INFJはどのように成熟し、考え、決断を下すのか?こう見えても、INFJは(インプットに失敗しなければ)最も論理的なタイプのひとつである。論理的でないのはINTJの方なので、覚えておくと良い。
ただし、INFJは人々にとって最適なシステムを作成することには不向きである。彼らは動機型で、Win-Winを得ることに重点を置いており、構造型ではない。構造型は何かを実行する場合に最善の方法を求めるが、INFJは「人に優しくないシステムを改善したい」と言う割には、いざ組織運営を行うとグダグダになる。INFJはTeトリックスターで効率性に欠けるので、不必要な指示や会議が多い。さらに組織の統制を乱す人間を排除しなければならないが、INFJはそれをやった場合の損失(自分の評判)が気になるので、決断できない。「INFJさんは悪くないよ」と全員が同意して、やっと実行できる。
INFJが説教と洞察を用いて洗脳に成功した場合のみ、人々は喜んで彼らの話に耳を傾け、自己改善に向けた無私のプロジェクトを継続することになる。INFJはしばしば偽善者であり、自分を棚に上げて他人を批判することが多い。これは未熟さゆえに責任感が欠けていることから起こる。STPは「他人を批判しなければ、自分も悪事を働く自由がある」と秘密契約を結ぶが、INFJは協調型なので、「自分は正しい人間なので、自分がやっていることは悪事ではない」、あるいは「馴れ合っている人がやっているから、自分もやっていい」という秘密契約を結ぶ。
INFJが成熟するには、第一に自分のニーズを満たす責任を負い、他人が自分のニーズを満たすことを期待しないことである。そしてパフォーマンス不安を克服する。INTJは実際にセックスするよりセックスについて考えている方が多いと非難されるが、INFJのパフォーマンス不安はプライドに繋がり、Tiチャイルドの神コンプレックスを生み出すことになる。INFJはあらゆることについて知っていると傲慢になり、これは非常に迷惑である。彼らが謙虚になり、インプットに失敗していることに気づいた時だけ、パフォーマンスに伴う失敗を許容できるようになる。
失敗を恐れると、何もできなくなる。そして40歳になり、馴れ合う相手もおらず、中年の危機に陥るのである。重要なのは、INFJがどのタイプよりも練習から恩恵を受けることに気づくことである。全てのタイプが練習から恩恵を受けるわけではない。INFJの野心的なSeがパフォーマンス不安を取り除けば、最終的に誰よりも優れたパフォーマンスを発揮できるようになる。ただし、パフォーマンスと忠誠心のトレードオフはやめるべきである。良いパフォーマンスをしても、必ずしも人々が忠誠心を抱くわけではない。
INFJが失敗を恐れるのは、失敗すると他人が忠誠心を失うと思っているからである。彼らは忠誠心を必要としている。INFJの最大の恐怖は、見捨てられることと酷いパフォーマンスをしてしまうことである。しかし大抵の場合、人はINFJの成果と関係なく、各々の都合で去っていく。INFJが失敗を求めるほど、成功する確率は高まる。
Tiチャイルドの神コンプレックスに加えて、自分の能力が他人によって抑制されていると感じると、その人物を排除するために噂を広め、評判を下げる可能性がある。そうすれば、自分より優れたパフォーマンスを発揮する他人を恐れる必要がなくなる。これは劣等Seに加えて、Teトリックスターも作用している。これは未熟さの一例である。
これは失敗を尊重すること、常に最高のパフォーマンスができるわけではないことを認識することで、解決できる。さらに練習を積めば完璧である。練習すれば、パフォーマンス不安に悩む必要はない。それに加えて、Teトリックスターの問題がある。未熟なINFJは物事を額面通りに受け取り、検証しない。そのため、彼らは何でも信じてしまう。ヒッピー文化やニューエイジ主義、クンダリーニ体験などのスピリチュアルやUFOに至るまで、全てを信じ、それが何かを意味すると思っている。それらを実際に検証することなく、殆ど何にでも自分の信念に当てはめようとするので、成熟するには時間をかけて検証する必要がある。
その検証を通じて、彼らは少しずつ賢くなっていく。未熟なINFJが抱える別の問題は、自分を適切に評価していないことである。彼らは自分の価値に対して非常に批判的なので、自分は無価値だという闇に落ちやすい。INFJは過剰なギバーになり、自虐的になって、「つまらないものですが」と自らを差し出す。彼らは自分自身の価値を評価しておらず、常に人を喜ばせようとして、受け入れられることを求め、他人が良い気分になることを望んでいる。
人生は「良いパフォーマンス=忠誠心」という公式通りには進まない。INFJはその信念を手放す必要がある。彼らは助けている人々から文句を言われると、自分の無価値観を痛感するが、それは一種のプライドである。なぜならINFJは完璧主義者であり、常に素晴らしいパフォーマンスをすることを当然と見なしている。
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