殆どの人は、ESTPは現実主義者で、薔薇色の眼鏡をかけているようなタイプだとは思っていないだろう。しかし、実際はそうである。これは影にある認知的起源である正当化の働きによる。

ESTPの無意識はISTJである。無意識には怒りの大罪があり、その怒りは認知的起源により正当化される。魂の神殿に属するタイプは、総じて言い訳を好む。ESTPやINFJは失敗を正当化し、それを赦免してもらうことを望んでいる。彼らは責任を免除され、生きて死ぬ。これがESTPがISTJやENFPと関係を持つ理由である。彼らは自分の行動を正当化するために、あらゆる言い訳を考え出す。

これがINFPを除いて、ISTJが最も怠惰なタイプの1つである理由である。彼らは歩く言い訳マシンである。魂の神殿は自らの失敗に対する言い訳を必要としており、特にENFPやISTJはそのような行動を助長するという悪循環を辿る。ESTPとINFJはそれらの言い訳の源である。その言い訳を使って、ENFPとISTJは成長しなくてもいい赦免を自分に与える。

魂の神殿のテンプル騎士団は、人々が強いことを期待しているが、本人たちは弱い。彼らは自分の行動を正当化するために、他人を言い訳に使う。それが魂の神殿が虐待的な理由である。彼らは自分の失敗に対処できる強さが、あなたにあるのか知りたいのである。だから彼らはデフォルトで他人に対して酷い扱いをする。距離が近づけば近づくほど、扱いは悪くなる。なぜなら、それでもそばに居てくれるか、自分の為に言い訳をしてくれるか知りたいからである。

魂の神殿には怒りの大罪があり、怒りを正当化する。正当化とは、結局のところ言い訳である。ESTPやINFJが失敗をして予期せぬ結果に直面した場合、彼らは自分が失敗者だという自覚を得る。だからこそ失敗を許容できる強い人々、つまりSiユーザーの周りにいなければならない。これは成功を目指す関係ではなく、失敗に対して寛容な関係である。少なくとも、ESTPやINFJはそれを求めている。

彼らは恐怖に基づいて決断を下す。Siユーザーは彼らの失敗を許容できなければならず、ESTPやINFJは成功や望みに動機づけられるのではなく、恐怖に動機づけられている。彼らは正当化によってもたらされる安全に頼りたがる。彼らは影にあるENFPやISTJを人々に投影し、彼らが自分の言い訳の源になることを期待している。しかし私のような十字軍は、あなたが期待している正当化には加担しない。「彼女は父親に差別されていたから、メンタルが不安定でエアリプしてしまった」などと許してやる筋合いはない。

怒りの大罪のタイプはESTPやINFJが失敗すると怒りを爆発させるが、その怒りが収まると赦免を与える。つまり、ここでテンプル騎士団は怒りの標的になるが、失敗という損害を与えて、さらにそれを許されるという利益を得ている。彼らの観点からすると、「あなたが私に怒っているから、自動的に私は許される」という論理である。ENFPやISTJは何らかのペナルティを課した方がいいだろう。

この現象を理解すると、ESTPが薔薇色の眼鏡で人々を見る理由が明らかになる。ESTPが失敗した場合、パートナーは激怒するが、最終的にESTPは許される。状況が逆になったらどうなるだろうか?私や他のSiユーザーが失敗したことに彼らが気づいたら?何らかの理由で、ESTPやINFJは他人の失敗に不寛容だが、他人が自分の失敗に寛容なことを望んでいる。これはテンプル騎士団の偽善の1例である。彼らは誰よりも偽善と闘っているが、誰よりも偽善者になるリスクが高い。

無意識にある怒りの大罪が、他人の失敗を許容しない。ただし、これは逆にも作用する。ESTPやINFJがあなたに何度か騙されていても、あなたが良いことを1回すれば、それは許される。許されるというか、忘れられる。彼らはあっという間に薔薇色の眼鏡をかけて、それを史上最高の出来事とするのである。他人の過ちさえ把握していないのに、自分の過ちを把握しているわけがない。だからこれらの人々は、自分の失敗をメモ帳に記録しておいて、それを思い出すようにする必要がある。

ESTPやINFJは失敗から逃げたがり、これは彼らの個人的な成長を妨げる。彼らは失敗を忘れたいのである。それは大きな痛手である。しかしSiユーザーを見習って、失敗という痛手を引き受けるべきであろう。ESTPやINFJの良い点は、あなたが彼らに虐待的だったとしても、それを忘れて屈服することである。これが共依存の源になる。

虐待者は何度も何度も彼らを酷使するが、1度だけ良い行動を取れば全ては許される。これは赦免という生きた美徳を誤って用いた例である。無意識のISTJやENFPが未発達だと、このようなことが起こる。そして彼らは、他人も薔薇色の眼鏡を通して自分を見てくれることを期待している。彼らは動機型なので、当然それを期待する。ESTPやINFJは、自分の失敗を把握できない。彼らが誰かを虐待していても、何か良いことをすれば、それは許されるべきである。

しかし人生はそんな風には回らない。彼らはそれに注意を払うべきである。彼らは過去の失敗を覚えておけないので、そこから逃げ出したいと思っている。だから決して成長しない。だから何か1つ良いことをすれば、それまでの全てを許して欲しいという取引関係の中で生きることになる。これが彼らのゴールデンペアが怒りの大罪を持つ理由である。ENFPやISTJは激怒するが、怒りが収まると、全ては許される。ESTPが薔薇色の眼鏡で人々を見るのは、他人も自分にそうして欲しいからである。