先日セッションにいらしたINTPの方から、終了後に「『自分は大したことがない』と思い込んでいたことに、気づけていなかった」というメールが届いた。今回はそれに関連する記事である。このテーマの完全版は、「恐怖をエゴハッキングする」コースに収録を予定している。
ご存知のように、劣等Feは受け入れられないこと、嫌われること、価値がないと思われることを恐れている。この恐怖の根源は、認知軌道を通じて繋がっているFiデーモンにある。全てのデーモン機能に共通する問題は、思い込みである。Fiデーモンは自分には価値がない、自分はまともな人間ではない、受け入れられるような存在ではないと思い込んでいる。
これがINTPを卑屈にさせ、玄関マットにさせる原因である。彼らは進んで奴隷になり、「自分を低く見せれば、人々は私を好きになってくれるだろう」と考えてしまう。本当は逆のことを思い込まなければならない。あなたには真のアイデンティティがあり、それを探し求めなければならない。あなたには価値があり、尊敬に値する。
他人の承認ではなく、自分自身が自己受容の源泉になる必要がある。そうすることで、ずっと好かれ、ずっと役に立つ人間になることができる。Tiヒーローは自分を救うことなく他人の問題を解決できると傲慢に思い込んでいるが、自分の問題を解決できないのに、他人の問題を解決できるわけがない。あなたが自分を救おうとしないなら、誰もあなたのことなど助けない。
この価値観を受け入れるのは、Tiヒーローにとって難しいだろう。これは論理ではなく、信念の領域である。しかし、その信念こそが周囲の人々に尊敬され、感謝されるには必要である。もしあなたが自分を価値ある人間として扱い始めて、家族や友人がそれに異を唱えるようであれば、彼らを切り捨てるべきである。彼らはあなたにとっての最良を望んでいない。場合によっては殆どの人間がいなくなるかもしれないが、あなたの自尊心を尊重してくれるFiユーザーが現れるだろう。
自分自身との関係を高いレベルの自尊心へ近づけることが、恐怖を克服する最も強力な方法である。自分を好きになり、自分を尊重し、自分を受け入れることができれば、他人がどう思うかはそれほど重要ではない。INTPは自分が不十分な人間だと感じている時、Fiデーモンを他人に投影する。そしてENTJシャドウは相手を人間ではなく、機械や数字のように扱う。INTPが自分を人間として扱わなければ他人も人間として扱わないので、誰にも尊敬されないし、好かれもしない。
Fiデーモンは自尊心の欠如、自己受容の欠如、自己理解の欠如を他者に投影する。INTPは自分を単なる家畜としか思っていないので、他人も家畜にしか思えないのである。
INTPには環境の全てを消費しようとする特性がある。その結果、彼らは環境に影響されやすくなる。この消費は創造性のために不可欠だが、バランスを取るのが難しい。SeトリックスターとTeネメシス、Tiヒーローの傲慢さが組み合わさると、彼らは区別することなくあらゆるものを消費することになる。彼らはあらゆる経験を消費し、どんなことでも受け入れてしまう。Fiデーモンは、それが良いか悪いか区別できない。これらを区別し、基準を持つのはTeネメシスの役目である。
そして感謝されるために、闇雲に人を助けるのをやめなければならない。あなたが自己受容と自己愛を持っていれば、他人に媚びへつらうことなく、「ノー」と言えるだろう。他人が何を望んでいるか、感謝されるかに自分を売り渡すと、そのうち自分に選択肢がないことに気づく。ジョーダン・ピーターソンのルール「自分を責任ある人のように扱う」は、Fiデーモンの為の教訓である。あなたの多くの習慣は、「自分は価値がない」という信念に支えられている。
Siチャイルドは自己規律をもって、助けるべきではない人間を見捨てる決断をしなければならない。酷い境遇に留まり続けたい人間、謎の権利意識をこじらせてエアリプしてくるINFJのような人間は、助けるべきではない。「助けるべきか、助けるべきではないか」という問いかけをしない限り、あなたは他人の問題の奴隷になってしまうだろう。助ける際は、相手の信念を見極めなければならない。助ける相手を選ぶことで、その努力は価値あるものになる。
時には、人は逆境が必要である。誰を助けるべきで、誰を助けるべきでないのかを意識すれば、長期的には痛みを与えるべき時も必要だとわかるだろう。真実だけが誰かを救うこともある。それは単に融通を利かせたり、盲目的に支援することではない。現実を認識することである。そうすることで、あなたは最も優れたサポーターになれるだろう。
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