今回は心の4つの側面が統合すると、何が得られるか紹介する。簡単に言うと、それは悟りである。ただし、認知統合と究極的な悟りに到達するには、一生かかる。これはゲートウェイ機能とガイダンス回路など、持っている全てを最大限に活用することで実現する。
ゲートウェイ機能はヒーロー、劣等機能、ネメシス、デーモンである。これら4つの機能は回路を形成し、情報はゲートウェイから出入りする。ヒーローは自我、劣等機能は潜在意識、ネメシスは無意識、デーモンは超自我へのゲートウェイである。これらは精神エネルギーが出入りする際に開閉するポータルである。このエネルギーは混沌とすることも、秩序的であることもある。
これは他人に対するソーシャルエンジニアリングではなく、自分自身へのエゴハッキングである。その方法を理解するのは少し難しいだろう。長い時間と、多くの投資が必要である。次に、ガイダンス回路がある。ペアレント、チャイルド、クリティック、トリックスターは、ゲートウェイ機能に対するガイダンス機能である。
ガイダンス機能を開発するほど、ゲートウェイ機能を上手く使えるようになる。つまり、ガイダンス機能を開発しなければ、非常に厳しい人生を送ることになる。ペアレントを開発しなければクォーターライフ・クライシスに、チャイルドを開発しなければ中年の危機に陥る。クリティックを発達させないと4分の3危機に、トリックスターを発達させないと人生最後の危機、つまり死に繋がる。認知統合は生涯にわたる旅である。
重要なのは、ガイダンス機能を開発するテクニックを学び、ゲートウェイ機能をより上手く使用して、人生の危機を完全に回避し、認知統合に可能な限り近づき、死ぬ前に悟りに到達することである。それを望まない人間がいるだろうか?完全な人生を送らずに死ぬ人間は多い。特に無意識に集中する人間は、人生で多くの痛みを経験する。本当に人の心に残るのは、美しさではなく痛みである。人間の性質は人生で経験した、全ての痛みと傷に基づいている。それは同じような傷跡を持つ人々と繋がったり、目標を成し遂げるのに必要な強さを与える。無意識の傷跡は、私を形作り、私のアイデンティティの一部となっている。
認知統合に達すれば、完全な人生を送ったことになる。人は自分の意志で生きず、正しく生きないと死ぬ時に後悔する。それが恐怖をエゴハッキングすることである。恐怖を利用して、願望に変え、恐怖を克服する。あなたがSiユーザーなら恐怖心はなくなるし、Niユーザーであれば、世界中の勇気を全て手に入れることができる。Niユーザーは勇気で恐怖心を克服し、Siユーザーは恐怖を捨てて恐れを知らぬ人間になる。これが「恐怖を克服すれば野望は現実のものとなる」でロバート・グリーンが教えていることである。
この本では、恐れがどれほど大きな問題であるかについて語られている。恐怖に適切に対処できないと、恐怖を克服できず、志を抱くことさえできない。「私は何も恐れていません」と言うなら、あなたは完全な人生を生きていない。それはあなたのゲートウェイ回路が混乱しており、ガイダンス機能が未発達であることの証である。あなたは認知統合に達しておらず、死ぬ時に完全な人生を生きなかったことを後悔するだろう。
各タイプがどのように統合に達するかはLevel19で取り上げていくことになるが、その後に恐怖をエゴハッキングするコースを作成する計画がある。これはLevel19パート2のようなもので、各タイプが恐怖を克服する方法に関する講義である。統合に達すれば、完全な人生を生きられなかったという後悔を抱えて死ぬことはない。不死になりたい?死は究極的には、贈り物である。最初からやり直すという選択肢は、常にある。あるいは、意味のあることに命を捧げることで、幸せに死ぬことができる。
私に異議のある人(そういう人間はここまで読み進めていないだろうが)もいるだろうが、私は自分がどんな人間であるか、どう生きてきたかを決して後悔していない。私が後悔するのは、変化しなかったこと、成長しなかったこと、より良くならなかったことである。時々、味方面して近づいてきた後に、私を「矯正」しようとする人間がいるが、あなたの言動で私の何かが変わることはないので、不満なら離れてもらいたい。
男性にとっては王、戦士、魔術師、恋人、女性にとっては女王、母、マトロン、恋人の元型が、完全な人生を送るために必要なことである。これについて詳しく知りたい人は、Level13を参照して欲しい。特に女性が関係を築くには必須の情報である。男性は皆、女王を探す王である。したがって、女王として偉大になるために努力しなければならない。
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