おそらくINFPのイメージと言えばドリーマーと並んで鬱、メンヘラが浮かぶだろう。ということで、INFPを鬱病から救う方法、あるいは鬱に陥らないようにするにはどうすればいいか解説する。

INFPの鬱病の原因は何に由来するのか?最大の原因は無力感である。彼らは人生に対して権限を持てない感覚に陥り、そうであれば朝ベッドから起き上がるよりも夢の国で遊んでいる方がいいと思ってしまう。これは深刻な問題である。

彼らは最終的に怠惰になり、非常に落ち込んでしまう。彼らの観点からは、自分の人生、自分の仕事、自分の人間関係、全てにおいて何の権限もない。INFPは無力である。その無力さが、最終的に鬱に繋がる。INFPが夢の国でディズニープリンセスになることを夢見ているのは、これが理由である。彼らは貧しい少女が王子に見初められてステータスを得る姿を、自分に投影しているのである。

ステータスを得ると、ようやくINFPは生きていることを実感する。力はINFPに生を感じさせ、尊敬される権威者となる源となる。世の中のINFPはすべからく権威者になりたがっている。しかし十代のINFPが多くの権威に従わされ、自分が権威者になれない現実に直面すると、気が遠くなって憂鬱になるだろう。

全世界のINFPは、人生において権力や権威を持てるように教育を受ける必要がある。重要なのは、そのために努力しなければならないということである。快適ゾーンから出て、それを獲得しなければならない。あなたはそれを手にすることができる。何故そうしないのか?私は何度もロバート・グリーンの「権力に翻弄されないための48の法則」を勧めているが、まずそれを読んだ方がいい。

それがINFPの無力感を治す方法である。鬱の原因は、無力感である。権威を持ち、自分が力を持っている実感を得れば、もう落ち込むことはない。権威を持つことは力の証明であり、彼らはそれを求めている。INFPにとって、権力は全てである。ESTJにとっても同じくらい重要である。問題は、彼らのNiクリティックが何もやりたいと思わず、確実に手に入ることが保証されていない限り、いかなる努力もしたくないことである。

これがINPが結果に重点を置く理由である。彼らは自分が望むものを確実に得られる保証がない限り、決断を下すことはない。多くの人はそれを理解していない。だからINFPは何に対してもやる気が出ない。10代なら特に権威はないだろう。親は何らかの形で権威を与えるか、権威を獲得するのを手伝ってやらなければならない。そうしないと、最終的に超自我が力ずくで権威を奪い取って、やりたいことをやるからである。

両親は彼らが人生に対して十分な責任と権限を持っていることを尊重していない。INFPはその特権を得るために努力してきて、要求さえ殆どしていない。Niクリティックは何も望まず、受動的で、時には玄関マットにもなる。ただし、本当にやりたいことがひとつだけあり、超自我ISTPと協力して、INFPが尊敬に値する存在であり、権威を持っていることを証明しようとする。

彼らはそれを自分や他人に証明するために、具体的な行動を取らなければならない。結局、INFPは否定的な結果を得ることになる。超自我によって選択された行動の結果として、問題を片付けなければならなくなる。それでも選択の自由、権威を行使できるなら、彼らにとっては価値がある。もしあなたがINFPの家族、友人、恋人であるなら、彼らを励まし、彼らの選択が人生における力と権威を高めることを示してあげる必要がある。彼らが権威者になれる道を示せば、INFPのモチベーションは高まるだろう。

彼らは怠惰で批判的な態度を改め、実際にそれを実現することができる。それは保証された結果、保証された権威である。それがINFPが望んでいる全てであり、今こそ挑戦する時である。そうやって彼らをやる気にさせ、落ち込ませないようにする。

多くの場合、INFPは無力感から鬱になるが、彼らはトリプル・アフィリアティブである。そのため、自分だけで状況に対処するのが難しい。トリプル・アフィリアティブは非常に相互依存的であり、チームに所属して馴れ合う必要がある。彼らに力と権威を与えることに専念するチームである。INFPの候補者と選挙スタッフが協力して、INFPは当選する。

彼らが鬱から抜け出すには、力を得るのを助けたり、その方法を示したりして、無力感を遠ざける必要がある。それができると信じられれば、憂鬱は消えていく。彼らは本当に欲しいもの、本当に望んでいるものを目指しているからである。彼らの賢者の石は権威であり、その点でENFPやISTJと似ている。

彼らは大罪である怒りを、人生における勝利のボタンとして使用する。あるいは、十分に正当化されていれば、何でも達成できると信じることがある。INFPは非常に繊細で、秘密主義者である。彼らは認めようとしないが、極度の権力欲を抱いており、はた目からはそうは見えない。それが最大の問題のひとつである。

その問題を解決するか、解決するのを手伝ってやるといい。もっとも賢明なのは、本人に解決してもらうことである。魚の釣り方を教えてやれば、魚を釣ってやる必要はない。そうすればハイチェアの暴君ではなく、成熟した王や女王になれるだろう。