今回はENTJとENFJを比較していく。NJたちはNiの電波の影響で非常にユニークな人々である。人々はこのタイプの違いについて混乱する。ENTJは非常に感情的になることがあるし、ENFJは非常に冷酷になることがある。どちらも同じインタラクション・スタイルを持っているが、気質は異なる。

イン・チャージは直接的に主導権を握る。つまり、彼らは物事をリードする。ENTJは映画監督として成功を収めるだろうし、ENFJは組織やコミュニティで人々を主導する。彼らは直接的に話し、会話の中で自分の役割を選択する。冷蔵庫を開けて牛乳がないことに気が付くと、彼らは「牛乳を買ってこい」と命令する。情報提供型は「牛乳がない」と選択肢を与える。実際は相手が買ってくることを期待しているが、他のリアクションを取る余地がある。 

ENJは言いたいことを言い、それを実行する。彼らは会話の中で自分の役割を選び、積極的に人と接触する。内向型は応答することを好み、外向型は自ら人のところへ赴く。彼らは待つつもりはない。そして、彼らはどちらも制御型である。特にENTJは過度にコントロール志向になる可能性があるが、実際には必ずしもそうではない。行動型は混沌の中で進歩するが、制御型は混沌を排除することで進歩する。行動型は最善のプロセスに焦点を当てているが、制御型は最終結果に焦点を当てている。

ENJはどちらも結果志向である。それが人々が彼らを見分けることに苦労する理由である。ただし、この2タイプは気質が異なる。ENTJはNT気質で、ENFJはNF気質である。NTはシステムや技術に焦点を当てており、NFは人志向で人類の未来を気にしている。どちらも抽象的だが、ENFJは相互依存的で、ENTJは独立志向である。 

協調型は実行する前に許可を求めるが、実用型は実行してから許しを求める。そしてENTJは体系的であり、全てをシステムに従わせようとする。ENFJは動機に基づいており、自分の利益や興味に従って行動する。さらにENTJはガンマ・クアドラに属しており、ENFJはベータ・クアドラに属している。同じクアドラ内の4タイプは、自我の4つの機能を全て共有している。これについてはシーズン17および「究極のメッセージング公式」で説明している。

 心理機能について言うと、ENTJの心の頂点にあるのはTeヒーローである。彼らは合理的で、自らの信念を貫き、多数決で真偽を決める。過半数が同意することを、彼らも信じる。データ、統計、事実(と信じるもの)に基づいて判断を下すため、彼らの意見は非常に一般的である。ENTJは他人が何を考えているか認識しており、他人の考えを自分の考えとして採用する。彼らが賢くなれるかどうかは、周囲の人々にかかっている。

ENTJは事実や情報を発見し、アイデアを集める。彼らはSeユーザーなので、今この瞬間に自分がやっていることに役立つアイデアを探すことに、心血を注ぐ。ENFJはFeヒーローで、集団が良いと信じていることを自分も信じる。Teは真偽に関する信念であり、Feは価値と根拠に関する信念である。もしクラスで虐めがあり、集団が虐めを良いことだと信じていれば、Feユーザーもそれを信じる。ENFJは他人の感情に気づいており、人の気分を良くしようとする。あるいは、相手がそれに値するなら、気分を悪くすることもある。

ENFJは慈悲深いが、残酷になることもある。それが彼らの美徳と悪徳である。ENTJは金、データ、情報を寛大に共有するが、貪欲になることもある。貪欲と寛大の間で葛藤し、利用されることを心配しているなら、あなたはENTJである。自分が優しすぎることを心配しているなら、ENFJだろう。美徳と悪徳の違いは、特にヒーロー機能で顕著になる。

ENFJは良い人の周りにいる必要があり、良い気分になるためには、他人をサポートして他人に認められなければならない。Fiネメシスは自分に価値がないことを心配している。一方、ENTJは自分が悪い人間であることを恐れているが、心配しているのは自分が賢くないことである。その心配は概ね正しい。感情的な人間をF型だと言い張るのは、大抵ENTJである。だから彼らは他の人に「これについてどう思いますか?」と聞かなければならない。何かを考えているからといって、必ずしもそれを信じられるとは限らない。ENTJが研究を行うのは、これが理由である。

 ENTJは自分の考えをどれだけ信じられるか知るために、誰かに自分の考えを聞いて欲しい。ENFJは価値観に関して同じことをする。「この価値観についてどう思いますか?」と尋ねるのである。そして自分が愚かであることを恐れているので、自分の考えについて外部からの承認を得たい。そうすることで、ENFJも自分の考えを評価できるようになる。これは異なる優先順位の話である。

では類似点は何か?どちらも自分が望むことに非常に責任感がある。NJは自分が何を望んでいるか知っており、それに基づいて決定を下す。一方、Neユーザーは望まれることが重要である。ENJは他人の望みに対して批判的である。「私は自分が望んでいることに責任感があるが、あの男はそうではない」という感じである。これらのタイプは他人の意図に対して結論を急ぎ、相手が自分に不誠実だと決めつける。彼らには忠誠心が必要である。

Seチャイルドは他の人が何をしているか知っているので、一貫性を示す必要がある。彼らは良い経験を与えて、相手の魂にそれを刻み込みたいのである。彼らがした良いことを全てあなたが覚えていて、消えない忠誠心を抱き、決して彼らを見捨てないことをSeチャイルドは望んでいる。

ENTJが知るべきは、過去の寛大さは今の貪欲の言い訳にならないことである。ENFJも同じことをする。Feヒーローは他の人の気分を良くすることで、自分も気遣ってもらうことを秘密契約の条件とする。実際はどのタイプも秘密契約が得意である。これは理想的とは言えない。Seチャイルドは忠誠心を手に入れようとしている。だからこそ、NJとNPは相性が良い。NJは衝動的で自分を抑えられないハリケーンだが、NPは不動の大地である。NJが良い経験を与えて、NPを望んでいることを示し、彼らの意見を聞いてやれば、NPは一生あなたに忠実である。

これがNPと関係を築くために必要なことであり、NJはそのために作られている。特に恋愛関係ではそうである。仕事上の関係でも、ENJは部下が忠実であることを重視する。上司が自分に忠実なら、ボーナスを弾んでくれるだろう。どちらのタイプも自分の望みに責任感があり、自慢屋である。彼らは自分を見せびらかし、強い印象を与えることに全力を注いでいる。その印象が他人に忠誠心を引き起こし、自分のところに戻ってきて欲しいからである。

彼らは他人に良い経験を与えたいという欲望と、忠誠心を引き換えにする。だからこそ、このタイプを区別するのは難しい。違いは劣等機能である。ENTJは自分の感情に不安を感じており、ENFJは自分の考えに不安を感じている。Feヒーローは劣等機能とネメシスを常に補償している。特に劣等機能は、Feと同じ軸上にあるため、両方が軸上で回転する。ENTJは自分の考えを心配し、ENFJは自分が良い人か心配する。これが両タイプの違いである。

 Neクリティックは他人の意図を批判するあまり、他人が自分を裏切ると思い込むことがある。他人は一貫性や信頼性に欠けており、ハリケーンによってどこかに飛んで行ってしまうだろうと想定しているからである。だからといって、裏切りを前提とするべきではない。そしてSiトリックスターは非常に忘れっぽい。Seチャイルドが1秒あたり50フレームだとしたら、Siトリックスターは1秒あたり10フレームである。

この2タイプには自制心が欠けている。彼らは非常に衝動的で、やるべきことではなく、やりたいことに基づいて決定を下す。このタイプに選択肢を与えなければ、彼らはあなたと関わりたいと思わないだろう。義務を押し付けられると、彼らはあなたが不誠実だと思う。全てのNiユーザーは選択肢を必要とするが、Siユーザーは義務や責任を必要とする。彼らは義務を果たしたことに報酬を受け取り、ENJは衝動的に行動して報酬を得る。しかし、彼らには規律が欠けている。

なぜ彼らは忘れっぽいのか?Seチャイルドはメモリを持っているが、ハードドライブは極めて小さい。彼らが長期記憶にアクセスするのは困難なので、ENJは全てをメモする必要がある。メモ帳とスマホは必須アイテムである。彼らは長期記憶を物理的な媒体に保存する必要がある。それは写真、付箋、メールなどのトーテムである。トーテムがなければ彼らは何も思い出せず、機能不全に陥る。

これらのタイプがSiユーザーと付き合うことは重要である。ひとつはSiユーザーが提供してくれる不動の大地と忠誠心のため、もうひとつは長期記憶のためである。そしてSeチャイルドがSiユーザーの魂に経験を刻み込めば、Siユーザーはそれを覚えているだろう。それがSeチャイルドを安心させる。Siユーザーが安心していれば、Seチャイルドはそれを吸収して、自分も安心するからである。私が心地よく感じれば、NJも心地よく感じるし、私が不快になればNJも不快になる。あるいは、私が愚かになればENTJも愚かになる。私が悪いことをすると、ENFJも悪人になる。

ENJは周囲の人々から何かを吸収しようとしているのである。ENTJは自分が賢くなるために、私に賢くなって欲しい。ENFJは自分が善良になれるように、私に善良になって欲しい。それが彼らが達成しようとしていることである。ところが劣等機能を攻撃すると、デーモンが目覚めることになる。誰もENTJの気分を良くしなければ、皆の気分が悪くなる。誰もENFJの話を聞かなければ、誰にも発言権はない。彼らは文字通り全てのコミュニケーションを抑圧する。

 あなたは誰にも話を聞いてもらえず、気分が良くなることもない。超自我ESFJは寛大にあなたの世話を焼くふりをして、法的に賠償金を請求する準備をしている。Feデーモンは寛大さを武器として使う。その寛大さを受け取った日が、あなたの命日である。超自我ESTJは超コントロール志向になり、正しいことをできないあなたを鞭で打ち、残酷な監督者になる。ENFJはあなたを奴隷にして、自分の話を聞かせようとする。

潜在意識はENTJとENFJの最良の部分である。ENTJは年と共に潜在意識ISFPを発達させて、アーティストとしての才能を開花させる。映画監督、プロデューサー、制作者の多くはENTJである。ENFJの潜在意識ISTPは機械スキルを高め、何でも改造することができるようになる。ENTJは芸術を創造し、ENFJは精巧な遺産を構築する。それが彼らの到達点である。