今回のお題は、ESTJとINFPの関係はどのようになるのか、である。一般的にイメージするのは、正反対の関係が最初は反発するが、自分にないものに惹かれ合い、結ばれるといった展開だろう。

この文脈においてESTJは支配的だが、徐々に心を開き、INFPを助けるようになる。ESTJはツンデレで、突然冷たくなったり、ちょっかいをかけてくるかもしれない。INFPは時折、垣間見えるESTJの優しさにときめき、彼らを支えたいと思う…。

しかし実際には、ESTJとINFPの関係はこのように展開しない。まずESTJは自分の価値を恐れており、特定の状況では暖かくなるかもしれないが、共感力はあまりなく、「突然」冷たくなるわけではなく、デフォルトで冷たく見える。ESTJはいつもあなたを監視し、怠けたり、重要なことを先延ばししないように管理する。彼らは非常に率直なので威圧的に見えるが、彼らなりにあなたを気遣っている。

INFPはESTJのカリスマ性と決断力に惹かれ、ESTJはINFPの風変わりで感情的な温かさに惹かれる?それはソシオニクスの戯言であり、完全な嘘である。そもそもESTJは決断力がない。彼らはNiトリックスターなので、自分が何を望んでいるかわかっていない。一般的にイメージされるESTJとINFPの関係は、ESTPとINFPの関係に近い。彼らはブロンズペアで、最も結婚する可能性が高い。ゴールデン・ペアやシルバー・ペアの方が互換性が高いが、人々はブロンズ・ペアを選択する。

ブロンズ・ペアは相互の愛と尊敬の点で、よりバランスが取れている。ただし、多くの点において異なる見解を持っているので、違いに妥協することは困難である。魅力の力学としては、補完的な性格と共通の価値観を持つことが望ましい。ESTJとINFPの関係は最悪である。彼らは順序が異なるが、全く同じ心理機能を持っている。ここには二人のFiユーザー、二人のSiユーザー、二人のTeユーザー、二人のNeユーザーがおり、どちらも相手に望まれたがっている。

どちらも何かを望むのが苦手で、特にESTJはそうである。INFPは自分を望んでもらおうとするが、Niトリックスターはその欲求を満たすことができない。感情的な相性も、性的な相性も最悪である。決定を下す前に、どちらの情報源が信じられるか決めなければならない。どちらも自分の調査結果を信じており、相手のデータを見ると気分が悪くなる。彼らは自分のステータスを何よりも優先する。INFPはステータスを追求し、ESTJは道徳原則を求めている。

彼らは相手を無能、自分を高く評価していない、自分を望んでいないと判断し、お互いを非難する。特に寝室では、どちらも相手に主導権を取らせようとするが、何も起こらず、時間だけが過ぎていく。ストレスがたまり、満足感は得られない。そして彼らは離れていく。この双対関係において、関係が続くのは惰性が働いているからである。最初にセックスした相手だから結婚し、別れるまで何十年もかかる。

性的な相性が悪いので、浮気に繋がる。先に浮気するのはINFPである。彼らの悪徳は裏切りであり、INFPは16タイプ中で最も裏切りやすい。ただし美徳によって、最も忠実でもある。結果として、INFPは自分を快適にできないESTJを見捨てる。そこでESTJが忠誠心を発揮することもなくはないが、大抵はそうならないし、そうするべきでもない。INFPが次の寄生先を探すまでキープされるか、托卵されるのがオチである。

これがESTJとINFPの双対関係である。双対関係がどのように機能するか、詳細はLevel14で取り上げる予定である。楽しみに待っていてもらいたい。