先日セッション申し込みの際にメルマガ登録方法について聞かれたので、ここでも書いておくが、私のメルマガにはサイドバーの一番下から登録できる。 

前回は女王の元型について解説したが、今回は成熟した男性性、つまり戦士の元型の話をしていく。戦士は基本的に、2つの概念に分割できる。強さと名誉、これが戦士の元型の2つの価値である。何故この2つの価値を示さなければならないのか?王国を守るには、強さが必要である。あなたが王で、消費するよりも多くを生産しているならば、自分の城を持ち、王国に責任がある。

自分の交通手段があり、自分の仕事があり、臣下がいる。女王を選定して、子供を作ったり、臣下を増やしているかもしれない。その場合、臣下があなたに依存しており、あなたが健康を害すると問題である。病気になったり、交通事故に遭ったり、それが女王や子供の身に起こることもある。王国運営には無数のリスクがある。今回は主に金銭リスクと健康リスクについて話すが、他にも多くのリスクがある。

これらのリスクから王国を守るには、強さが必要である。強さがなければ、何世代にもわたって王国を維持することはできない。そのような王国には、ピラミッドやスフィンクスなどの象徴や建築物がある。王国は興亡を繰り返すが、その名残は今日まで伝わっている。王は風と共に消えたわけではなく、まだ存在している。それは戦士がいたからである。王になるだけでは十分ではなく、戦士であることが重要である。例えばダビデ王は、戦争に出たくなかったので、将軍に戦を任せて家にいた。そしてバテシバと姦通して、彼女の夫を殺害した。

全ては彼が責任を怠り、間違った時に間違った場所に居たために起こったことである。預言者ナタンが彼を非難するまで、王は嘘を吐き、責任を取らなかった。ダビデ王はENFJである。彼は慈悲深いはずなのに、戦士としての責任を怠った。王国を守るには、単に生産的であるだけでなく、強くあらねばならない。人生には全てを奪われるリスクがある。十分に強くなければ、王国を失うことになる。スティーブ・ジョブズのように、自分の会社から追い出される事態に陥ってはならない。

 しかし、彼は諦めなかった。彼は後に王の帰還を果たすが、アップル社の利益の為に犠牲にされたのである。いずれにしても、あなたは強さを身につけなければならない。王国を守り、数世代にわたって存続させるには、どのように強さを開発すればいいか?まずは健康である必要がある。健康でなければ、消費する以上に生産することはできないだろう。

そのためにはクリーンな食事をする必要がある。参考文献はキャサリン・シャナハン博士の”Deep Nuturition”とジャミネット博士の”Perfect Health Diet”である。これで食べるべき食品と食べるべきでない食品が識別できる。健康に悪いものは食べない方がいい。太って病気になったら、何も生み出せなくなってしまう。それはあなたが無責任で、戦士でないからである。成熟した男性ではなく、ただの子供である。MyFitnessPalを入手して、健康アプリを活用すれば、どんな食事をすればいいか分かる。

食事プランを作成すれば、何度もそれを繰り返すことができる。それに沿って買い物リストを作るだけである。旅行中であっても、栄養成分はアプリで管理できる。INTJのように毎日同じものを食べる必要はないが、できることはやった方がいいだろう。ジムに通い、計画的にトレーニングをこなす。StrongLiftsというアプリを使ってもいい。すると体脂肪率が下がり、筋肉がついていることに気づく。目指す体脂肪率は10~14%である。

次は精神力の話である。読書をして、知識を身につける必要がある。私の参考文献を読んでもいいし、好きな本を読んでもいい。ほぼ全てのCEOは1日に少なくとも30分~1時間読書をしていることをご存知だろうか?成功したCEOの88%は読書をしている。デール・カーネギーの「人を動かす」やナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」は有名なので、手に取ってみるとよいだろう。

強さのもうひとつの側面は、財務である。王なら当然、家計を支える立場にあるので、予算があるべきである。真の男に借金があってはならない。借金で首が回らないようなら、あなたは成熟しておらず、尊敬に値しない。責任ある王は借金しない。自分の財政を管理できなければ、女王は別の王国へと去るだろう。健康と財政が、戦士の強さの源である。これがなければ、戦士として成功することはできない。他に必要なのは、サバイバルスキルである。根拠なく、文明が永続すると考えるのは無責任と言える。

ローマも、中国も、ギリシャも滅んだ。今は先進国として知られる国も、いずれは滅びるのである。システムから独立して、バックアッププランを用意する必要がある。サバイバルスキルがあれば、荒野に放り出されても生き延びることができるだろう。”100 Deadly Survival Skills”という本を推奨する。捕まってから、手錠を開けるカギを用意しておくべきだったと気づいても、遅い。整形の為にメキシコに渡ったアメリカ人が、麻薬関係者と間違われてマフィアに殺された事件がある。いつ何時、何が起こるかわからないと心得て、戦士としてのスキルを磨いておくべきである。

責任感のある戦士は、自分の家族を大切にして、悪いことに備える。社会は多くの理由で崩壊する可能性がある。だから自分のためにも、教育を受け、訓練し、護身術を学んでおく必要がある。王国と臣下を守る責任はあなたにある。その強さがいつ必要になり、求められるかわからないので、事前に準備しておかなければならない。

強さの次は、名誉である。名誉とは、義務を果たすことであり、栄光を独占することではない。ロバート・ムーアとダグラス・ジレットの本には、いくつかの例が挙げられている。ある侍が主人に仕えていた。主人は孤児であった彼を拾い、育て、訓練した。しかし泥棒が押し入り、主人を殺してしまった。侍は激怒し、その泥棒を殺す誓いを立てた。3年後、ついに侍は泥棒を追い詰め、刀を心臓に突き立てようとした時、泥棒は侍の顔に唾を吐きかけた。侍は刀を収め、歩き去ろうとした。泥棒が「なぜ自分を殺さないのか」と尋ねると、侍は「そうすれば主君の名誉を汚すことになる」と答えたのである。

別の例として、偉大な剣士がいた。彼は戦争の英雄だったが、村人はそのことを知らなかった。そこへドラゴンが現れたという噂が流れた。この村にもやって来るかもしれない。そこで戦士は剣と鎧を手にして、ドラゴンの巣に行き、眠っているドラゴンを殺した。そして太陽が昇る前に村に戻り、ベッドに入って、再び眠りについた。村の誰も彼がドラゴンを殺したことに気づかなかった。もし彼が英雄だったら、自慢していただろう。これが義務と栄光の違いである。

名誉とは、しなければならないことを、評判や地位の向上を期待せずにすることである。あなたが健康であること、王国を脅かすあらゆる災害に備えること、経済的な責任を持つことは、全て義務である。Niユーザーは「義務など私には関係ない」と思うだろうが、あなたはこれをしたいと思うはずである。Niユーザーは最善の道を見つけ、Neユーザーはあらゆる可能性を認識するという違いはあるが、義務を果たし、戦士であることは成熟した男性に不可欠である。

 王は犠牲者になることもある。ジョン・F・ケネディやマルコムX、ガンジーはその例である。愛する人の為に命を捧げる男性ほど偉大なものはない。それは女王のためかもしれないし、王国の為かもしれないが、これ以上の愛はない。これが女性が男性を尊敬するように求められる理由である。戦士として、求められた時に命を捧げることを厭わず、それを実行し、与える。それが成熟した男性から与えられる最高の贈り物である。王は消費する以上に生産するが、自分の命を犠牲にすることで最高の贈り物を与えるのは戦士である。 

戦士であることは、信念に関することである。信念とは、約束を守ることである。自分自身への約束や信念とは、個人的な基準である。他人への約束は、境界線である。また、戦士の元型を使って、他の男性に責任を負わせ、仲間が平凡な人生を送ったり、平凡な女性と一緒になることを許さない。鉄が鉄を研ぐように、人は互いに責任を負い合うからである。戦士は自分を研ぎ澄まし、あらゆる強さと生き残るためのスキルを身につけるべきである。この分野で責任逃れをする男性が非常に多いが、これは義務であり名誉である。 

戦士の元型には負の極性があり、影のタイプと呼ばれている。最初のタイプはサディストで、エネルギーが制御不能になり、特に女王に対して虐待的になる。義務を果たさないと、意志が炎のように燃え上がり、巻き添え被害をもたらす。競争心を持つのはいいが、自分の王国や臣民を危険に晒してはならない。マゾヒストもいる。自傷行為で快感を得る人々である。Feユーザーのような玄関マットになってはならない。自尊心を持ち、自分自身を尊重せよ。

それがあなたの責任であり、あなたの信念である。この元型は、特に直感型の男性であまり発達していない。父親が直感型の子供を、他人と違うという理由で見下すため、自分が戦士になれるとは思っていないからである。誰でも戦士になれるが、王になるのは簡単でも、戦士になるのは難しいことがあるかもしれない。だが、全ての男性に同じ責任がある。成熟した男性が戦士でないことはあり得ない。あなたは自分の役割を果たさなければならず、愛する人の為に自分の命を犠牲にする覚悟をしなければならない。あなたが偉大になるためには、そうするように自分を位置づける必要がある。女王と同様に、秩序が結果を決定することを覚えておいて欲しい。