今回はISTPにおける願望FeとFiデーモンの違いについて取り上げる。つまり、表面的なレベルでは倫理や他者の価値への野心、社会不安の克服と、道徳的天使、つまり個人的価値や自己価値の欠如を克服することの違いについて話していく。

その前に認知的移行について軽く触れておく。認知的移行には秩序的な移行と、混沌とした移行がある。この場合、機能スタックには2つの異なるタイプの機能がある。ゲートウェイ機能は心の別の側面に導く機能である。

更にガイダンス機能がある。ガイダンス機能とは、ペアレント、チャイルド、クリティック、トリックスターである。これらの機能はゲートウェイの流れを制御するために、最も近いゲートウェイ機能とペアになる。だから心の別の側面に移行してゲートウェイ機能を先導する場合、関連するガイダンス機能がないと、混沌とした移行に繋がることが多い。

ISTPの場合、ゲートウェイ機能はTiヒーロー、劣等Fe、Teネメシス、Fiデーモンである。だから潜在意識に移行して社会不安を克服しようとFeを導いているのに、状況に対する明確な考えや方向性がないとする。Niチャイルドは混沌とした社会状況において、自分が何を望んでいるのか考慮していない。多くの場合は、目の前の人の気分が悪いことが心配、他人が気を悪くすることが気まずいというだけで、Niチャイルドの導きはない。

あなたは漠然と嫌な予感を感じているが、どんな結果を望んでいるのかよくわからない。それが混沌とした移行に繋がる。逆に、もしNiチャイルドを主導していて、この状況で自分が望んでいる結果をわかっており、それを他人にとっても公平な経験にするにはどうすればいいか考えている場合、潜在意識へ秩序的な移行をすることができる。

ここに別の落とし穴がある。楽観的な機能同士、つまりTiとNiで認知ループをして自分が欲しいもののことばかり考える、私はこれが欲しいからこれが真実だ、と考えることである。あなたはその渦に巻き込まれ、混沌とした移行に導かれる。したがって、ガイダンス機能がゲートウェイ機能とペアになって、心の側面への流れを制御する必要がある。

潜在意識ENFJの願望Feは、社会不安を克服することである。秩序的な移行は願望に、混沌とした移行は劣等感に繋がる。秩序的な移行はNiチャイルドが移行に適用する劣等機能をどこまで踏み込ませるかを先導する。では超自我INFPへの混沌とした移行はどのような様相を呈するのだろうか?これは他人に与える影響を無視した利己的な状態である。Niチャイルドが何かを望むのではなく、誰も私を評価しないなら、超自我を食い物にするつもりだ、という心理状態である。

これは完全に自分が感じていること、自分が正しいと思うことである。その結果、Neトリックスターは超自我への混沌とした移行に繋がる。ここで焦点になっているのは、天使または悪魔的な移行に対するゲートウェイガイダンスとしてのFiと、潜在意識または願望への移行に対するFeである。天使の形は、現在の結果に基づく価値、または信条のように見える。

実際に超自我への秩序的な移行をしたいなら、TeネメシスやSiクリティックに多くの努力を費やさなければならない。なぜならあなたが発展させたい信念の基盤となる多くの出典と規律が必要になるからである。同時に、その信念は他人を傷つけることなく、あなたの望みを叶えるものでなければならない。機能スタック全体が超自我への天使的な移行において、どれほど大きな役割を果たしているかわかるだろう。あなたには他人の未来を助けることができる道徳心があり、彼らの選択に基づいて何が起こるかを理解している。

潜在意識は自我に近いので、秩序的な移行をするのはそれほど難しくないだろう。Niチャイルドは自然にしていると他者への影響に考えが及ばない。だから結果がどうなるかを考えてみることが肝心である。だが混沌とした移行が最終的に人々の利益になることもある。これはどんなチャイルドやトリックスターにも当てはまる。壊れた時計でも1日に2回は正しい時を刻むように、何をしても、それでも良い結果になる可能性はある。それはあなたが気づいているかにかかわらず、偶然起こる。

Niチャイルドは自分が落とし穴から抜け出す力にはなるが、他人を落とし穴から救うことはできない。劣等FeとFiデーモンの違いは、倫理と道徳の違いである。皆の将来にとって良いことと、他人や自分にとって公平で役立つことの違いである。多くの場合、ISTPは自己価値を全く持っておらず、Feを通じて他人が彼らに対してどう感じるか、またはSeを通じて他人がどれだけ快適であるかに依存するが、超自我への秩序的な移行はその不安を手放すことができる。

ISTPは実際に何が良いことかを先導することができる。それは潜在的な結果が何であるかを理解するために、時間を費やした時のみ起こる。