今回は認知的シンクロニシティと基本的な互換性について、最後の記事になる。本題に入る前に堪え性のないENTPたちに言っておくが、ブログのコメントは私が認証するまで反映されない。あなた方がやるべきことは、コメントを送信した後に、一呼吸置いて待つことである。そういうわけで、前回は感情機能について話したが、今回は思考機能の話である。TiとTeはそれぞれ論理と論理的根拠を担当する。

私のように論理的な人々は、合理性を利用するための精神エネルギーをさほど持ち合わせていない。Teの合理性とは、集合的な真・偽の判断である。これはグループの思想、データ統計、人々が真実だと信じていることである。TeユーザーはX、Y、Zの証拠の為に、x、y、zを信じている。これがTeの理論的根拠である。

INFPやISTJが「出典を引用してください」と言うのは、そのためである。「理論的根拠がなければ、私はあなたのことを信じません」と言い出す。彼らは論理的な結論に自分たちで到達しようとするのではなく、何が真実であるかを問題としない。問題は、彼ら自身が真実についてどう感じるか、多くの情報源と引用が全て同じことを言っているか、他の誰かが同じことを主張しているか、である。彼らが多くの証拠を手にすると、それについて良い気分になり、主張が正しいことを信じるようになる。Te-Fi軸は真実についてではなく、他の人が何を信じているかに関する軸である。

彼らは多くの人が同じことを信じていることに満足するので、自分も安心してそれを真実だと信じることができる。一方、Tiは論理であり、個人が真実または間違っていると信じるものである。論理は倫理と結びついている。私が何か真実を述べると、すぐに誰かが感情的な反応を引き起こして、「それが良いことかはわかりません。出典を引用してください」と金切り声を上げる。そして私は彼らを良い気分にするために、出典を引用してやらないといけない。

私がTeに情報源をインプットすると、Fiは良い気分になって意見を変える。このようにして、Teユーザーは意思決定を行う。論理として知られるTiは、思考の源である。TeはTiを消費しようとする。合理的な人々は、論理的な人々の近くに居たいと思う。例えば、ここにENFPやESFPがいる。彼らが単独ではあまり賢いと感じられないが、賢い人々の近くに置けば、Teチャイルドは非常に優秀になる。あるいは賢い人々が書いた本を読めば、Mensaにも入会できるだろう。

こうしてTeに片っ端から引用や参照を埋め込めば、かなり思考力を高めることができる。彼らにはフィクションよりもノンフィクションを読ませた方がいいだろう。TiはTeの源であり、だからこそTeユーザーはTiユーザーを消費しようとする。Teユーザーばかりの部屋にTiユーザーが入って来て、自分の意見を共有したとする。その情報源を明示することができれば、Teユーザーは満足して、その意見が真実であることに同意するだろう。Teユーザーは、出来るだけ多くのTiユーザーと関わるべきである。そうすることで、彼らは賢くなったと感じられる。Teユーザーは他人の思考を操作したり、盗んだり、消費したり、吸収する。周りに賢い人間が多ければ多いほど、Teユーザーは強力になり、最終的にTiユーザーを含む他の人々の思考を導くことができるようになる。

ENFPやESFPは、この力によって優れた営業マンになる。彼らにとって、全ては信念の問題である。コミュニケーションや説明がない場合、認識は現実になる。Teチャイルドは人々に新しい何かを信じさせるために、認識を変え、ブランドを作り出し、他の人々に信念を植え付ける。それらは必ずしも真実ではないが、真実のように見せかければいいのである。問題はそれらの信念についてExFPがどう感じるかであり、人々がどう考えるかである。それが合理的思考の全てである。彼らは財務管理が得意で、プロセスとルーチンの間で数字がどのように変化するか理解している。

合理的思考の真偽は多数決で決まる。60%の人間が「正しい」と言えば、それは正しい。論理的思考は、全ての考えに真偽の判定を繰り返す。100%に「真」と判定できなければ、それは真実ではない。この真実は、個人がそう信じているものである。ここに4文字の問題がある。INFJはF型だが、彼らの感情の源はFeではない。彼らの思考の源はTiチャイルドである。INFJは他の人々の感情や道徳を消費し、自分の道徳基準にする。だからINFJを思想家と称することに、何の問題もない。このように、MBTIには欠陥がある。

INFJはTiユーザーなので、合理的な人々とペアになりたいと思う。通常、それはNFPである。ENFPやINFPのTeチャイルドや劣等Teは、INFJのTiチャイルドをロックオンして消費する。あるいは、INTPとENTJの例もある。ENTJのTeはINTPのTiに即座にアクセスできる。ある調査によると、菓子の入ったボウルを50㎝遠ざけただけで、菓子の消費量は半減した。「手を伸ばせばすぐに食べられる」ことは重要である。ENTJは「このINTPを使って、素晴らしいコンテンツを作って、会社で売りさばこう」と思うだろう。Teユーザーが「これについてどう思いますか?」と尋ねれば、Tiユーザーはすぐに説明できる。そうすればENTJは自分が愚かに感じることもなく、快適な気分になる。

ESTPとESTJも良い関係だろう。Teヒーローが世界を救うためにやり過ぎた場合、Tiペアレントは「あなたは子供たちを傷つけている」と警告する。こうしてESTPが思考を提供することで、ESTJは冷静になることができる。このように互換性の高い関係では、ESTJは快適な気分になり、ESTPが望むものを喜んで提供するようになるだろう。

この認知的シンクロニシティは多くの互換性を生み出す。このようにして論理と論理的根拠は同期し合うのである。TeユーザーはTiユーザーの知性と賢さを吸収することで、自分も賢くなったように感じて、自己価値観が高まる。Tiユーザーから吸収した思考やアイデアのおかげで、自分自身に満足することができる。事実、私のブログを読んで賢くなったTeユーザーも多いだろう。

これで認知的シンクロニシティの話は終了する。次のシリーズでは自己親密性の4つの柱について投稿し、その後に16タイプの互換性について詳しく調査する。既にESTJの関係については投稿してあるが、複数の人間関係を全てのタイプで網羅するには時間がかかるだろう。そして○○タイプとxxタイプの違い、読者の質問にも答えていく予定である。