今回はENTJの認知的移行をお届けする。ENTJは元帥、チーフなどのあだ名で知られているが、どんな場面でも自分の社会的地位をひけらかさないと気が済まない。そして主導権を握り、他人をコントロールして、指示を出す。彼らは言いたいことをそのまま言う。例の金がないINTJもそうだったが、NTJは自分が情報提供する手間を惜しみ、伝わらないと相手を無能認定する。
それが彼らのコミュニケーション・スタイルである。彼らのインタラクション・スタイルはイン・チャージ、気質として実用型なので、独立心が強く、自分のやりたいことをする。人々は彼らを衝動的だと非難する。また、抽象的で可能性にオープンである。彼らは構造型なので、最も効率的でコスト効果の高い方法で物事を行う最善の方法を見つけようとする。「安い・速い・美味い」で同時に成立できるのは2つまでである。安く済ませるには時間がかかるし、速く美味いものが食べたければ、金を払うしかない。
しかしNTJはこれら3つを他人が同時に満たすことを要求する。ENTJの美徳は寛大さ、悪徳は貪欲である。彼らの目的は全てのタイプの中で最も優れた達成者になることであり、仕事を上手くやり遂げ、最も優れた犬として評価されることである。起業家としてCEOになることもあるし、軍事的なリーダーになることもある。彼らは村長として様々な会合に参加し、シャーマンの意見を聞いて、そのビジョンが正しいことを確認する。私のようなNTPはシャーマンとして、ENTJが村長であり続けられるように助言を与える。ENTJは村、会社、仕事、結婚生活などの集団と結びついており、そこから離れることはできない。
INTJが実行できるのは、一度にひとつのことだけである。同時に複数のことに着手するとストレスを感じ、パフォーマンス不安から先延ばしに陥る。ENTJは自分がやったことを全て見せびらかし、注目を求める。自分のステータスを誇示することで、Siユーザーが良い経験をできると信じているのである。Seチャイルドは多方面から注目を浴びたいのに対し、劣等Seはひとつの対象から多くの注目を浴びたい。だからINTJは完遂者で、ENTJは責任者である。
しかしENTJは過ちを犯すことがある。ワーテルローでナポレオンが敗れたのは、人々を牛のように扱うからである。ジョン・スカリーは合理的にジョブズを追放したが、シャーマンが去ったので村も呪われてしまったのである。彼らは自分の評判を気にしているので、数字に基づいて決定を下す。ENTJは素晴らしい実行者だが、ビジョンを描くことや権限委譲は苦手である。逆にNTPは委譲しすぎてしまうことがある。それがAppleの問題の本質である。
自我ENTJには潜在意識ISFPがある。将軍が森のドルイドになるのである。自我が繰り広げている闘争がもたらす結果を認識することによって、森に行って瞑想し、精神的な経験をすることで、ビジョンを取り戻すことができる。ENTJはこれらのリスクを認識する必要がある。
無意識INTPはエンジニアとして知られている。影に焦点を当てたENTJは優れたソリューションを設計し、フレームワークやモデルを作成する。彼らはそれを他の人々に販売し、ビジネスを指導する。これは非常に重要である。なぜなら、ENTJはトリプル・システマティックなので、たとえ会社で下っ端だったとしても率先して行動し、事前に許可を求めない。彼らはその実行力で、CEOに昇進する。そしてナポレオンは独裁者になったのである。
一方、ESTJはルールに従えば、年功序列でCEOの座が回ってくると思っている。申し訳ないが、あなたはまだ中間管理職である。彼らは中間管理職にいるのが得意である。ESTJは中間管理職という役目に忠誠心を持ち、快適ゾーンから抜け出せなくなってしまう。ENTJは快適ゾーンに興味がない。そのため、快適さを犠牲にして物事を成し遂げ、ESTJを破ってベスト・オブ・ドッグとなることができる。ESTJはリスクを負って、何かをするべきである。リスクを負うからこそ、成功して会社に貢献し、収益が手に入る。
NTJは数字だけを頼りに、経歴書を見て気分が良くなる人材を雇うが、それらは怠け者のNFPやSTJで、書類を操作して金を得る手管に長けている。いざ何かをさせようとすると、彼らはあまり役に立たない。中間管理職と財務管理、営業が定位置になるだろう。ESTJは株主に忠実になることでCEOになれると思っているが、そうは問屋が卸さない。企業の上層部の人々を精神分析すれば、会社経営する精神的能力があるのか分かるだろう。ESTJは投資家に忠実になり、彼らの為に正しいことをする死闘に加わることになる。ENTJは生産性や収益の為に、株主を犠牲にすることを厭わない。
彼らを買収しようとしても、NTJはそれを拒否するだろう。彼らはあなたにいかなる発言権も与えない。それが彼らの選択の自由を阻害する可能性があるためである。ESTJは中間管理職に慣れて、その地位で快適になり、新入社員を批判して、勤続年数という肩書をひけらかす。それが村では正しいことだからである。一方、ENTJに条件付きで何かを与えると、彼らの超自我が表に出てくる。彼らはあなたを操り人形のように操り、残りの人生を支配するだろう。
ENTJがINTPの影に囚われると、問題になることがある。ENTJが起業家や上司ではなく、従業員になろうとしても、碌なことはない。協調型の人々にコントロールされるENTJは、精神に異変をきたすだろう。ロバート・キヨサキの「金持ち父さん・貧乏父さん」を読んで、起業家になるべきである。ゲイリー・ヴェイナチェックでもいい。持ち家は資産ではなく、負債である。つまり、キャッシュフローを作らなければならない。資格を取れば自動的にベスト・オブ・ドッグ賞が与えられるとは思わないで欲しい。
超自我ESFJは世話焼きをする。しかしENTJに世話を焼かれたい人間などいるだろうか。金は出すが口は出さない。これが理想である。ENTJの寛大さは、慈善とは異なる。慈善は頻繁に寄付するが、金額は少ない。「慈善活動をしている」という気分の問題だからである。寛大さは一度に大金を支払うが、超自我ESFJは条件付きで相手を支配しようとする。だからあなたは悪い人間だと思われるのである。
認知的移行には、混沌とした移行と秩序的な移行がある。これについては、メンバーシップでLevel19を参照して欲しい。認知的移行はヒーロー、劣等機能、ネメシス、デーモンを通じて行われる。ヒーローは非常に強力で万能なツールである。ヒーローは自我と共に発達するが、ペアレントが発達するまで完全にはなれない。潜在意識に移行すれば幸せになり、無意識に移行すれば成熟する。自我を制御できれば、個人的な責任を負うことができる。中年の危機が起こるのは、劣等機能を克服していないからである。
それは停滞することを強制し、人生全体を破壊する。劣等機能が不幸になると、悪魔が認知軌道を通じて爆発し、人生をリセットする。高い地位にあるENTJが精神疾患にかかり、自殺未遂した後にアーティストとして目覚めるようなものである。潜在意識を発達させるのが問題に対処する唯一の方法となる。ただしゲートウェイ機能を習得しないと、健全な方法で移行することはできない。
不健全な移行は、恐怖から生じる。ENTJは良い人になるのが怖いと思うことがある。批判され、悪い人だと思われると、彼らは非常に不安になり、否定的に反応し、今を生きるアーティストとして、やりたいことだけをやる。これは薬物や乱交など自己破壊行動に繋がることがある。そして全ての評判を失うのである。Teヒーローは自分が道徳的に劣っていると感じており、問題行動に走る。ここから抜け出すには、自分が良い人である物理的な証拠を記録するしかない。Siトリックスターは忘れっぽいので、寛大な行いをしたら、全てを記録媒体に保存しておく必要がある。そうしないと、自分が良い人であることを証明できない。
記憶からトーテムを作り上げ、Seチャイルドがそれに触れた瞬間にサイコメトリーが起こる。全ての記憶が脳内に蘇るのである。これが外向的感覚の仕組みである。彼らは善行の物理的証拠を持っているので、悪い人になることを恐れない。あるいは周りの人々が彼らの善行を覚えていて、それに報いてくれるかもしれない。NTJは見捨てられることを恐れている。誰かが彼らを見捨てるということは、彼らが悪い人である証であり、NTJはそれに耐えられない。
だからこそ、性的関係にある相手には、そのことを知らせておかないといけない。ENTJは男性的なので、女性にとっては特に困難である。そして事態は悪化する。健全な状態で恐怖を乗り越え、潜在意識に進むと、彼らは素晴らしいアーティストになる。映画監督の多くはENTJである。NTPは彼らの作品の素晴らしい視聴者になる。ただし、それはENTJに謙虚さがある場合である。自分が万能だと思い込むと、ワーテルローで敗走することになる。自分の善行を記録し、寛大さを証明することで、自分が悪い人かどうかを心配する必要がなくなる。あるいは、誰かが忠誠心で報いてくれる。これが健全な潜在意識への移行である。
無意識INTPへの移行は心配と関わっている。ENTJは自分の考えが真実ではなく、間違った考えをしていることを心配している。そのため、彼らは常に複数のTiユーザーに自分の考えが正しいことを検証してもらわないといけない。映画撮影をする際、彼らは無意識INTPで特殊効果やビジョンを考え出すが、基本的に衝動的で浅はかなので、深みのある脚本を書くことはできない。彼らが心配を打ち消すためには、多くのリサーチと参考資料、トレーニング、そしてシステムを制御する自制心が必要になる。
常に何らかのプログラムに参加し、本を読まなければ、健全に無意識へ移行することはできない。単に学校システムで評価されるだけでは、影に囚われ、成熟しているが不幸になってしまう。そして異性にもモテないだろう。記憶ツールはENTJにとって成功の鍵であり、それがあれば健全な認知的移行が可能になる。
超自我への移行は複雑である。ENTJが自分を善人だと信じているのに、外部から不当に批判されると、超自我ESFJが無慈悲な思いやりを押し付けてくる。彼らは食事に毒を盛り、最後の晩餐を振舞う。ENTJは被害者を苦しめることに、サディスティックな喜びを得るだろう。あるいは、ENTJが会社のCEOである場合、取締役会が全く忠実でなかったり、ENTJのリーダーシップを認めないと、超自我ESFJは部下の女性に手当たり次第手をつけるようになる。誰もENTJが良い人であると信じていないので、上辺だけの善意で人を騙すことにも躊躇がない。ENTJは自分の善行を示そうとしてステータス自慢に陥ることが多々あるが、それは他人にもわかる形で示さなければならない。
ENTJは自分が善人であり、高い道徳基準を持っていることを証明する方法を学ばなければならない。常に教育プログラムに参加して、実用型から適切なシステムを教授してもらうことも忘れないで欲しい。記録媒体は必須である。そうすれば悪魔は寄り付かず、十分な知恵と謙虚さと責任がある。悪魔は天使に変わり、悟りへの道が開かれるだろう。
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