今回はESTJをソーシャルエンジニアリングする方法を紹介する。定期的にESTJに関する苦情を耳にする機会があるので、この記事には需要があるはずである。善悪、真偽を問わず、全ての社会的交流は操作である。そしてソーシャルエンジニアリングは、人々の安全保障の脅威となっている。
ESTJは具体的に正しい構造に則って協調するSJ気質であり、率直に制御を開始するイン・チャージでもある。彼らは非常に合理的で、他人が何を考えているか気にする。他人の評判によって気分が良くなったり悪くなったりする。Siペアレントは心地よさに責任感があり、Neチャイルドは他人が何を望んでいるか知っている。そして劣等Fiは自分がどう感じているかわかっており、悪人だと思われることを恐れている。
ESTJは自分の論理にも不安を感じており、できれば他人に検証して欲しい。ESTJは怠け者になりやすく、気分が悪いと信念を検証できない。Seクリティックは他人に批判的なので、面接で相手を採用するかは服装と資格で決める。彼らは非常に浅はかである。Niトリックスターは自分が何を望んでいるかわからないので、そういう基準で決めるしかない。相手がどんな気持ちになっても、Feデーモンは気にしない。
ESTJはSTPのために作られたタイプである。社会的互換性、性的互換性、職業的互換性、何であれ、STJはSTP専用機である。だからESTJと関係を築こうとする場合、STPの行動を模倣すればいい。全てはプレッシャーポイントの問題である。人によって、どこが敏感で、どこに影響を受けやすいかは異なる。詳しくはLevel16を参照してもらいたい。
あなたがESTJと関係を築こうと思うなら、第一に彼らに良い経験を提供しなければならない。Siペアレントを満足させる必要がある。Teヒーローは無視していい。ヒーローは楽観的で、ペアレントは悲観的な機能である。まず悲観的な機能をターゲットにしなければ、ESTJはあなたの言うことに全く興味を示さなくなる。ソーシャルエンジニアリング攻撃は失敗する。それだけでなく、相手はあなたへの敬意を失い、将来的な操作が難しくなる。
だから、まずは悲観的な機能をターゲットにしてもらいたい。無意識は全体的に悲観的であり、楽観的な機能も悲観性を帯び、悲観的な機能は更に悲観的になる。デーモンはそれほど簡単に現れないが、簡単に支配され、幸せになる。ペアレントはクリティックと、劣等機能はデーモンとリンクしている。つまり、ペアレントと劣等機能を満足させれば、クリティックとデーモンを心配する必要はなく、相手を操作する際に無意識から攻撃される恐れはない。
ESTJがあなたに操作されていることに気づくと、ISTPの激怒モードに移行して、暴力的な対立に発展する可能性がある。あなたはそれを望んでいないだろう。ESTJはTeヒーローとFeデーモンで、あなたの評判と人間関係を確実に破壊する。
ポイントは自我の悲観的な機能、ペアレントと劣等機能をターゲットにすることである。つまり、Seペアレントを模倣する必要がある。第一印象が重要である。彼らの前では完璧な服装を心掛けて欲しい。清潔感があり、派手過ぎず、髭や髪を整える。靴紐をきちんと結び、背筋を伸ばして立っていなければ、尊敬されない。Seクリティックは浅はかで、何かおかしなところを感じ取ると、無条件に攻撃してくる。
ESTJの五感を全て満足させる必要がある。SPは皆これをやる。だからこそESTJの心を上手く掴めるのはSPだが、あなたがINTJなら劣等Seで期待以上のパフォーマンスをしなければならない。そしてISTPのように、率直に話す必要がある。Siペアレントが不快になると、操作は失敗する。ESTJはスケジュール重視で全てを管理しているので、事前に予約をするのは必須である。あなたがやってくることを知らせるのである。
Siペアレントに良い経験を与えても、あまり上手くいっていない場合は、Neチャイルドを標的にする。ペアレントとチャイルド、ヒーローと劣等機能は軸で繋がっており、一方に影響を与えるともう一方にも影響を与えることになる。ESTJはあなたが彼らに良い経験を与えたいことを、感じ取らなければならない。常に自分の意図を表明して欲しい。それは実際に意図していることでなくても構わない。
Siペアレントに良い経験を与えられないなら、Neチャイルドに「私はこれを望んでいる」と伝えることで、パフォーマンスの不足を補うことができる。ESTJに何を望んでいるか訊ねるのではなく、あなたが良い経験を与えたいという欲望を押し付ける。重要なのは五感全てを使って、彼らを快適にすることである。
最高の嘘は、実現できる嘘である。常に嘘と真実を織り交ぜて、意図を表明する。Neチャイルドは「これが欲しい」と言われれば喜ぶだろう。彼らは他人に欲しいものを与えることに熱中している。引き寄せの法則を実現したかったら、ESTJかESFJに頼めばいい。自分の意図を伝えることで、彼らは安心する。SJは常に注目されることを恐れており、安心感を求めている。意図はESTJを怖がらせる。だからあなたがすべきことは、嘘でもいいから意図を表明し、良い経験をさせて、安心させる。
彼らは分別のある人々である。あなたがISTPとして彼らに良い経験をさせることに集中すれば、Siペアレントの悲観主義は消え去り、Neチャイルドはより最適化される。あなたがNeチャイルドを味方にすれば、子供は欲しいものをくれる。ソーシャルエンジニアリング攻撃の完了である。
劣等機能も同じである。彼らは恐れを抱いており、気分が悪い。ESTJは自分が悪い人間だと心配しており、気分を良くしてもらいたい。Teユーザーが自分の気持ちを述べると、Feデーモンが発動することになる。あなたがINTJなら、ESTJはあなたの気持ちなど気にしない。あなたが彼らの気持ちを気にするふりをする必要がある。
ESTJはあなたが望むものを与えようと近づいてくるが、まだそのカードを切る時ではない。劣等機能を味方につけなければ、ヒーローに勝つことはできない。ヒーローとチャイルドが陥落すれば、チェックメイトである。ソーシャルエンジニアリングの目的は、ヒーローとチャイルドを攻略することである。その前段階として、ペアレントと劣等機能を狙う。彼らは互いに繋がっているので、片方を攻略すれば、もう片方も手に入る。
INTJがエンジニアで、ESTJがカモである。カモが財布を開けて金を出すことに同意させるには、搾取されていることに気づかせてはならない。ESTJは優れたカモである。Niトリックスターには自分の望みがないので、簡単に利用できる。そのためには、とにかく劣等Fiの気分を良くする必要がある。ESTJは毎日、自分が悪人であることを恐れているが、Feデーモンは他人の気分など気にしない。
ESTJの気分を良くするのは簡単である。彼らを褒めればいい。劣等Fiの価値観を褒めてもいいし、Teヒーローの虚栄心を褒めることもできる。彼らにとっては、地位と評判が全てである。「あなたについて○○の評判を聞いたので(Fe)、私はあなたが良い人だと思います(Ti)」と言ってやればいい。Teヒーローは他人がどう思っているか聞きたいので、高く評価されると良い気分になる。
チャイルドとヒーローを獲得すれば、Neチャイルドはあなたが望むものを与え、Teヒーローは財布の紐を緩める。ENTPから金を引き出すのは難しいが、Teヒーローは良い標的である。TeヒーローとTeペアレントは、金を持っている可能性が高い。Seクリティックは傲慢なので、自動的に自分が優れた判断力を有していると思っているが、実際にはそうではない。
これを知っておけば、自分の身を守ることができるだろう。詐欺師は教えられずとも、これらの知識を持っている可能性があり、あなたを追跡したり排除することができる。タイプグリッドを使って相手のタイプを判定したら、ターゲットに合わせて作戦をカスタマイズし、ソーシャルエンジニアリング攻撃を開始する。ペアレントと劣等機能を味方に付ければ、チャイルドはあなたの要求に応えてくれるだろう。
ESTJが無責任な場合、彼らは金もないし、家事もしない。妻はESTJと相性が悪いタイプなので、ソーシャルエンジニアリングに頼ってやる気を出させるしかない。Niトリックスターは何もしたくないし、劣等Fiは気分が悪い。Siペアレントは、おやつを食べながらテレビを見るのが快適である。そこにISTPがやって来て、「これは一生に一度のチャンスだ。君の管理能力と資格を私たちは高く評価している」と説得すれば、Teヒーローの虚栄心は良い気分になる。
無意識に働きかけることはお勧めしない。ソーシャルエンジニアリング攻撃を成功させるには、相手の自我を攻略する必要がある。無意識や潜在意識にプレッシャーをかけることは役に立つが、必ずしも上手くいくとは限らない。自我を満足させるのが一番簡単である。あなたがESTJに投資を依頼する場合、SiペアレントやSeクリティックは、過去に成功した事例や、推薦状を求めてくる。ここでは偽りの成功体験や推薦状をでっちあげる必要があるかもしれない。
悲観的なSiペアレントに「これが私の推薦状です」と見せてやれば、彼らは良い経験をして満足する。Seクリティックが粗探しをしないように、推薦状は専門的で見栄えが良く、Teヒーローの虚栄心に訴えるものでなければならない。ESTJはその推薦状を見て、地位を獲得して虚栄心が高まることを感じる必要がある。Siペアレントができるだけ安心して良い気分になり、Seクリティックを乗り越えることができれば、全て上手くいく。
常に批判に対処する必要はない。自我の中でソーシャルエンジニアリングが十分に機能していれば、批判的な意見を心配することはない。しかし過去に虐待されたり、利用された人は、すぐに批判的になる。特にESTJは過去のことを全て覚えており、そこから何が起こるか予想する。その場合は追加の推薦状が必要になるだろう。
これは投資を依頼する場合だけでなく、ESTJに何かをやらせたい時にいつでも適用できる。重要なのは彼らを安心させ、自分が何を望んでいるか伝えることである。彼らの快適さや地位、虚栄心を満足させなければ、ESTJはあなたの言うことを聞かない。これら全てに働きかければ、攻撃は機能する。そのためにISTPを模倣する。ISTPは非常に優秀なので、ESTJに話を整理して伝えることができる。
話がぐだぐだしていると、ESTJはすぐにあなたの真意を察知する。必要であれば大義に忠実であることを示し、過去に失敗したことを正直に打ち明けてもいい。Seクリティックに忠誠心を見せて、損をしても自分が補償することを約束すれば、ESTJはそれを信じる。これは素晴らしい取引のように思える。ESTJは安全で快適である。あなたは彼らを安全、安心にして、地位や虚栄心に訴え、良い気分にした。
あなたの意図を伝えれば、彼らを妨げるものは何もない。あなたは大金を手にして、部屋を出た瞬間に「馬鹿め」とほくそ笑む。ただし、あなたが間違いを犯せば、ESTJはあなたを完全に信じなくなるか、過去に起こったことと比較するだろう。あなたは毎回、話を整理して、Seクリティックに忠誠心を示さなければならない。操作を行う際は、悲観的な機能をターゲットにする必要がある。すると楽観的な機能が活性化する。
これがソーシャルエンジニアリングの基本的な手法である。今後は各タイプをこの調子で操作する方法を、様々な状況で解説していくので、楽しみにしていてもらいたい。
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