今回は自分が外向か内向かわからないSFPのための回である。エンターテイナーとアーティスト、どちらも自由をベースとしたクリエイターであり、職人気質である。どちらも自分が望むことをして、他人に良い経験を提供し、人前でパフォーマンスをすることに焦点を当てている。

違いはESFPが大多数の為にパフォーマンスをするのに対し、ISFPは個人の為にすることである。ISFPは潜在意識ENTJで志を抱き、バンドリーダーとして聴衆の前でパフォーマンスをすることもある。彼らは芸術を主導し、バンドを率いて芸術的プロセスを推進する。ESFPが潜在意識INTJを使って、ひとつの対象に集中することもあるが、自我においては通常1対多数のパフォーマンスである。

SFPは異なるインタラクション・スタイルを持っている。どちらも情報提供するが、ESFPは行動を開始するのに対し、ISFPは反応して制御する。これが何を意味するのか?ESFPは常に動いている。混沌の中にあっても、進歩していることが重要である。物事が妨げられたり、停滞している場合、彼らはそこに生命が欠けているように感じる。ESFPはパニックになり、人々を押しのけたり、障害物をどかして、進歩しようとする。ただし、彼らは物事を完了しない。

ESFPはスタータータイプである。彼らは行動を開始する時は多くのエネルギーを注ぐが、その後は勢いを失い、物事を完了することができない。彼らが行うことは多くの場合、不完全である。進んだことに満足して、結果は気にしていない。これがESFPの問題である。しかし神はこれを最後までやり遂げるタイプをお創りになられた。フィニッシャーに出会えば、魔法が起こり、目標を達成できる。

ISFPは制御型なので、自分のペースで進む。彼らは物事に時間をかけ、混沌を排除する。彼らは目的を達成し、物事を終わらせるためにタスクリストを作る。それが彼らの創造性や芸術性を支えている。ISFPは始めたことを完了しない限り、何かを始めようとしない。しかし、彼らはそれを舞台裏で行い、人々が来たらそれに対応する。ISFPは人と積極的に交流しようとせず、誰かがやって来て情報を提供してくれることを好む。

ISFPは孤独になることで精神的エネルギーを得るが、ESFPはパーティーの盛り上げ役である。彼らは注目の的になることが大好きだが、群集の中にいると自分が何をしたいのか、誰と関わりたいのかわからなくなる。そしてひとりになり、精神的に消耗する。彼らはSeヒーローが良い経験を与えてくれることを信頼している人と一緒にいなければならない。誰かがESFPといて安心できない限り、彼らも安心できない。

ISFPは人々が自分に対していつも心地よく感じるわけではないことを、受け入れている。彼らは他人に与える経験に対して非常に責任感があり、自分が何をしたいか知っている。Seペアレントは他人に経験を与えることに力を注いでいるが、より悲観的である。Seヒーローより責任感があり正確なので、細かく調整されたギターやバランスの取れた刃のようになる。

ESFPは非常に一般的な人々である。彼らの考えは全て一般的な信念であり、それが真実か偽りかは関係ない。問題はあなたが何を信じているかであり、Teチャイルドもそれを信じることに何の異存もない。ESFPは集団思考に屈するが、ISFPは集団思考に対して悲観的になり、出典の引用を求めることがある。Teチャイルドは非常に楽観的なので、自分の好きな人がそれを信じているなら、自分もそれを信じるだけである。

両者ともに合理的な信念を抱いているが、それは真実とは何の関係もない。コミュニケーションや説明がなければ認識は現実になり、現実は信念になる。相関関係は因果関係ではなく、信念は論理的思考とは無関係だが、どちらも論理的思考を使わず、特にISFPはTiデーモンで気分に任せて公平な裁きを下そうとするか、100%無関心になる。無関心は超自我INTPの悪徳である。

一方、超自我ENTPは不誠実になる。ESFPがあなたを尊敬しておらず、あなたがESFPに自由を与えなければ、彼らは嘘を吐き始めるだろう。彼らは自分のしたいことをする。ESFPはあなたが課したルールよりも、自分が望むものを手に入れることに関心がある。ESFPの娘が夜な夜なこっそり外出しているとしたら、それはあなたが彼女にやりたいことをさせてあげないからである。おそらくあなたはSJで、彼女の自由を全て奪っているだろう。

ESFPは潜在意識INTJを通じて向上しようとしている。あなたが彼らに望むことを許せば、彼らは安心して、自分の望むものに自信を持つようになる。その結果、ESFPはあなたを信頼するようになる。そうすると、彼らはあなたに良い経験を与えるために努力する。あなたが忠誠心を持っていることを知っているので、潜在意識INTJであなたに集中するのである。

 ISFPが利他的になるのは、Teが野心的になった時である。彼らには物事を管理するために十分なプロセスやルーチンがあり、あなたは彼らを高く評価している。ISFPが良い経験を与えてくれたこと、優れた芸術を創造したこと、高い道徳観を持っていることを高く評価すると、ISFPは非常に利他的になり、あなたが望むものを何でも与えてくれるだろう。彼らの劣等機能を無視すれば、貪欲さや無関心しか得られない。

 Fiヒーローにとっても、Fiペアレントにとっても、自分の気分が全てである。彼らは気分が乗らなければ何もしないので、気分を良くしなければならない。彼らに対して思いやりを示し、素晴らしい気分にさせれば、Niはあなたに良い経験を与えるように動機づけられる。あなたを楽しませたり、芸術を創造したり、何かの作業をやってくれる。SFPは意志力でそれを実現させる。

Fiペアレントは自分の気持ちに責任感があるが、Fiヒーローは自分の気分に基づいて善悪まで決定する。あなたが思いやりを見せないと、彼らの気分は悪くなり、自尊心は低下する。ISFJの影は自分の気分を良くしない不公平さに苦々しい気分になり、ESFJの影はサポートを打ち切る。 これはヒーロー機能が必要としているものを与えないと、起こることである。

そして劣等Niである。ESFPは自分が何を望んでいるか全くわからず、起動失敗症候群に陥ることがある。彼らは自分が望むものを知るために全ての選択肢を試すか、他の人が何をしているか見て安心感を得なければならない。しかしISFPのNiチャイルドは、常に自分が何を望んでいるか知っている。特に彼らがESFJとペアになると、Neチャイルドは常に相手の望みがわかり、相手に望まれているので、関係は好転していく。

劣等Teは他人が自分の芸術についてどう思うか、不安を抱いている。だからISFPに思いやりを示さなければならない。そうすれば彼らは創造性を駆使して素晴らしいものを作り上げ、自分がしていることに満足する。ISFPはそれを発展させて、専門芸術に身を捧げる。彼らに思いやりを示し、高く評価していることを伝えることで、劣等Teを願望に変えなければならない。するとISFPは潜在意識ENTJにアクセスし、自分のプロセスを推進する。

次にESFJの影である。彼らは他人が自分をどう思っているか心配している。特に会社で働いていて、評価されていないと感じている場合、支援する意欲を失うことがある。しかし、通常それは価値観の問題である。彼らは全ての意欲を失い、Niチャイルドは何もしたくなくなる。彼らは仕事で必要最低限のことしかしない。本当は全てのタイプの中で最も勤勉な筈なのに、他人に評価されていないと感じると怠惰が活性化されるのである。

ESFPのネメシスはSiである。彼らは過去を心配し、十分な経験がないことを心配している。彼らはあなたの注意を引きつけ、エンターテイナーになりたい。心配を取り除くには、ESFPが良い経験を与えてくれたことを思い出させ、そうしたいと望む自由を与える。そして選択肢を提供することで、あなたが見守っていることを知らせるのである。すると彼らは自分の過去について心配しなくなる。

ESFPは他人がどう感じているかに批判的なので、彼らに罪悪感を抱かせようとすると、操作されていると感じてSeヒーローが激怒する。ESFPに罪悪感を抱かせようとしてはならないが、操作ではなく教育の為なら使ってもいい。人に何かを教えたい場合は、クリティックを通じて行う。人々はデフォルトでこの機能に批判的なので、知恵を得れば行動が変わり始める。

ISFPも同様に長期記憶に対して批判的である。彼らは全てを覚えていると主張するかもしれないが、実際は忘れっぽい。彼らが忘れたことを全て記録し、それを証明すれば、彼らはあなたが正しいことに気づく。ISTPよりもISFPの方が素直に認めるだろう。彼らにはRAMがあるが、ハードドライブはない。新しい情報が入ってくると、古い情報はゴミ箱に捨てられる。それがSeユーザーの仕組みである。

Siクリティックは自分の経験に批判的なので、多くのことに耐えられる。痛みや退屈に耐えて、作業を完遂することができる。それをやる気分ではない時でも、NiチャイルドとSiクリティックはチームを組んで、それを乗り越える。そして素晴らしい芸術を完成させ、潜在意識ENTJは満足する。

そしてNeトリックスターである。ISFPは他人の意図に気づいていないので、ひとりで車の購入に行かせるべきではない。理由は違うが、ESFJも同様である。彼らが最高の社会的互換性を持つことを思い出して欲しい。ISFPとESFJが同時に車の販売店に行けば、全ての心理機能を動員して、一緒に決定を下すことができる。そうでなければセールスマンに支配されるだけだろう。ISFPは相手の邪悪な意図を見破ることができない。 

彼らの道徳的羅針盤が邪魔になることもあるが、それには限界がある。Fiヒーローの気分が良くなれば、勝負はついたも同然である。彼らはどんなペテン師にも騙される。ISFPは自分の望みにしか注意を払う余裕がない。他人が望んでいなくても、彼らは何かを作って、それを評価してもらうことを期待する。相手が正直に答えると、ISFPは気分が悪くなる。そして相手は罪悪感を抱く。

ESFPのTiトリックスターは考えをまとめることができない。文字通りESFPは考えなしである。彼らは他人が考えていることに集中し過ぎて、自分の考えを論理的にまとめる時間がない。全ては信念の問題である。ISFPも真実を全く気にしない。全ては彼らがそれを良いか悪いか信じているかで決まり、それが真か偽か知っているかではない。これらの2タイプは知っていることではなく、信じていることに基づいて決定を下す。

彼らは他人が知っていることは気にするが、それを信じるかどうかは気分次第である。それは人々の文章にも表れている。人が何を見て、何を言うかに注意すれば、心理機能が働いていることに気づくだろう。彼らが信念に基づいて決断を下そうとしている場合、必ずそれを検証して、無軌道な行動を阻止しなければならない。ESFPは空想に走り、安全だと検証していないにもかかわらず、安全だと信じて決断を下してしまう。どう考えても危険な国に無策で赴き、被害に遭う日本人が時々いるが、あれはESFPである。Tiトリックスターには検証能力がないので、それはあなたの責任である。あなたはESFPを守らなければならない。

特にあなたがESFJかISFJであれば、彼らを保護する必要がある。ISFPにも保護が必要である。Tiデーモンは絶対に検証などしない。彼らが何かを検証すると、状況は酷いものになる。SFPには、彼らに忠実で守ってくれる人が必要である。

もし彼らを守らず、検証もしなければ、Neデーモンはあなたの未来を破壊する。これは文字通り夢を殺すものである。あなたが夢を持っていても、ESFPを適切に管理しなければ、彼らはあなたの未来を破壊し、底なしのブラックホールに全てを奪い去る。したがって、人生で目標を達成したい場合、彼らにやりたいことをする自由を与え、良い気分にさせて、感謝しなければならない。そうしなければ超自我ENTPは不誠実になり、あなたに嘘を吐き始める。

そして彼らが下す決定は、自動的にあなたの夢、あなたの未来、あなたの目標を破壊する。あなたはそれについて何もできない。ESFPがあなたに巨額の借金を背負わせ、返済に追われる人生である。ESTPにも同様のことが言えるが、Neデーモンには気をつけなければならない。