今回はESTPとINFJのオクタグラムについて解説する。この話を深く理解するには、メンバーシップにある「欲望の大罪」を読んでおく必要がある。オクタグラムにおける無意識の発達と潜在意識の発達における違いは、人が影の極に近いか、願望の極に近いかによって決まる。

ESTPとINFJの認知的起源は親密さと繋がりである。それが彼らが人生で最も望んでいることであり、どのタイプよりも孤独に苦しむ所以である。誰もが孤独を感じるが、ESTPとINFJほどそれを痛感するタイプはいないだろう。これを埋めるために、彼らは多くの性的関係を持つ。

この2タイプの影の極は理想化、または偶像崇拝として知られている。彼らは恋人や特定の対象を台座の上に置き、その対象を偶像化する。それと同じくらい、彼らは自分自身を偶像化してしまう。問題は、それが最終的に偶像への隷属や奉仕に繋がる点である。

彼らは文字通り偶像崇拝を犯している。これは無意識が発達した場合であり、潜在意識が発達した場合は客体化に走る。彼らは自分自身を客体化し、物のように扱われることを好む。彼らは他人も物のように扱う。これは酷いことである。

オクタグラムは人間関係に影響を及ぼし、人々は育成を活用してパートナーを選ぶ。たとえゴールデンペアであっても、その関係にオクタグラムは大きな影響を与える。潜在意識が発達していて客体化に近づくと、彼らは他人から崇拝されたいと思う。その逆もまた真である。無意識が発達して他人を崇拝すると、その対象から客体化されたいと思うだろう。これが特定の性的嗜好者からESTPやINFJに需要がある理由である。いわゆる「体目当て」というやつである。

これは究極的に客体化が機能した例である。彼らは何らかの物体になりたい。ESTPやINFJは常に人間であることに疲れていて、物として扱われたくなる。そうすることで、人間であることに感謝できる。無意識が発達したINFJは、子供の頃に問題を抱えており、意識的に能力を発揮している。彼らは環境によって他人を崇拝するように強制されたようなものである。子供の頃に自分のニーズが満たされるためには、自分の家族や環境を崇拝して、苦痛の中で生存する必要があった。そして成熟を活用できるのである。

潜在意識が発達したINFJは、パフォーマンスに成功することによって客体化されてきた。非常に成功したINFJのアスリートは、劣等Seで優れたパフォーマンスを発揮し、他の追随を許さない。家族や周囲の環境はこの成果を褒めて、INFJを客体化し、パフォーマンスを維持できるようにサポートした。潜在意識が発達したINFJは自分を優れたパフォーマーと見なしているが、無意識が発達したINFJは自分のパフォーマンスを不十分だと思っている。

しかし時には無意識焦点になることもある。いわゆるSD/UF INFJは、若い頃に最高のパフォーマンスに対して与えられていたサポートを、突如として奪われてしまう。一方、高いレベルのパフォーマンスを維持し続け、アイドルとして客体化されるINFJは、SD/SFである。これは興味深い違いである。

SD/UF INFJは、素晴らしい子供時代を過ごし、非常に恵まれていたが、両親は潜在意識が発達した子供を未熟だと思い込み、全てのサポートを取り上げて自由を奪うようになった。このためINFJは無意識に集中し、潜在意識への支援が一瞬にして奪われた事実に対処しなければならなかったのである。

ESTPも同様の経路を辿る。一方、UD/UFの人々は、支援の経験はない。彼らはあらゆるタイプの中で最も孤独な人であり、他者に頼らず、自分の力で人生を実現するしかない。これは協調型のINFJにとって特に困難である。彼らは帰属意識が高く、グループの一員になって他の構成員たちと馴れ合いたいと思っている。

これは大きな問題になる。彼らの家族はINFJがティーンエイジャーになった途端に、サポートを取り上げ、邪魔者として追い出したのである。無意識が発達したINFJは偶像崇拝、潜在意識が発達したINFJは客体化に走る。これが2つの違いを区別する方法である。