今回はINFJ諸氏がお待ちかねの人間関係に関する投稿である。16タイプの性格でINFJの記事は7番目に読まれている。おそらく彼らはMBTI仕様の「共感性が高く神秘的」というINFJ像を望んでいたのだろうが、私がやっているのはMBTIではなく、真実を描くとあのようになる。

INFJは直接的に反応し、行動するフィニッシャータイプである。彼らは理想主義者であり、非常に人間志向で、そのために社会的状況を操作する。彼らは完璧主義者なので、最高の体験を提供できるように励んでいる。INFJのダルマは人々を改善し、より良くすることである。彼らは物理的接触、外見、現実性チェックを通じて人々に力を与える。

全ての講義を読むと、背景にひとつの壮大な物語があることに気づくだろう。ポジティブな部分もネガティブな部分も、物語を構成する要素に過ぎない。INFJたちは「自分は人間をよく理解しているから、人のタイプを当てることができる」と言い張る暇があったら、私の投稿から学んで欲しい。あるいは、そう言っているのは自分をINFJだと思い込んだINFPかもしれない。そうであったら、自分の信念ではなく、気質とインタラクション・スタイルに基づいて人のタイプを判定して欲しい。社会的適合性で相性の良いタイプと合わないのは、自分や相手のタイプを誤認している可能性がある。前提が間違っていると、事態が混迷するだけである。

INFJの互換性について免責事項を述べておかねばならない。心理機能の互換性とは、パズルのピースを組み合わせて適合させることである。これについて知りたい場合は「認知的シンクロニシティ」を参照して欲しい。これは電気のようなもので、プラスとマイナスの電荷がある。内向機能は正の電荷を持ち、外向機能は内向機能を消費しようとして周辺を回ろうとするため、負の電荷を持つ。複数のFeユーザーがいる部屋にFiユーザーが入って来ると、Feユーザー全員の感情状態が変わる。これはFeがFiの周りを旋回することを好むためである。ソシオニクスでそんなことは言っていない?

ソシオニクスは友情を互換性だと教えているが、これは機能的な互換性がない場合でも、課題を遂行したり生き残る為に組み込まれた、仲間意識である。人間の精神には陰と陽のバランスが組み込まれているため、相容れない場合でも共通点を見つけて関係性を築くことができる。同じインタラクション・スタイル、同じ気質、同じクアドラの人々は仲間意識を持つ。双対関係は最高の関係ではない。ただし、この相手からは多くを学び、お互いに潜在意識を発達させることができる。鉄が鉄を研ぐように、訓練と学習の機会を得るのである。

INFJと互換性があるのは、上位からNP、SJ、NJ、SPの順である。これを詳しくするとNFP、STJ、NTP、SFJ、SFP、NTJ、STP、NFJとなる。社会的適合性は友情に関するものであり、恋愛関係ではない。友情は恋愛関係と仕事上の関係を混合したものである。この観点からINFJと最も相性が良いのはENFP、次にINFP、三番目がESTJ、四番目がISTJ、五番目がENTP、六番目がINTP、七番目がESFJ、八番目がISFJ、九番目がESFP、十番目がISFP、11番目がENTJ、12番目がINTJ、13番目がESTP、14番目がISTP、15番目がENFJ、16番目がINFJである。上位は深く意味のある友情、下位は浅い知り合いの関係となる。INFJは内向型なので、この投稿では互換性の低いタイプから紹介していく。

INFJ同士の関係は、心理機能が互いの探しているものを見つけることができない。NeはNiを周回したいと思っているが、到達することすら難しい。我々の魂は形而上学的な太陽系のようなものである。例えるなら、心理機能が惑星で、自我は太陽系のシステムである。INFJはお互いがやりたいことをやりたいようにやっているのを見て、相手が腐敗していると思う。二人が鏡を覗きこむと、そこには混沌が渦巻いており、Siデーモンは不安になる。両者ともに高い道徳基準を掲げているが、それを少しでも下回った方は非難されるので気を抜くことができない。非難の応酬の末、どちらかがドアスラムによって関係に終止符を打つことになるだろう。

INFJとENFJは、NFJとして高い仲間意識を持っている。コミュニケーション能力があり、成熟していれば、どんな恋愛関係でも上手くいくだろうが、努力が必要である。精神エネルギーを費やして崖を登れば、頂上で相手に会えるかもしれない。しかしNFPが相手なら風がそよぎ、花が咲き乱れる丘でピクニックができる。この関係でFeヒーローはFiクリティックを気分よくさせようとするが、INFJは「私は無価値で役に立たない」と悲劇のヒロインぶるのに忙しい。あるいは、自分はもっと良い人間になれるのではないか、十分ではない、などと言うかもしれない。ENFJはそれを否定してやらなければならない。

そしてある時、ENFJはINFJが自分について何も覚えていないことに気づく。それに対して、INFJはENFJが自分に忠実ではないと責める。彼らは互いに忠誠心を見出し、義務を負わせようとするが、それはできない相談である。彼らは高い仲間意識を持っているものの、文字通り心の距離は遠い。悲観的な機能と楽観的な機能が一致しているため、さらなる葛藤が生じる可能性すらある。

INFJとISTPは興味深い関係である。ISTPはINFJを無能ゾーンに置くのが早い。INFJが絵を描いたり機械いじりをしていると、ISTPがやって来て、やり方を指導する。SeペアレントはSiデーモンを怒らせ、劣等Seは激怒する。INFJはISTPに最高の経験を提供しようとしていたのに、ISTPはそれを台無しにしたのである。何かをやるように指示し、やり方にまで口を出すのは得策ではない。INFJが機械的に無能であり、責任を負わず、信念が欠如していることをISTPは批判する。潜在意識ENFJはINFJを指導したいが、それは劣等Seを怒らせる。ISTPはINFJが愚かであることを心配しており、気分を良くしたいが、劣等FeはFiクリティックに対して何もできない。SeペアレントはSiデーモンと接続できず、Neトリックスターは人の望みがわからないので、INFJがやりたいことをする自由を与えない。無意識ESTJはINFJをコントロールしようとするが、これがINFJの怒りを買う。最終的に、ドアスラムが問題を解決することになる。

INFJとESTPは「双対関係」である。SeヒーローはSiデーモンに義務を課そうとしており、NeデーモンはNiヒーローの将来を台無しにしようとする。あるいはTiペアレントがTeトリックスターに正しいことを伝えようとするが、INFJは他人の考えに気づいておらず、ESTPの意見がどうであろうと、自分が考えたことをやるだけである。潜在意識INFJは何かを教えて、INFJを改善しようとするが、話は通じない。彼らはお互いを非難し、無価値な存在に成り下がる。INFJが判断を急ぎ、ESTPの人間性を責めると、Seヒーローは激怒する。特に二人が近い関係にある場合、大きなリスクがある。

ただし、ESTPがINFJの父親である場合、TiペアレントはTiチャイルドを強化できるだろう。これはキリストの口から両刃の剣が出てくる関係である。父親が苛々している時、FeペアレントはESTPが道徳的に間違っていることを感じ取る。そこでTeクリティックを攻撃するために、Tiチャイルドを育成するのである。ロゴスを使用してESTPに訴えることで、ESTPは虐待をやめるだろう。必ずしもESTPが虐待するわけではないが、そうなった時はTiチャイルドが過剰発達し、父親の言動を検証することになる。これは男女関係でも同様である。全ての発言がTiチャイルドに確認され、ESTPは苛々する。

この関係の利点は互いに教えることである。彼らは決闘者であり、相容れないが、距離を置けば互いに学び、素晴らしい人物になれる。ダイヤモンドは圧力によって生み出される。二人の間のプレッシャー、痛み、苦しみは膨大な量だが、心はダイヤモンドとして硬化する。人間は人生で苦しむ必要があり、苦しみは知恵として転換され、知恵を得た人間はダイヤモンドとして輝くことができる。人は不完全だからこそ美しい。この関係は正反対なので、多くの対立と苦しみを引き起こす。彼らが一緒にいることを強いられ、共に働いたり互いを批判すると、極めてネガティブな状態が生じる。彼らを近づけるべきではないが、そうなればより鋭く研ぎ澄まされ、致命的な攻撃が可能になるだろう。

ここからは互換性の高い関係である。最も相性が良いのはINFJとENFPである。INFJは自分が何を望んでいるか知っており、ENFPは他人が何を望んでいるか知っている。ENFPは自分がどう感じているか知っており、INFJはENFPが何を望んでいるか知っている。彼らはENFPの気分を良くして、対立を起こさないようにする。INFJは自分の考えを知っており、ENFPは「これについてどう思いますか?」と訊ねることができる。ENFPはTeチャイルドが吐き出す出典の真偽を確認する必要がある。Tiトリックスターは何かを検証することが困難である。ENFPは自分の信念が重要であることを確認してくれるTiユーザーを必要とする。潜在意識ISTJはアレクサンドリア図書館を発展させるにつれて、様々な信念を生み出すが、それらが矛盾していることに気づいて気分が悪くなる。我々はENFPの堕落を望んでおらず、慈善活動を続けて欲しいと思っている。そこでNFJに検証を依頼し、信念と真実が一致していることを確認することで、安心する。INFJはENFPの役に立つことで、自分に価値があると感じられる。そしてENFPが「どう思いますか?」と訊ねるので、INFJは自分が賢いような気分になってくる。

ENFPはこれまでにやったことがないことを恐れ、快適ゾーンの外に出たがらない。INFJはこれまでやったことがないことを強制して、相手を不快にさせることを恐れているので、葛藤はない。もしINFJ女性とENFP男性が付き合っていて、ENFPが停滞している場合は別である。彼は自分を尊敬しておらず、自己親密性の4つの柱を実行しておらず、王・戦士・魔術師・恋人を発達させていない。その結果、INFJはENFPへの敬意を失い、彼を不快にさせるだろう。INFJの目的は人々を改善することであり、不快にさせてでもENFPをマンネリから追い立てる。INFJはENFPの将来を心配しており、ENFPも自分の将来を心配している。ENFPがマンネリしていることをINFJは劣等Seで観察しており、良い未来が訪れないことを認識している。それは自分の将来にも影響するので、改善しなければならない。INFJはFiクリティックで自分の価値について批判しているが、ENFPはそれをFeクリティックで批判する。INFJは自分を快適にしてくれて気分が良いのに、なぜそんなことを言うのか?

ENFPはINFJが自分の為にしてくれたことを全て覚えていて、それをTeチャイルドによって列挙することで、INFJは気分が良くなる。INFJはENFPが堕落することを防ぎ、ENFPはINFJが腐敗することを防ぐ。ENFPにとってはエートスが全てであり、INFJにとってはロゴスが全てである。INFJは考える人で、ENFPは感じる人である。自我にTiがあるタイプは「考える人」で、Fiがあるタイプは「感じる人」である。INFJは自分の過去を気にしないし、ENFPもINFJの過去に興味はない。INFJはENFPの過去を根掘り葉掘り詮索し、そのおかげでENFPには忠誠心が芽生える。「この人は自分を評価している」と気分が良くなるので、INFJのニーズに応えてくれる。

次はINFJとINFPである。基本的にはENFPと同じだが、INFJは強欲である一方、INFPは他人の欲を管理する責任があるので、ここにはある程度の謙虚さが組み込まれている。INFPは将来について悲観的な警告を発し、それはINFJの役に立つ。仙人が賢者を助けるようなものである。INFPは超道徳的だが、時にそれが悪影響を及ぼすことがある。INFJはFeペアレントでそれを思い出させる。INFJとENFPにはこのような謙虚さと敬意がなく、対立を引き起こす可能性がある。プラスも大きいが、マイナスも爆発的な被害をもたらす。ENFPがINFJに忠実であり続け、INFJがドアスラムを我慢すれば、話し合いによって関係を継続できるだろう。解決には真実、ロゴス、忍耐が必要である。

NFPは自分たちで真実を考えることに興味はない。彼らは他人にとっての真実は気にするが、自分にとっての真実は気にしない。彼らが気にするのは信念であり、実際にそれが真実かどうかはどうでもいい。ロゴスを問題とするのはINFJである。それに注意する必要がある。

INFJとESTJは社会的適合性第三位であるが、結婚に多い組み合わせである。彼らは互いを向上させることができる。Teヒーローは強力な信念を持っているが、これはTiネメシスで検証され、INFJのTiチャイルドを成長させる。またESTJはエートスの境界線を提供し、INFJはそれに沿ってロゴスを働かせることができる。これはINFJの生活の混乱を軽減し、INFJは感謝する。INFJには計画が必要だが、計画を立てることは苦手である。NFPは計画を必要としないが、計画を立てることができる。したがって、彼らはINFJが実行する計画を立てる役目となる。

Siペアレントは劣等Seに対して忍耐強く、INFJからどのような経験を得たいか具体的に希望するため、劣等Seは不安を感じる必要はない。Feペアレントも劣等Fiに同じことを行う。ESTJは自分が悪人であることを恐れているが、Feペアレントはその認識を正してくれる。NeネメシスはESTJが裏切ることを心配しているが、ESTJは自分が望むことを決してしないので、裏切りは起こらない。Siペアレントは筋金入りの忠誠心を発揮して、何かを望むという概念がないのである。NFPの場合、INFJは彼らを快適にするために、もう少し努力が必要である。INFJのジュエリーや装身具に、NFPは敏感に反応する。これはINFJを幸せにする。ESTJのSiペアレントは悲観的なので、それほどではない。劣等Seも悲観的なので、両者は打ち消し合う。

INFJはESTJが何を考えているか知らないが、ESTJは自分が考えていることを他人に知られたくない。一方、Seクリティックは、よほどでない限りSiデーモンに悪い経験を与えようとしない。服装が間違っていたり、靴紐が解けていたり、危険な状況ではESTJの出番である。ESTJは他人がどう感じるかを気にしないが、INFJは既に自分がその種の打撃を受けることを予期している。

INFJとISTJはESTJによく似ている。これは自己啓発に有用な関係だが、問題はヒーローが互いの劣等機能を粉砕する可能性があることである。成熟していて能力があれば、ヒーローは劣等機能をリードし、潜在意識を開発する役に立つ。劣等機能は潜在意識へのゲートウェイであり、潜在意識にアクセスすることで、より良い自分になれる。これは悟りへの次のステップである。悟りに到達するには、ゲートウェイ機能を全てマスターしなければならない。そうすることで心の4つの側面は完璧なバランスを保ち、自在に行き来することができる。自我、潜在意識、無意識、超自我は互いに対立しておらず、知恵を発揮することが可能になる。

心のバランスが取れて互いに調和し、内なる葛藤が消え去った時に悟りが訪れる。心の中に4人の人間がいるが、彼らは優位性を巡って争うことがなく、互いに協力して内なる統一性が得られる。それが悟りである。そのためにはゲートウェイ機能をマスターする必要がある。ヒーローは自我に、劣等機能は潜在意識に、ネメシスは無意識に、デーモンは超自我への入り口である。これらのゲートウェイ機能をマスターすれば、悟りを開いて最高の自分になれる。この関係は劣等機能を粉砕して互いを抑制するか、劣等機能を支援して悟りへ導くか、どちらかである。

ISTJはアレクサンドリア図書館に知識を所蔵し、組織的で一貫性があるので、INFJがそのような状況で頼りにできる。ISTJはINFJが望んでいることを恐れており、INFJは悪い経験をさせることを恐れている。同時に、INFJはSTJが関係を台無しにすることを恐れているが、ISTJにとって重要なのは義務である。ISTJはINFJが忠実でないことを危惧している。これは奇妙な忠誠心の対立だが、結局はISTJが忠誠心を表明することで丸く収まる。彼らはINFJの行動を全てリスト化して覚えている。Siユーザーは歩くトーテムである。そのトーテムを見ると、Seユーザーは瞬間的に全ての記憶を思い出す。SeはSiの魂に消えない痕を刻みつけ、Siはそれを常に覚えていて感じている。それが実現すれば、INFJにとって素晴らしい関係となるだろう。