先日サブタイプ診断を頼まれたので実施してみたところ、彼女はSD/SF、いわゆる「幸せなENTP」であった。そこで問題となるのは、影に焦点を当てたENTPと、潜在意識に焦点を当てたENTPどちらが優れているか、ということである。認知的焦点はタイプの関係にも関わっている。人の認知的焦点を特定するには、様々なアプローチを取る必要がある。

例えば、あなた自身が他人からよく言われる批判トップ5は何か?パートナー、あるいは自分と非常に近しい人に批判されることは、認知的焦点を明確にするのに役立つ。これを理解するには神殿の概念を把握しておく必要がある。大罪、生きる美徳、認知的起源など、タイプグリッドで人を識別する新たなベクトルがあり、これを認知的焦点の識別にも利用することができる。成功する関係を築くには、認知的焦点が何であるかを知る必要がある。

ゴールデンペアを成功させるには、片方が潜在意識に集中し、もう片方が無意識に集中していなければならない。前者はより幸せで、遊び心があるが、愚かになることがある。後者は賢明だが、それほど幸せではなく、人生を深刻に受け止めている。無意識に集中していると、クリティックがより発達しているため、そのタイプ比で賢くなる。

だから誰と相性が良いか考える前に、まず自分の認知的焦点を決定しなければならない。そうしないと、間違った相手と付き合ってしまう可能性がある。潜在意識焦点と無意識焦点をペアにするのは、万人に当てはまる解決策ではないが、5回中4回は上手くいくだろう。無意識焦点だが、同じ無意識焦点の相手を好む人もいる。人は年を取るほど自分自身のことを理解するようになり、個人的な好みも定まってくる。

潜在意識に焦点を当てたENTPと、影に焦点を当てたENTPを比較すると、前者は少し堕落している傾向があり、Siが強く、遥かに頑固である。Tiが強化されているので、あまりオープンマインドではなく、人の話を聞くよりも、それを訂正している時間の方が長い。ただし、社会意識が高く、社交的な状況で過ごすのは得意である。

このため、潜在意識焦点のENTPは幸せになるが、男性の場合これは恩恵をもたらさない。ENTPの自我と潜在意識は非常に女性的なので、彼らは女性的な男性となってしまう。しかし女性なら、これは有利に働くだろう。あなたの女性らしさは増し、男性にとって魅力的になる。女性にとって魅力的なのは、影に焦点を当てたENTPである。問題は、特にENTPの女性を見つけるのは、非常に難しいことである。

INFJは最も希少なタイプと言われているが、もし希少でなければINFJを名乗りたい人間はそれほど多くないだろう。ENTPはカメレオンのようなもので、タイプするのが難しいので、彼らを見つけるのが難しい。潜在意識に焦点を当てたENTPは協調性がある。影に焦点を当てたENTPは遥かに控えめで、社交があまり得意ではない。さらに、男女関係なく嫌な奴である可能性が高く、現実的で、やりたいことを何でもする。

彼らは特定の状況で玄関マットになるのではなく、境界線を強制する可能性が高い。一方、潜在意識焦点のENTPは忠誠心が強いので、Siが利用される原因となることがある。これについては「ENTPをソーシャルエンジニアリングする方法」で詳しく説明する。無意識焦点のENTPは独立心が強く、社会のルールを破ることを厭わず、自分の本心を率直に話す。ENTPの幸せにとっては潜在意識焦点が優れているが、特定の状況、パートナーの認知的焦点によっては、無意識焦点が好ましいだろう。