今回のテーマは、ISTPとISFPの仲間意識が対立した場合の対処法である。対人関係には考慮すべき2つのダイナミクスがある。まず認知的シンクロニシティ、いわゆる互換性である。これはNeとNiのように自我にある機能が互いに影響し合う。

もう1つは非認知的シンクロニシティ、つまり自我同士または影同士に同じ機能軸を有している関係である。ISTPとISFPは判断機能に互換性があり、Tiヒーローと劣等Te、Fiヒーローと劣等Feが同期する。一方、知覚機能には互換性がない。彼らは双方ともにSeペアレントとNiチャイルドを持っている。これは影に移行しても同じである。判断機能には互換性があり、知覚機能には仲間意識がある。

対人関係において、互換性は望ましい相性である。彼らはあなたが自我に求めている視点を提供し、彼らといれば自我の中で生きることが楽になる。これは良いことだが、あなたは常に自分にない認知回路の影響を受ける。一方、仲間意識は外部に問題がある時に役立つ。仲間意識は同じように知覚したり判断したものについて話し合うことができるので、仲の良い友人になれる。

この関係の弱点は、仲間意識には新鮮さがないことである。2人とも同じ問題を抱えて、それを解決できない。問題が内部に及ぶと、それは深刻化する。仲間意識と互換性は、それぞれ独自の方法で問題を引き起こすが、良いこともある。仲間意識は同じ認識、同じ判断に到達できる。ISTPとISFPの場合は、ペアレントとチャイルドである。

問題が外部にある時、彼らは同じ認識に至る。Neトリックスターは人生のどんな不条理も楽しむことができるので、現実の世界で常軌を逸したイベントが起こると、ある程度は面白いと思う。ISPは結果に無頓着で、物事を全く同じように観察する。ただし、彼らはどちらもSPでNiチャイルドなので、選択の自由を尊重している。Niチャイルドは選択肢を確保したい。そのため、お互いに選択肢を奪い合う小競り合いが発生する可能性がある。

この2タイプが親密になると、Seペアレントは相手に規律を求めるようになる。自分を棚に上げて、相手が自己規律を持ち、忠実であることを期待している。外部の問題が発生すると、彼らは同じものを見ているが、違う判断を下す。例えば、友人グループでドラマが起こると、ISTPは参加者が良い人ではないとか、偽善者だと思っている。ISFPはその人が好きなので、問題ないと思っている。

あるいはISFPがそのグループを嫌っても、ISTPは彼らが論理的だと判断する。同じものを見ているはずなのに、判断に矛盾がある。その判断を巡って、関係が悪化する可能性がある。彼らは友達であるはずなのに、この対立のせいで敬意が欠如し、Seペアレントは激怒してSiクリティックを殴りつける。これはNeトリックスターにも向けられる。自分に忠実でない相手の意図を罰しなければならない。

SeペアレントとNiチャイルド、NeトリックスターとSiクリティックの間で批判が発生する可能性がある。彼らが相手を管理しようとすると、さらに問題は悪化する。彼らは相手を正さなければならないと思う。NeトリックスターはISPを悪い未来へと導き、その亀裂は拡大する。そして結局、彼らはヒーローの立場から相手を直そうとする。ISFPは相手を評価できない、ISTPは相手の言っている意味がわからない。

これが起こると、関係は修復不可能になるかもしれない。片方のヒーローは相手のデーモンであることを考慮する必要がある。TeネメシスとFiデーモン、FeネメシスとTiデーモンは互換性があるが、劣等機能は相手のデーモンの判断から何が起こっているか確認している。するとネメシスは相手のヒーローの近くにいることを心配し始める。

ISTPはFiヒーローがすべきことをしておらず、劣等Feで意味のない信念を受け入れてしまうことを心配する。ISFPはTiヒーローの判断は良くないことで、自分の評判に影響することを心配する。そして同じことがネメシスとデーモンの間でも起こっている。どちらのタイプも、相手の選択の自由をある程度は確保しようとするが、お互いを非常に批判することもある。

劣等機能とネメシスの間にもある程度の闘争がある。劣等TeはTeネメシスより他人を馬鹿ゾーンに入れる可能性は低く、他人が言ったりしたりしたことに不快感を覚える方が多い。ISTPのTeネメシスは誰かを馬鹿ゾーンに入れるだけで、劣等Feで他人を助けようとする努力を怠ることがある。そしてFeネメシスはTiヒーローが全てを考慮していないことを心配し始める。

この関係は失敗を避けることはできるが、2人の間にある落とし穴を理解する必要がある。そうしないと亀裂がどんどん大きくなり、最終的には別れてしまう。この2タイプはどちらも頑固である。共に居ることは友情を保つ役には立つが、これらの問題が完全に解決されなければ、お互いの軌道から外れたり、ドアスラムに繋がるだろう。