今回はENFPとENFJの違いである。以前TwitterでリクエストされたのはPJ違いのタイプ比較が多かった。ENFPとENFJはどちらも外向型で、主導的な性格である。ENFPは情報提供型、ENFJは率直型である。ENFPは行動的だが、ENFJは制御志向である。
PとJの違いは、断定的か優柔不断かの違いではない。MBTIは単なるテストであり、自分が自分をどう思っているかを測っているに過ぎない。この記事の主題は2タイプの比較だが、両者は非常に高い互換性を持っている。2番目に良い相性である。よって、双方の統合についても言及する。
ENFJは倫理的である。Fiヒーローは倫理と社会秩序、そして社交性にパラメーターを全振りしている。ENFJは最高のホームパーティーを企画して、招待客に素晴らしい経験を与えようとする。また、彼らは非常に慈悲深く、喜んで寄付をする。これは自我ENFJと潜在意識ISTPの美徳ゆえである。彼らは無意識INFPの忠誠心さえ利用することができる。彼らの心の中には、多くのタイプから引き出すことができる多様な美徳があり、それが彼らを素晴らしい人にしている。
ENFJは他人がどう感じるかが全てであり、周りの人々の感情を吸収する。良い人たちの周りにいれば、彼ら自身も良い人になる。NFJは鏡なので、周りにいる人の質がENFJの質を決定する。ENFJよりもINFJの方が顕著だが、誠実さと腐敗はENFJでも二次的に表れる。INFJ、ENFJ、ISTP、ESTPは鏡として機能し、自分が何を望んでいるか知っている。Niペアレントは自分の望みに責任があるので、他人の意図や願望を批判する。
このため、ENFJは結論に飛びつき、他人の意志を無視することがある。今現在、改善していたとしても、過去に麻薬の売人だったことがSiトリックスターに凍結されていると、その人を自分から遠ざけようとする。NJのドアスラムである。一部のNJはそれを頻繁に、長期にわたって行う。彼らは非常に欲望が強く、ENJはSeチャイルドで皆に最高の体験をさせたいと思っている。
彼らは自分の経験よりも相手が得る経験に関心があり、ENFJは誰もが快適に過ごせるようにお膳立てするのが得意である。一方で、自分の考えが間違っていることを恐れているが、ENFPは信念体系に基づいてそれを整理し、思考プロセスを支援してくれる。ENFPには自己規律があるが、ENFJにはない。ENFPの不安は劣等Siだが、彼らが潜在意識ISTJとしてアレクサンドリア図書館に知識を積めるように、読書習慣を身につける必要がある。そうしなければ、自分に対して気分が悪くなってしまうだろう。
ISTJの知識が、ENFPの成功への切符である。彼らはあらゆる知識を収集し、壮大なビジョンを描き、その信念を共有し、人々を動機づけて、その信念を発展させる。ただし、Fiペアレントと劣等Siの組み合わせは、利己的になる可能性がある。NFPは利己主義の問題を抱えている。本人たちの信念は違うかもしれないが、外部からはそう見える。自分が堕落していることにはなかなか気づかないものである。
幸いにも、ENFJにはFeヒーローとSeチャイルド、そして劣等Tiがある。これがENFPの正直さを保ち、より良い信念体系で行動させる。無意識INFJはフィニッシャーなので、この信念をやり遂げなければならない。そのためには、FiペアレントとFeクリティックで自分がそれに相応しいと感じる必要がある。ENFJはそれを手伝ってくれる。
TeチャイルドはENFJの思考を助け、FeヒーローはENFPが堕落から抜け出して慈善活動を行うことを助ける。しかしENFPの慈善活動に不信感を抱くタイプもいる。例えばENTPである。無意識INTJは被害妄想を抱いている。ENFPにはNeヒーローがあり、過去の経験に基づいて「もしも」を知覚する。何度も言うように、時間の第一法則は劣等Siに起こったことを全て再現する。Neは他人の運命を見通し、予知する能力である。
内向的直観は自分の未来を、外向的直観は全員の未来を集合的に知覚する。Niはスナイパーライフル、Neはショットガンのようなものである。ENFPは形而上学に熟達しており、未来を予知して「だから言っただろう」と得意顔をする。彼らが予知能力を高めるには、自己規律をもって新しい経験に取り組み、快適ゾーンから脱して失敗を積むことが不可欠である。さらに規律正しく読書もすれば、鬼に金棒である。
そしてENFPは侮れない超巨大勢力に成長する。彼らは新しいアイデアを提唱し、人々に違った信念体系を植え付けることができる。ENFJはそんなことをしない。彼らが変えようとするのは人々の価値観であり、ENFPは信念を変える。これは思考操作のようなものである。ENFPを賢くしたかったら、彼らを賢い人々の周りに置くといい。そうすれば彼らも賢くなる。
一方ENFJは道徳を吸収する。彼らは良い人々の道徳を吸収して、自分も良い人になる。Niペアレントは自分の意志力に責任があるので、彼らは我侭である。これをNeヒーローに吸収させると、ENFPも我侭になる。Fiペアレントは自分の信念に責任があるが、無意識INFJの悪徳のせいで、その信念が腐敗してしまうことがある。無意識は人の未熟さが存在する場所である。そしてFiペアレントの信念が腐敗し、ENFPは堕落してしまう。それを阻止するには、彼らを批判する必要がある。
堕落したENFPに対処するには、二つの手段がある。ひとつは彼らを不快にさせること、もうひとつは彼らに罪悪感を抱かせることである。罪悪感を抱かせれば、彼らは何かを学ぶだろう。不快にさせれば、彼らはあなたを嫌うだろう。憎しみが生まれ、関わりたくないと思う。Feクリティックで話を道徳にすり替え、真実を聞こうとしない。劣等Siは良い経験をしなければならないので、良い経験でなければ話を聞く必要はなく、良い人間になる機会を失う。
ENFPは他人の考えに焦点を当てているが、ENFJが焦点を当てているのは自分の考えである。Tiはロゴスであり、Teはエトスである。事実はロゴス、つまり思考の源から生じる。心理機能の源は内向機能であり、外向機能ではない。外向機能の役目は消費することであり、生産することではない。ENFJは自分の考えが真実かどうか不安を抱いているので、常に他者にどう思うか尋ねなければならない。ENFPはENFJの考えが間違っていることを伝え、改善案と見せかけた信念を植え付ける。するとENFJはENFPと同じことを考えるようになる。
ENFPの劣等Siはマンネリ化し、人生が行き詰まることがある。快適さを貪り、変化に抵抗するかもしれない。そして自分の将来について心配し、他人が自分について感じることを批判する。彼らは自分の気持ちに基づいて慈善活動をするが、他人がそれを勧めるとFeクリティックで批判する。ENFPは自分の信念が評価されることを望んでいる。読書するほどに劣等Siに蓄積された知識が信念を調整し、より良い信念、より有能なENFPへと成長していく。
Tiトリックスターのせいで、ENFPは自分が何を考えているかわからない。彼らは自分が知的だという信念を抱いているが、実際にはオズの魔法使いから卒業証書を貰う案山子に過ぎない。彼らの思考は論理ではなく合理、つまり一連の信念体系に基づいて真偽の判定を下す。彼らが良いことだと感じていることは真であり、そうでないことは偽である。ENFPは論理的思考ができない。できると信じているが、実際にはできない。しかし彼らを不快にさせるとSeデーモンが活性化し、あなたは顔面を殴られるだろう。ENFPは激怒し、現実は崩壊する。
ENFJの無意識INFPは自分が悪い人間であることを心配している。ENFPは彼らを批判し、これは双方の利益になる。ENFJは他人の意図について批判的である。これはENFPの詐欺を防ぐために有効である。彼らは取引で細かい規則を用いて、人々を騙すことがある。ENFPが堕落している場合、身ぐるみはがされる恐れがある。最大のカモはSTPである。しかし彼らは「もしも」の警告など聞かないので、そのまま契約まで一直線である。
STPにとってNTPは、自分に似ているが、機械的熟達や物理的認識に欠け、非現実的な理論を話す人々である。彼らは形而上学に何ら価値を感じていない。それはさておき、ENFJのFiネメシスは自分の気持ちを心配している。彼らは他人の意図に批判的なので、ENFPを堕落から遠ざけることができる。モグラ叩きのようなものである。ENFPが堕落すると頭を叩き、元の世界に引き戻す。
ENFJのSiトリックスターは、ENFPの劣等Siが補完する。NFJは忘れっぽい。彼らがあなたを酷い人間だと感じ始めると、超自我ESTJは人生をコントロールしようとする。彼らの話を聞かなければ、些細なことまで武器で攻撃されることになる。劣等Tiの話がどれだけ馬鹿げていようと、聞かなければならない。潜在意識ISTPが考えを整理して、吐き出すためには、忍耐強く接する必要がある。ENFJが物事を整理する時間を与え、正しい答えを導き出せれば、彼らは良い気分になる。そしてENFJが思慮深く、自分に配慮してくれて、堕落を防ぐことで、ENFPも良い気分になる。NFJの役目は人々を良くすることである。
NFPは誰も想像しなかった方法で社会を変えることができる。NFPとNFJが協力することで、相乗効果が高まり、素晴らしいサイクルが構築されて、この惑星が良い方向に変化していくことだろう。
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