魔をすると、彼らはあなたを憎み、あなたから離れていく。そんなことは望まないだろう。まず自分が実行手順を学び、システムを作成して、それを部下に引き継げば、信頼するのは簡単になる。製品、ウェブサイト、セールスファネルは持つことができるが、人やビジネス運営の扱い方を理解できなければ、成果は得られない。
そのための本を読む必要があるが、他人と競争するためにその知識を活用するべきではない。そうしないと自分で雇った人々を責めて、椅子取りゲームのように彼らの椅子を奪い、全て自己責任で処理するしかない。全てのシステムは人を念頭に置いて作成する必要がある。システムに欠陥があるとしたら、手順を適切に作成していないからである。その結果はINTPに返ってくる。起業家精神は、あなた次第である。教育を受ければ、これらの落とし穴を防ぐことができる。
必要なのは、それだけである。最終的にはそれを処理するための人を雇い、次のステップに進むことができる。それは素晴らしいことである。人生でより幸せになり、起業家として成功する。INTPが何かをやり遂げたいなら、全てを自分で実行するのではなく、有能な他者に頼ることを想像するべきである。それが最終的に起業家として成功する方法である。
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