ISFJは対立をどのように処理するだろうか?まず彼らはFeで相手が傷ついていること、自分の過ちによってそれに加担したことを理解し、困惑する。状況が許せばすぐに謝罪し、自分の行動の理由を説明するかもしれない。それがこのような状況で履行するべき義務だからである。

そうでない場合は後で何が間違っていたか、どう行動すべきだったのかをあれこれ考え続ける。これは一部の人がSi-Tiループと呼ぶものである。ISFJは自分の脳に間違いを記憶させ、自分自身を叱責することで、同じ過ちを繰り返さないようにする。もし相手が怒りを鎮めずに、冷たい態度を取り続けると、彼らは強い罪悪感と恐怖心から相手を避けようとする。「もしも私が普通に会話しようとしたら、相手は私を無視するかもしれない」という考えで頭が一杯になるからである。

このフェーズは1週間から4週間続くことがある。その間、ISFJはその場面を鮮明に頭の中で再現し、何度も考えて、勇気を出して一歩を踏み出す。基本的にISFJは衝突を避けようとするが、彼らの信仰(大抵は伝統)に関わることであれば、頑固に抵抗することもある。

これをISFJのテンプレートと考えてもらってもいいが、実際は状況によって異なる。未熟な人と発達している人は異なるアプローチを取る。成熟したISFJは正面から対決する。彼らは人生で何でも耐えられることを確信しており、恐れる理由は何もないからである。ISFJの美徳と悪徳は信仰と恐怖である。成熟したISFJが自分に絶対的な信頼を置くと、彼らはどんな挑戦、どんな対立にも耐えられる不屈の精神を獲得する。彼らはそれを正面から受け止め、前進する。彼らの無意識ESFPと潜在意識ENTPは、どちらも行動志向である。

そのため彼らは過程を大事にし、自分にとって良い結果を得るために他人と衝突する覚悟を持つ必要がある。成熟したISFJは非常に高い耐久力があるため、失うものは何もない。彼らは問題に立ち向かい、必要なら相手や自分に正義をもたらす。少なくとも相手を説得して、何らかの妥協点を見つけるところまで持ち込むだろう。これが成熟したISFJのアプローチである。

未熟なISFJは対立を完全に避け、自分の恐怖に屈する。ISFJは望まれないことを恐れているが、これはINFJが拒絶されたり見捨てられることを恐れるのに似ている。劣等Seは拒絶されることを恐れ、劣等Neは自分が望ましくないことを恐れている。それは多くの衝突を引き起こす可能性がある。未熟なFeペアレントは衝突を無視して、何よりも調和を優先する。彼らは他人の感情をその場の空気に同調させようとする。

発達したFeは不和と混乱の必要性を理解し始める。彼らはより良い未来の為に現在を犠牲にしなければならない。しかし大抵のISFJは目の前の「もしも」に一喜一憂し、衝突を避けることで頭がいっぱいである。そして彼らは感情を抑え込んで不健康な状態になり、他人が自分を必要としなくなった時に爆発する。ISFJは何をすべきかわからない。ただ自分の中に蓄積された負の感情を全て、目の前の人間にぶつけるだけである。

たまたまISFJを望まなかったひとりの人間が、数十年にわたる負債の清算を担わされることになる。これが未発達のISFJである。大半のISFJはSiヒーローで現状維持を好み、発達することを拒むが、劣等Neの恐怖を乗り越えて対立を経験することで、望ましい人間に成長できるだろう。