カテゴリー: Level 1:心理機能のABC (2ページ目 (2ページ中))

内向的思考(Ti)とは何か?

前回は外向的感情、Feについて紹介した。今回はFeとペアになる内向的思考、Tiの話である。Tiは判断と意志決定に関わる4つの機能のひとつになる。ある意味でTiとは最も重要な機能である。ユングは自分を内向思考型だと言っていた。あれは何故かと言うと、初期の構想では内向思考型と外向感情型しか存在しなかったためである。実際は、「いや、お前は電波だからNiだよ」と思う人間が多かったので、「ユングはTiかNiか」という論争が発生したが、ユングの言う内向型とはTiのことだったのである。私は初回にユングをNiと言ったが、あれはビーブの発言が由来である。つまり、ビーブもユングを電波だと思っているのである。

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外向的感情(Fe)とは何か?

前回は内向的感情について解説したが、今回は外向的感情、アルファベット表記ではFeを取り上げる。外向的感情はTeやFiと同様に判断機能である。TeがFiとペアになるように、Feは常にTiとペアになる。「感情」と言うと、いかにも思いやりがあって人の気持ちがわかるような印象を受ける。真実は、FiもFeも人の気持ちなどわかっておらず、「わかったつもりになっているだけ」、または「わかったふりをしているだけ」なのだが、お互いにこの設定を独占することは難しいと思ったのか、「Fiはシンパシー、Feはエンパシー」という停戦協定が作られて、何となくそういうことになっている。

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内向的感情(Fi)とは何か?

前回は「社会の犬」こと外向的思考について説明したが、今回は内向的感情、通称Fiを取り上げる。量産型ENTPが「お気持ち」と揶揄するあれである。しかし、「お気持ちとは何か」と尋ねても彼らは答えられないだろう。彼らのFiはトリックスターにあるので、実際には、この機能について理解も認識もしていないのである。

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外向的思考(Te)とは何か?

「TiとTeの違いは何ですか?」という質問を貰った。心理機能の説明は抽象的でどうとでもこじつけられるし、どの解釈が正しくてどの解釈が間違っているのか、判断するのは難しい。それはもっともな疑問だし、同じように感じる人は多いのではないか。本当は「タイプ論」を読むのが一番いいのだが、ユングの電波と波長を合わせるのは大変だろう。思考の話をしていた筈なのに、何故かアストラル体やテレパシーが登場する世界である。これを聞いて「面白そう」と思ったら素質があるかもしれない。

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16のタイプと心理機能②

実は類型論に触れた多くの人々は心理機能を理解していない。定義や特徴については熱心に考え、「発想力」を競い合うが、機能同士の関係や役割については頭がお留守である。それも無理からぬことで、ネットの診断やサイトに掲載されている説明は、読者を煽てて良い気分にさせることに全力を注いでいる。「INTPは独創的な思考ができます」「Niは本質を見抜く洞察力です」などの誉め言葉に気を良くして「わたし病」にかかった人々が、ネット上に大量発生している。実際は名乗ってもらわないと何のタイプかわからないし、言っていることは妄想か周囲への恨みつらみか自己分析風ポエムでしかないので、個性もクソもない。

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16のタイプと心理機能①

まず基本として、人間は心理機能を軸に16のタイプに分けられる。この概念はスイス人医師カール・ユングの妄想に端を発している。彼はフロイトという高名な医師に師事したものの、「こいつ何でも性欲で片づけるな。俺も自分の理論でも作るか」と思い立って離反した。思い立ったはいいが、今度は「誰も俺の言ってること理解してくれない…」とくよくよ思い悩むはめになる。「どこかのNiが言いそうな台詞だな」と思った読者がいたら、それは正しい。ユングは内向直観型、フロイトは内向感情型である。

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