Fi-Teユーザーは利己的か?当然、この答えは「はい」である。その利己的なTeユーザーたちにお知らせだが、「愛のソシオニクス」という商品を発売したので、プログラムから購入して欲しい。これは双対関係がなぜ失敗するか学ぶための商品である。タイプや双対関係に幻想を抱いている人にはお勧めしないが、私の読者なら楽しめるだろう。

前提としてTe-Fiユーザーは利己的だが、ここには注意点がある。通常、「思いやりがある」とされるのはTi-Feユーザーである。彼らは何が真実であるかを重視するが、他の人がどう感じているかという倫理に基づいて決定を下す。Feユーザーが「思いやりのある人」と見られるには、「自分勝手な人」が必要になる。彼らを非難したり、攻撃することによって、Feユーザーは「思いやりのある人」に見える。

このようにTiユーザーも自分の利益の為に行動することはある。一般にTeユーザーが利己的と思われやすいのは、彼らが自分の気分に基づいて決定を下すからである。これは主観的な信念の問題である。どのデータが正しいかは彼らの気分によって決まる。だから彼らは自分勝手に見えるが、Tiユーザーも利己的に行動することはある。例えば、ESFJは家族に何らかのイベントに参加するように強制することがある。家族がそれに全く興味がなかったとしても、楽しそうに振舞うように義務付けるのである。そうしなければ、Feヒーローは家族に罪悪感を抱かせる。 

ESFJは自分の家族を他の人々に見せびらかしたいのである。これはSFJやISTPに常に起こる。ISTPは殆どの場合、自分の利益のためにしか行動しない。彼らは動機型で、状況から何の利益を得られるかを常時認識している。確かにISTPは劣等Feだが、自分のしたくないことをしてまで、人の気分を良くしようとはしない。最高の詐欺師の中には、実はISTPがいる。彼らは動機型で、Seペアレントなので、人々がどのように反応するかを正確に見極めることができる。

Neトリックスターは外部からの操作に気づかないが、攻撃は最大の防御とばかりに、ISTPはやりたいことを何でもやる。Fe-Tiユーザーは自分を思いやりある人だと自負している。しかし、利己的に決定を下すことと、自分の利益の為に行動することは異なる。誰かを利己的と判断するのも主観である。確かに、一見するとTe-Fiユーザーは、Ti-Feユーザーより利己的である。しかし、実際はどちらも利己的で、自分の利益の為に行動する。それが異なる形で表れているだけである。

そうは言っても、程度の問題がある。Si-Neユーザーかつ、哲学者であるデルタ・クアドラは非常に利己的である。彼らは自分の利益の為に、自分の気分に基づいて、快適になれるような決定を下す。彼らは賢者の石や勝利ボタンを求めており、人生を楽に過ごすことを好む。賢明な努力ではなく、一攫千金の計画を貴ぶのである。これはネズミ講、恐喝やゆすり行為に繋がる。彼らは他のどのタイプより金を大切にしているが、必ずしも盗むわけではなく、努力したり他人を利用することもある。

哲学者は仲間を犠牲にすることが多いため、極めて利己的に見える。一方、Ni-Seユーザーである放浪者は少し異なり、海賊行為や窃盗に熱中している。彼らは他人の物を奪って出世する。つまり、卑劣な人間は哲学者だが、略奪者はガンマ・クアドラである。前者はNFPとSTJ、後者はNTJとSFPである。だから一般的にはFi-Teユーザーの方が利己的なことになる。ただし、これはTi-Feユーザーが利己的になったり、自分の利益の為に行動しないという意味ではない。例えばNTPの子供は自分で動きたくないので、親に自分の世話をさせる。

彼らは十字軍タイプである。彼らは自分の快適さのレベルと交換に、秘密契約を結ぶ。「あなたが私を気にかけてくれる限り、私もあなたを気にかけます」と口には出さないが、彼らの中では契約が成立している。これを非常に意識しているのがテンプル騎士団、STPとNFJである。NFJは秘密契約を有利に活用することもあるが、STPは秘密契約に反対する立場である。STPは他人に秘密契約を使用する選択権を確保しているが、他人がそうするのは許さない。

とにかく、Fe-Tiユーザーだからと言って、自分の利益の為に行動しないわけではない。ただしTe-Fiユーザーは利己的なのがあからさまである一方、Ti-Feユーザーは体裁を取り繕うので、Teユーザーだけが汚名を着せられてしまうのである。