人間育成シリーズの第二弾、今回は神聖な男性性がどのように機能し、それが何を意味するかを定義する。このシリーズではジョーダン・ピーターソンなる人物に言及することになるが、彼はユングにも造詣が深く、個人の主権や神聖な男性性についても発信している。彼に興味がある人は「人生のための12のルール」という著書を読むことを推奨する。
これは初心者が男性性を学ぶ入門書としてお勧めできる。しかしジョーダン・ピーターソンがグローバリストであれば、彼のグローバリズムに対する見方と成熟した男性性に対する見方は正反対であり、主張は矛盾することになる。彼はグローバリズムが過去に失敗したと語っているが、現在どうであるか、将来どうなるかは語っていない。
彼のような有名人は聴衆を怒らせないように発言に注意しなければならないが、私は人々が否定的な反応をしないように自分を変えるつもりはない。私は真実を伝えるためなら、読者の感情を喜んで犠牲にする。ロゴスはパトスに打ち勝ち、エートスに勝つ。ジョーダン・ピーターソンも私と同じINTPかもしれない。少なくとも情報提供型であることは間違いないだろう。彼は反ナショナリズムでもあるが、それは彼が個人の主権を支持しており、ナショナリズムが同時に成立するものではないと考えているからかもしれない。日本に個人の主権があるかどうかは微妙なところである。
どのような集団に属していても、個人の主権に焦点を当てることは重要である。ナショナリズムに反対しているわけではないが、他のあらゆる政治的見解よりも個人の主権を優先しなければならない。ジョーダン・ピーターソン曰く、もしあなたが自由であるなら、平等ではない。そして平等であるならば、自由ではない。
本題に移ると、神聖な男性性は実際にどのように機能するのか?これは実際にはエジプトに由来するものであり、当時のエジプト文化はそれを具現化したものである。フェミニストたちが、当時の女性には何の権利もなかったと主張するかもしれない。それは必ずしも真実ではなく、当時のエジプトでは女性が現代世界の文化よりも遥かに優れた役割を果たしていた。それは依然として家父長的な社会だったかもしれないが、男性的な役割と女性的な役割を理解していた。世界のほとんどは家父長的な社会であったが、現代はフェミニズムが広まりつつある。しかしマクロのシステムがどうであれ、我々が男性性や女性性を理解できないわけではないだろう。
神聖な男らしさは大きなことに焦点を当てている。あるいは、挑戦することや完全であることも重要である。人は死ぬ時は悔いなく死にたいと思うものだが、彼が息を引き取る時に完全性に達しなければならない。完全に意味があり、何も欠けていない。完全な人間として死ぬには悟りに達しなければならず、神聖な男らしさをより良く習得する必要がある。神聖な男性性は人生の大きな課題に焦点を当てている。おそらくそれは会社を成長させることであり、軍隊で昇進することであり、何かクレイジーな発明をすることだろう。フランク・ハーバートの「デューン」には、恐怖とは心を殺すものであると書かれている。恐怖の中で生きていては、人生は進展しない。停滞して、自分のギフトを世界に提供することはできないだろう。抑圧され、何もせずとも素敵な女性が現れたり、何か良いことが起こるのを待つだけの人生である。
待っている者には何も与えられず、求める者に良いものが与えられる。成熟した男性は困難に立ち向かうべきであり、そうしなければ成長しない。生命が存在する唯一の証拠は成長である。全ては勇気の問題であり、成熟した男性性とは勇気である。勇気がなければ、王、戦士、魔術師、恋人のいずれにも到達することはできない。それは恐れを知らないという意味ではない。あなたは恐怖を抱えているが、失敗するかもしれない恐怖を超えて、決断を下す。特にESTPやESFPのSeヒーローたちは、自分が欲しいものを手に入れるために、行動するべきである。失敗したとしても、大きな教訓を学び、次に進む。失敗は最高の教師である。
それぞれの失敗は成功への新たなステップとなる。失敗を恐れると、何も学ぶことはできない。知恵も得られず、人生で成功することはない。失敗を求めることが成功に繋がる。慰めは知恵を与えない。知恵は地球上で最も価値ある物質である。賢明であれば、欲しいものは何でも手に入る。ここで言う成熟した男性性の定義はロバート・ムーアとダグラス・ジレットの「King, Warrior, Magician, Lover」や、デビッド・デイダの「『一流の男』への道」に由来する。S型の人々は必ずしも彼の言うことに共鳴するとは限らないが、男性は贈り物をするために存在していることを理解する必要がある。
あなた方には才能があり、偉大さの種が植え付けられている。 その偉大さの種、その責任、強さを世界と同胞に与えるために、あなたは存在している。以前、親密な関係について話したことを思い出してもらいたい。女性は自分を崇拝してもらうことを期待しているが、あまりにも崇拝しすぎると彼女たちは男性に対する敬意を失う。そして彼女たちが無礼な態度を取ると、男性は女性に対する愛を失う。男性の責任は、ギフトを世界に与えることである。私は既に各種媒体で300投稿以上与えているが、男性ではないので、最終的には様々な手段で回収する見込みである。しかし基本的な情報や必要とすることの大部分は無料で利用できる。この知識で人々は自分を知り、自身を向上させて、仲間とより良い関係を築く機会を得られるだろう。
父親の不在は第一世界の文化を破壊しているが、この問題も解決しなければならない。自分のギフトが何かわからない人は、自己親密性の4つの柱を習得する必要がある。何よりも自分を尊重することで、ギフトを得るだろう。人生における使命は何よりも優先される。あなたが自分の才能に取り組むことをやめたら、女性はあなたへの敬意を失うだろう。それを望むのは未熟な女性である。使命を持たずに生きていると、ESTPの悪徳が悪化したような事態に陥る。あなたは自分の目的を実現し、それを周囲と共有する必要があることを理解して欲しい。
それは成熟した男性の頂点である。王、戦士、魔術師、恋人を通じて得られ、自分自身を尊重して、決して諦めないことで得られる。あなたは生涯を通じて、決して成長を止めず、停滞することなく、自分自身を尊重し続けなければならない。デイビッド・デイダは、この地球上の物理的環境は女性的なものだと言っている。それが男性性と女性性の関係である。あなたが使命を果たそうとしなければ、ヨナが魚から吐き出されたように、女性はあなたを吐き出すだろう。目的のある男、挑戦に立ち向かう男、自分が解決したい課題を選択する男になってもらいたい。
父親の不在は人生、自由、幸福の追求に大きな犠牲をもたらす。成熟した男性性を修復し、保存し、償還することで、それを取り戻すと、最後に名誉、誠実、義務、意志があり、個人の主権を持った本物の人間が誕生する。成熟した男性性を取り戻し、大きな課題に集中すれば、我々の世界は変わるかもしれない。そして自分が何者であるかを知り、アイデンティティを得る。
ジョーダン・ピーターソンは「アイデンティティを失ったために、我々は成熟した男性性を失った」と述べている。子供が父親の姓を名乗るのは、それが彼らのアイデンティティだからである。これは男性の方が女性より価値があるという意味ではないが、あらゆる平等は自由を阻害する。自由はあっても平等ではない、あるいは平等であっても自由はない。誰も本当に平等ではないからこそ、互いを尊重するのである。あなたのレベルに全く及ばないから人々はあなたを尊敬し、人々があなたを上回るからあなたは彼らを尊敬する。
成熟した男性は、他の男性との関係を必要とする。鉄が鉄を研ぐように、友達が平凡に生きることを許してはならない。自分が研ぎ澄まされるような人間に囲まれるべきである。そして互いに責任を負う本物の男性を友人とすることで、鋭敏な状態を保つことができる。そうすることで恐怖に支配されるのではなく、恐怖と向き合うことができる。未熟な男性は父親の不在を解決するのではなく、その問題に貢献している。あなたは彼らの一員となるのではなく、成熟した男性の模範となってもらいたい。
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