今回はINFJとの個人的な思い出話なので、理論的な情報はない。彼女とはDiscordの類型サーバーで知り合った。直接話したことはそれほどなかったが、彼女は私を気に入ったらしく、Twitterを始めた時にフォローしてきたので、私もフォローし返した。そのうちに私はブログを始めて今に至るが、既に彼女はブロックリストに入っている。

なぜか?彼女の道徳的指導に耐えられなかったからである。指導と言っても、直接「あれが悪い」と言ってくるわけではない。エアリプで遠回しに、個人名は出さずに「自分のことに思えるが、はっきりしない」という投稿である。無意識ENFPは自分が気に入る投稿だけをさせるために、操作的な情報提供を怠らない。

なぜ彼女は黙ってフォロー解除しなかったのか?類型情報が欲しかったからである。INFJは「見る目のある自分」という自己像を抱いていることが多い。英語が読めない彼女にとって、情報源はほぼ私しかなかったのだろう。それが証拠に、彼女は私が運営しているサーバーに入れて欲しいと頼んできた。なぜかINFJと話していると「Amyleeさんなのではっきり言うと」的なフレーズを言われることが多い。彼女も言ってきたが、本当にそうならエアリプではなく「はっきり」言ってきたらどうだろうか。そもそも特定人物にしか言えない本音など、何の価値もない。そして「サーバーに入りたいが、参加はしない」という。つまり、「情報は欲しいが、お前の為に使う時間はない」ということである。おわかりいただけるだろうか?彼女は私に対する感謝も敬意もなく、ひたすら利用するつもりだったのである。彼女が私に提供していたのは、ポエムと自分語りである。何も提供していないに等しい。なぜ一方的に受け取る立場でありながら、そこまで図々しくなれるのか、当時は理解に苦しんだが、一方的に受け取る立場だからこそ、何かが歪んでくるのかもしれない。

私はソシオニクスのブログも持っているが、そこで最初に投稿した記事は「LII:サブタイプ」である。この記事の原文をカウンターで数えると、1557ワードである。翻訳はジャンルによって単価が変動するが、この記事を最も低単価な一般文書と仮定すると、1ワード10円になる。つまり、「LII:サブタイプ」の記事を日本語で読むには、本来1万5千円程度かかる計算になる。ソシオニクスのブログには115記事あり、サブタイプだけで5万円前後の金になる。それ以外にも、このブログとポッドキャスト、ツイートに英語とロシア語の翻訳・要約料がかかる。厳密に計算したわけではないが、読者は私に100万円の借金がある状態である。そして、その借金は今後も増えていく。しかし馬鹿なINFJは自分が金を借りているという自覚もなく、高尚なモラルを振りかざし、私にマウントを取ることに必死になるばかりであった。彼女にしてみれば、暇な時間にスマホでチェックすれば最新情報が手に入る、便利な情報Botのようなものだったのだろう。

INFJは潜在意識ESTPなので、上下関係があることを嫌う。より正確に言うなら、自分が下の立場にいることを嫌う。モラルは自分が優位性を得るための口実である。このため、INFJと親しくなると、彼らは必ず相手の道徳的欠点を指摘し、上下関係を作ろうとする。それは「可哀そうな相手を救ってあげる」という優しさに見えることもあれば、「人間性を非難する」という厳しさであることもある。ネット上の説明文には「INFJは真正性を求める」などと書かれているが、彼らは相手がありのままでいることなど全く望んでいない。

INFJはTeトリックスターなので、計算ができない。自分の道徳に従うことで、相手がどのような損害を被るか、それを実行するには客観的にどの程度のコストがかかるのかを考えないし、自分がそれを補うつもりもない。そもそも、その道徳にどの程度の妥当性があるのか証明することもできない。

さらに言うなら、彼らには一貫した道徳観念などというものはない。彼らの道徳はその時の気分、他の人々の気分によって、ころころ変わる。彼らはそれを「人の気持ちがわかりすぎる」と表現しているが、「物は言いよう」とはこのことであろう。人の気持ちがわかるのに、なぜ彼女は私の気持ちがわからなかったのだろう。彼女にとって、私は人間ではなかったのかもしれない。INFJに好かれても、彼らの理想どおりに動く駒として生きることを強いられるだけである。彼らは私の幸せではなく、私が他人を幸せにできるかに興味がある。INFJとINTJは類型に対する執着が強いが、プライドが高いので、「見ていただいている」ということにしないと、機嫌を損ねる。ゆえに私のブロックリストの双璧はこの二タイプである。

私はあなた方に何の執着もないし、我慢して交流してもらいたいとも思わない。私の知識や情報は、それを価値があると思い、必要としている人々のために発信しているのであって、対価を支払わず、さらに奪い去ろうとする物乞いに向けたものではない。あなたが生きにくいのはモラリストだからではなく、モラルがないからではないだろうか。