今回はISFPが効果的なリーダーになる方法を模索する。一般的なISFPは舞台裏で物づくりをすることを好み、時には状況に合わせて陽気に振舞うこともある。その能天気な様子からは彼らが野心を秘めていることを想像することは難しいが、ISFPは潜在意識ENTJの願望を膨らませて、主導権を握ることができるようになる。

主導権を握ったISFPは、問題を解決する効果的な方法を見つけたり、人々を特定の結果や目標に導くことができる。それが潜在意識を熱望したISFPの姿である。何故このようなことが起こるのか?これは熟練したNeトリックスターと、その習得形式から由来する。

ISFPは全てのタイプの中で最もクリエイティブである。彼らはあらゆる可能性を認識して、創造性の燃料とすることができる。創造性は素晴らしいものである。特に承認欲求をこじらせて世界を憎み、Seデーモンで人々に不快な経験を与えるENTPのようなタイプにとってはそうであろう。劣等Siにとって、世界は心地よいものではない。彼らと世界の間には敵意がある。

しかしISFPはその世界に美をもたらすことで、その敵意を和らげたり、取り除いたりすることができる。ISFPは創造性によって、一貫して世界にある美を明らかにして提示する。彼らは熟練したNeトリックスターを通じてこれを行い、偶然に可能性にたどり着く。その可能性は彼らの目の前で現実になる。そして彼らは想像力を生み出し、それを活用する全く新しい機会を見出す。

これがリーダーシップと何の関係があるのか?リーダーシップとは、権力の委譲によって定義される。権限や権力を持ったら、それを他者に与えて、共有する。そして効果的に意思決定の権限を与えて、彼らに説明責任を与えるのである。つまり、彼らに権力の責任を負わせることになる。

これは素晴らしいことだが、ISFPのリーダーシップでは、権限を与えられた人々が上手く機能しないことがある。そうするとISFPが望む結果に到達できなくなる。最終的にはISFPが彼らを導かなくてはならない。

その時に何が起こるかというと、Neトリックスターを使って、ISFPは創造的な解決策を思いつく。こうして潜在意識ENTJを通じて、ISFPは人々を導き、創造的な解決策を駆使するために外向的直観を利用する。そしてシステムやプロセスに関して、その解決策を提供することができる。ISFPは運用手順を作成したり、リストを作るのが得意である。「これをxyzの手順で実行すれば、常にこの結果が得られるよ」と嬉しそうに発表する。しかし、それに当てはまらない例外があると、彼らは混乱するかもしれない。ISFPとしては、全ての人がそのプロセスに当てはまっている必要がある。

ISFPは潜在意識ENTJでさえ自分自身を他者に投影するが、各人はISFPが導く手順に対して異なるアプローチを取るので、ISFPはNeトリックスターで創造的な解決策を生み出し、標準的なプロセスを調整する必要がある。この習得モードのおかげで、ISFPは究極の適応性を得る。適応型リーダーシップは、日本文化に欠けているものだろう。日本企業は協調型の文化なので、正しいことをすることに集中し過ぎて、何も成し遂げていないことが往々にしてある。

ESTJやINFPを蹴散らしてISFPは全てを合理化し、創造的な解決策を実装する。そして突然、油を差したグリースマシンが完成する。ISFPは「私は起業家になれない」とか「リーダー適性がない」と言うかもしれないが、彼らは自分を信じないという選択をしているだけである。選択の自由があっても、本人に意思決定能力がなければ、どうしようもない。創造的な解決策は、自分を信じることから生まれるのである。

ISFPがリーダーシップを発揮できないのは、劣等Teのせいである。彼らは他人が自分をどう思うかを恐れており、自分の意見が重要視されず、誰も自分の言うことを聞かないのではないかと不安に感じている。しかし恐怖は願望の裏返しである。辛抱強く実績を積めば、彼らの解決策は実証される。

劣等Teは手順を改良し、柔軟性を保って、適応性を持たせる必要がある。そうしないと多くの問題を抱えることになり、不安がどんどん深まっていく。この問題を解決するには、本を読むことである。特にビジネス書やリーダーシップに関する本がいい。出典を引用することができれば、ISFPは貴重な意見を持つことができ、他者が自分の意見を聞かなかったり、指示に従わないことに怯える必要がなくなる。手始めにロバート・グリーンの「権力に翻弄されないための48の法則」を読んで、自分が権力者になったところを想像してみるといいだろう。